8、2⇔8、2、6、9、11⇒
8、2、6、9、11、7、3 (70点)
8-2、6、9、11、7、3
8⇔2、6、9、11、7、3 2⇔6、9
最悪に近い鞍上配置となったサングレーザーだが、鞍上のスタート下手、引っ掛かりやすい乗り方は想定内と割り切る。この相手でも中心馬として考えたい。とにかくスタート不安を抱える馬とのコンビになるとまともに出ることが稀というほど鞍上はスタートに課題を抱えている。二千(110110)で距離にメドを立てたマイル王。実際二千では前すぎず、置かれすぎずの位置取りで結果を残しているだけにまずは五分に出ることだけに集中してもらいたい。仮にも天皇賞秋は勝ち馬を上回る最速上がりで0秒2差まで迫った鬼脚の持ち主。前走も必要以上に控えた展開負けで、4角の前3頭で1、3、5着ならば悲観するよりむしろ称賛していい0秒4差だった。休み明け(321000)で阪神(111000)。直線坂コース(122020)からも十分に狙える能力を備えている。
ブラストワンピースは案の定、まともに立ち回れば最強世代はもちろん、現役の中でもトップレベルだった。1頭に人気が被っていくらか気楽に乗れた立場とはいえ、絶妙な仕掛けのタイミングで着差以上の完勝だったことは間違いない。前々走は歴史的な超スローを隊列で位置取りを決めて4角前に無謀なブン回し。勝てるレースを取りこぼした菊花賞があっての前走栄冠で、下手乗り直後の一変は鞍上特有ならば再びのポカを覚悟しなければならないだろう。それでも馬の能力の高さを再認識。平坦な新潟の時計とはいえ、キャリア1戦だけでこのメンバーNo4の持ち時計は胸を張って挑める数字。仕上がり早の大型馬で休み明け(300010)でベストなローテ。経験済みの阪神(100000)で稍重(200000)など勝てる条件はきっちり揃った。
エタリオウを物差しにするのか、単純に前走の時計を物差しにするのか。評価が難しいディープ産駒ワグネリアンは数字を信頼したい。
16年のサトノダイヤモンドが勝った神戸新聞杯は
2分25秒7で同日の古馬500万千六が1分33秒9。
17年レイデオロは
2分24秒6で同日の古馬500万千六が1分32秒7。
18年ワグネリアンは
2分25秒6で同日の古馬500万千六が1分34秒8ならばサトノダイヤモンド、レイデオロとほぼ同等の評価をしていい。もうひと回り以上の馬体成長が今後の課題だが、それでも以前と比べて確かな馬体増はいい傾向。大事な3~4歳時に休養を連発したディープ産駒の成長力は限られていくだけに今後を占う休み明け初戦になる。ダノンプレミアムやエタリオウの古馬相手の好走実績から無様な競馬になることはないか。休み明け(310000)。
キセキの前走は恐れていた結果となった。毎日王冠から年内4戦は最近にない酷使ローテ。異次元的なレコード決着の2着を含めた超高速決着を連発しながらすべてのGⅠを使うという陣営のがめつさが響いたと断言できる。前走は逃げ馬が残って当然となるスローの大逃げでほぼ無抵抗。わずか3か月の休養だけで以前の輝きが取り戻せるかはまったくの未知数だろう。燃え尽き症候群も危惧しなければならない5歳春。ハナ確定メンバーで時計勝負に持ち込んで現状の能力を測るべき。稍重(000011)。前夜の雨は大きなカギとなる。
距離の壁を破れずアーモンドアイになれなかったのがステルヴィオ。カナロア産駒らしく二千の壁にぶち当たった皐月賞が象徴的でダービーは完敗。距離を縮めてGⅠ勝ちからも距離の守備範囲は千八以下として評価を固めていい。千八の持ち時計No1で二千がNo14。この落差は距離経験がわずか1戦だけに一気に時計短縮する可能性もわずかながらあるが、それでも二千で大きな壁に当たっているのはカナロア産駒の全体的な特徴。前走より距離延長で一線級相手の狙いはますます難しくなる。前走は終始勝ち馬の後手後手。最後の追い比べでは鞍上が前を見ずにムチを連打する姿から人馬ともにここは正念場。
エアウィンザーは二千(442000)でも、GⅠ級との決定的な能力差が前走で示されたことは否めない。致命的とも思える時計不足。二千の持ち時計はメンバーNo8。二千限定の上がり時計はNo6。休み明け(212000)から叩き2戦目(110001)、加えて化けの皮がはがれてきた鞍上へ乗り替わりは最大の減点材料か。マイラー色の強い馬体のバランスや辛勝続きの二千より千八の勝ちっぷりに凄みなど、GⅠ未経験馬が古馬の重賞3戦目で化ける姿をイメージできないのが現実だ。
アルアインのピークは過ぎたか。5歳のディープ産駒にとってここは最後の審判的なレースになる。前走は二千(101120)で掲示板を確保してものの、デビュー以来の最大着差。4角の手応えは惨敗も覚悟しなければならなかった行きっぷりの悪さからも年齢的な衰えが見え隠れしている。休み明け(130010)から叩き2戦目(101101)。勝ち鞍のないコンビ再結成などネガティブな条件より、阪神(201000)や左回り(000120)から直線坂コースの右回り(321000)、JRAの距離二千を初めて連続のローテなどポジティブな条件も揃っている事実。良馬場で時計のかかる状態が理想。
エポカドーロは今だに適距離も勝ちパターンも見出せてないのがネック。意外性あるオルフェ産駒とはいえ、数字的な比較では惨敗も覚悟しなければならないほど平凡だ。二千の持ち時計はNo11。単純な上がり時計比較でNo14。先行馬として割り引いても皐月賞馬と思えぬ水準以下の数字に展開に恵まれたGⅠ馬であることを物語っている。展開と流れに恵まれたダービーのように逃げて安全策か、キセキの存在で皐月賞の再現となるハイペースを待って好位差しか。鞍上の腕が試される一戦。
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