5、8⇒5、8、14、12、6、9⇒
5、8、14、12、6、9、7、16、4 (70点)
5-8、14、12-
8、14、12、6、9、7、16、4 (18点)
5⇔8、14、12、6、9、7 8⇒14、12、6
CBC賞で完勝しても前走の重賞は6番人気。頼りない重賞未勝利ジョッキー配置が懸念されたことが人気に表れたアレスバローズだったが、内枠で立ち回りやすく、鞍上の未熟さが露呈しにくくなれば当然の結果。初勝利がデビュー3戦目、2勝目が9戦目。重賞初勝利が6歳になった5走前など、けっしてエリートではない戦績ながら驚くほど見事な成長曲線を描いている。
すでに計算上ではGⅠに届く数字を兼ね備えている。単純な持ち時計比較でNo1、千二限定の上がり時計もNo1。前走、3走前でそれぞれ自己ベストを更新するフレッシュさ。重賞連勝中の勢いがあれば、ごく普通に勝ち負けを意識できる立場になったことがうかがえる。
前2走はGⅠ能力を測るのに理想的な条件だった。ある程度の速いペースで減速し続ける上がりレースラップ。タフさはもちろん要求されて、何より時計も上がりも求められながら正攻法で勝ち上がったことに価値を見出せる。ここ4戦で上がり時計はメンバーNo3、1、4、1という完全燃焼の瞬発力型に好走パターンが確立したことも心強い。久しぶりの坂コースだが、4走前は後方で完全に引っ掛かる見苦しい乗り方ながら0秒3差まで迫った鬼脚を披露。まともな鞍上とコンビを組めばまだまだ上を目指せる。
ファインニードルは昨年のようなモロさ同居のイメージを完全払拭した。海外遠征の前々走は芝が深いのか、パワーを求められるような馬場が敗因として割り切れば、今年は王者としての風格さえ感じる圧勝劇の連続となっている。前4走は着差以上に完璧な内容。4走前は強烈にモマれることがなかったが、馬体重どおりのパワーアップがうかがえてまったく危なげない勝利。3走前は理想的なローテから好馬体に変身してGⅠ制覇。過去10年で良馬場に限定するとブービーとなる平凡な時計の評価が難しかったが、58キロを背負って横綱相撲の前走で本格化、スケールアップを確信させている。流れに左右されない自在性が最大の強み。時計や上がり時計に絶対的な強さが表れないが、約1年間だけで重賞4勝がこの馬の凄さだろう。
本格化前を含んだ千二通算(820214)、17年からは千二(610211)。乗り替わりが裏目に出た昨年のスプリンターズSは外を回りすぎた大へぐり。自分のスタイルを貫くと本来どんな条件でも崩れない安定感がある。天候、馬場を苦にしないオールラウンダーにとってまともに立ち回れるかどうかだけ。中山下手な鞍上でも減点はない。
レッドファルクスは昨年同様の年明け4戦目。好時計で安定して最速上がりも連発など数字的にまったく見劣りしないが、年齢的な衰えは見た目に感じさせる。昨年と比較すると、昨年の安田記念上がり時計No3で0秒1差。今年の安田記念上がり時計No3で0秒8差。確かに今年は乗り役に泣かされて、外差しが利かぬ馬場で大外ブン回すという無策な乗り方だったが、この馬らしさは1ミリも感じられなかった。一瞬の切れもなく、ほぼ流れ込んだだけで終わったことに大きな違和感。振り返れば前々走も同じような結果だった。メンバー唯一の上がり33秒台でも、JRA馬場の千二で自身初となる掲示板外。この馬向きの流れながら上がり33秒半ばで壁に当たったことが衰えのシグナルだったか。極悪馬場になれば理想的な大外枠でも、強い雨は夕方以降の予報。単に瞬発力を殺されるような馬場なだけに枠順を含めてツキにも見離れた感がますます強まっていく。
ムーンクエイクが前日人気で予想をはるかに上回る人気先行となって妙味がなくなった。確かに前走は鞍上らしい"お仕事"。休み明けや初距離だったためにまったく無理せず終い伸ばすだけに終わっている。勝負どころで勝ち負け不可能な位置取りまで置かれたならば、最速上がりも驚くような数字ではない。いずれにしてもズブくなって以前のような中団追走が無理になったのか、鞍上の意向なのか。近走から中山の直線はあまりにも短すぎるイメージが強い。東京(320200)が示すように本来、直線が長くなるほど良績に直結するストレッチランナー。札幌からわずか50メートルの距離延長で一変するイメージが浮かばないのが現実か。重(020000)は新馬戦と確勝と思えた1000万でいずれもギリギリ凌いだ2着。けっして道悪巧者ではない。
函館SS勝ちのセイウンコウセイは4、5走前にファインに完敗。そのセイウンに前々走で競り負けたナックビーナスの評価は上げられないだろう。発表以上の馬場悪化で馬場差を割り出せないのがキーランドCだが、同日の1000万千八で1分50秒台の馬場状態で1分9秒台なら標準並み。いずれにしても小回りの札幌、函館、福島(202010)に対して中山(241000)。勝負弱さを露呈している実績は直線の坂が最後に響いている結果として割り切るべき。重(010000)、稍重(210003)。
香港馬に年齢は関係ない。香港の刺客ラッキーバブルズは千二(870123)に怖さを秘めている。馬場差不明とはいえ、以前は1分8秒前半を連発、香港GⅠで再三接戦の記録は胸を張れる。デビュー4戦目以降、千二以外の距離を使ったのがわずか3戦だけという徹底したスプリンターが前走千四で0秒1差。馬体減の減点より久しぶりの距離で結果を残したことを評価したい。時計のかかる馬場、57キロの斤量、モマれない外枠など走る条件は揃った。休み明け(210030)。
直線競馬の申し子ダイメイプリンセスはGⅠ経験レベルとして見守るべき。初重賞が3走前という経験値の浅さ。前走も重賞2着とはいえ、千二以上の勝ち鞍は1000万勝ち以来、遠ざかっていることも決定的だ。一見、千二(321224)で複勝率5割近いスペシャリストのように映るが、直線坂コース千二(110024)が現実的な距離実績。中山(100001)で掲示板外の1戦は着差0秒3差が示すような中山巧者でも牡馬混合、坂コース、道悪でクリアするのは至難の業。
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