1、6⇒1、6⇔7、12、10、2、8、3、9 (28点)
名手配置なら迷わずノームコア本命だったが、ロートル騎手のままでどう転ぶかだろう。ピークが過ぎたというレベルではなく、もうすでに引退すべきほどのレベル落ちが現実。レースを早めに捨てるレースが増えているにもかかわらず、いまだ有力馬が舞い込んでくるのは昔のイメージの強い馬主と陣営が多いからだろう。とにかく重賞でごく普通に立ち回る確率は2割ほど。4角で離れた最後方が十八番で直線を待たずにあきらめるレースは数えきれないほどあるからこそ有力馬のコンビでは狙いづらい。
前走も象徴的なレースだった。完全なるマークミス。アーモンドアイを決め打ちのマンマークが裏目に出た。スタート直後からまったく行く気を見せず、3角で早くも先頭から12、3馬身差の後方。4角前にペースが落ち着いたために一気に差を縮められたが、4角前でラチ沿いから大外へ一気にブン回すというルーキー並みの質の低さにも驚かされた。3着馬に3角過ぎの1馬身差が大外を回ったために4角で2馬身以上に差が広がったことからも立ち回りの下手さが裏付けられている。結局、ゴール直後に3着に浮上するほどの脚余し。マイルベストに異論はないが、それでもフローラS3着、紫苑S1着を含めた二千(111000)。持ち時計を含めて能力を出し切れる乗り方さえできれば牡馬相手の二千でも遜色ない。
距離の壁ならノームよりむしろラッキーライラックが心配になる。二千(100001)と二千二(100001)。いずれも勝ち鞍はあるものの、すべての面で恵まれた2勝の全幅の信頼は危険ということ。1年半ぶりの勝利となった5走前のエリ女、前々走の大阪杯はいずれにしても超スローの上がり勝負。とりわけ高速馬場だった大阪杯は時計ほど凄みも価値もなく、ごく普通に展開の利も大きな味方したと考えるが常識的だろう。
デビュー4連勝とエリ女はすべて牝馬限定。初の牡馬相手の勝利となった前々走も終わってみれば2着が牝馬。負けた際の淡泊さから少なくても骨っぽい相手や高いレースレベルではGⅠ馬という威厳は感じられない。イメージに合う洋芝頼り。
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