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京都裏読み
関西
1R2R
3R10R
11R
JRAホームページ

京都11R

3連単フォーメーション1、13、11⇒1、13、11⇔

1、13、11、15、17、16、8、7 (66点)

3連複フォーメーション1-13、11、15-

13、11、15、17、16、8、7、5 (18点)

馬単1⇔13、11、15、17、16、8  13⇒11、15、17、16

トライアルの横綱相撲がかえってダノンファンタジーの取捨を悩ませている。この厩舎のディープ産駒はどうにも1戦必殺のイメージ。ダノンプレミミアムの安田記念2番人気で惨敗、ミッキーチャームもGⅠではあと一歩の競馬続きがイメージを強めているか。前走は勝ちっぷりが見事すぎるからこそ疑いたくなる距離適性の狭さだろう。課題だった折り合い難を解消させるために、あえて中団差しを教育したようなレースぶり。それに応えて道中は実にスムーズ。完璧な仕掛けのタイミングから抜群の反応で抜け出したとはいえ、改めて千六~千八ベストを決定づけたことは言うまでもない。上がりレースラップ11秒0-10秒5-11秒9。直線入口は先頭から2、3馬身差の位置取りで最速上がりの脚を使って着差以上に楽々差し切っている。このレースで10年ぶりとなる1分44秒台。しかもレースレコードで差し切ったのだから試走というより、ピークが1戦前になったというのも否めないだろう。いずれにしても距離がさらに延びていいタイプではなく、ギリギリのスタミナの中で挑戦。どちらに転んでも驚かない最内枠ならば、単よりも連軸向きがベストの選択か。

カレンブーケドールの前走は素人並みに近い鞍上だった。GⅠどころか、GⅡ未勝利らしい大へぐり。スローを早めに見極めればハナに行ってスムーズに立ち回れたが、スタート直後にトモを落とすというわずかなロスで鞍上がパニック。出しに行ったために馬がエキサイトしてほぼ丸々1周も引っ掛かった。直線入口で先頭に立って残り150まで踏ん張ったが、スローだっただけにどれだけの価値かは微妙になっている。先週コンビを組んだアエロリットも3角過ぎに持っていかれて不可解となる引き離す逃げの悪夢がよみがえる。この鞍上に掛かりやすい馬はうまく立ち回れない覚悟の上で狙うしかない。

クロノジェネシスもコンビ続投が残念。まともに立ち回れば勝っていたジュベナイルF。最後の直線コース取りでなぜか当日伸びないラチに近いところを選択したオークスなど、何度ミスしても降ろされないから同じ大きなミスを何度も繰り返すのだろう。桜花賞は完全前残りで決まったから、オークスは前々というルーキー並みに浅はかな考えが第三者からも見え隠れ。コース取りは最悪、ペースは読めない、大一番でも結局レース前からの決め打ちで挑むなど、重賞でまともに立ち回れることが1割程度ならば、好走した際は奇跡だったと割り切るのが正解か。今年は初のGⅠ制覇で鞍上のツキは使い果たしているだけにますます狙いづらくなった。馬自身の能力はダノンと互角。乗り替わり直後が狙い目。

名手を配した2頭の上がり馬に出番が回ってきた。まずはコントラチェック。前走は乗り替わりが裏目に出ただけで、まったく能力を出し切ってない。スタート直後から無理やり控えたが、結局ハイペースに巻き込まれて直線を待たずに惨敗。それまで楽勝の連続で経験値の低さがモロに跳ね返ってきたということ。ハナを早めに主張すれば意外に落ち着く京都の内回り。ある程度のハイラップでも前走より距離短縮ならば前々走までの実績から淡泊に終わることもない。早枯れタイプが多すぎる厩舎のイメージを払拭したい。

もう1頭はサトノダムゼル。キャリア3戦だけだが、いずれも厳しい競馬で数字以上に経験値が高い。3戦2戦の道悪巧者だが、極限の瞬発力勝負にも結果を残してきたディープ産駒。最速か、メンバーNo2の上がり時計となっている天井知らずの瞬発力。磨きがかかって、何より馬場不問のオールラウンダーは馬場回復が早くなっても遅くなっても対応可能なことが大きな強調点。流れに左右されず、器用に立ち回れるレースセンスを加味すれば重賞の経験馬相手にも何ら遜色ない。距離と斤量不安よりも底力、成長力の期待が大きい上がり馬。

パッシングスルーの前走は結果的に外枠を引いたことが奏功した。1番人気の3着カレンブーケドールを終始マンマークできる位置取りをキープ。3角過ぎから手が動き始めて4角早々にムチが入る行きっぷりの悪さだったが、直線坂下まで一気に差を縮められたことが勝因だったか。ラチ沿いから抜け出してくる2着馬の勝ちパターンを最後の最後にギリギリ交わせた辛勝。鞍上のうまさだけが際立つ内容で、数字ほど迫力がなかったことも否めない。時計も上がりも展開も似たような結果が見込める秋華賞の前哨戦としては申し分ないが、前々走までの迫力がどこか感じられなくなったのも事実。

エスポワールの前走はどこまで数字を信頼すべきか。8着馬の無意味な向正面のマクりで一気に11秒台突入のハイラップ。3角過ぎから前2頭がやり合って5ハロン目から11秒台3連発をじっくり直線まで仕掛けを我慢した展開の利もあった。追うほど伸びる瞬発力で4戦連続の最速上がりは見事だが、流れが遅いか、展開が向いたレースしか経験がないことに一抹の不安。前2走より3キロ増。ひたすら馬場回復が遅れることを願うしかない。