6、5⇒6、5、2、12⇒6、5、2、12、7、1(24点)
グランツェントの前走は鞍上のペース音痴に尽きる。日本馬場に慣れない鞍上に乗り替わりが見事に裏目に出たということだろう。縦長になるスローで終わってみれば、4角先頭から1馬身以内で1、2、4着の決着からもうかがえる前々有利。7馬身以上も離れた位置取りでは、勝ち馬より0秒2速い最速上がりでも届かないのは当然だった。本来、置かれてもマクれる飛び道具を兼ね備えている瞬発力型。乗り替わり、千六より強いイメージを残す千八で真価を問う。
ケイティブレイブの強さも本物だ。前走は絶妙なラップを刻んで向正4馬身引き離しての逃げ。4角でも十分にリードはあったが、残り1ハロンであっさり交わされた完敗としても強すぎた勝ち馬に終始目標になったことがさすべてだったといえる。3着以下には楽に先着した内容に価値。3走前が完全な鋭さ負けで前2走が本来の姿。色気を出して控える形になった際にポカが出そう。いずれにしても問答無用の逃げがしっくりくる。
デビュー4戦目で初重賞となるネクストムーブは人気先行の嫌いはあるが、逃げ差し自在に立ち回って3戦して2度の最速上がりという破壊力は侮れない。これまでどうにもペース音痴のレースぶり。デビュー戦はハイペースにもかかわらず、行きたがるのを制御できずに直線入口先頭の早仕掛け。前々走は同日1000万より1秒1も速いラップの自滅。前走も教育的にラップ落とした競馬を覚えされたかったのが本音だ。確実にモマれる枠順を引いたのがどう転ぶか。メンバーNo2の持ち時計など、数字的には何ら見劣らない。
マイネルバサラは前走の奇襲策がダメージとして残らないかが焦点か。前残り当然のラップを刻んで唯一、前々で沈んだ事実は無視できない。3走前が最速上がり、前々走がメンバーNo2の上がり時計にもかかわらず、逃げに固執する必要などなかったはずだが、丸2年も重賞勝ちから遠ざかっている鞍上のあせりだったとして割り切るしかない。まずは好位差しに戻して力試し。
ピットボスは前走で瞬発力勝負の弱さを露呈した。勝ち馬と同じような位置取りから一瞬にして置き去りにされれば、勝負どころからの積極性は絶対条件。千八(201001)でとりわけ前々走は3着馬に1秒4差の圧勝劇。ハイペースのサバイバルに持ち込みたい。 |