HOME最新開催当日予想過去開催予想収支インフォメーション概要以前のくじら矢独りごと(休止)
東京裏読み
関東
1R2R
3R10R
11R12R
関西
2R10R
11R12R
ローカル
1R2R
11R12R
JRAホームページ

東京11R推奨レース

3連単フォーメーション7⇒9⇔11、8、1 (6点)

7⇒11、8、1⇒11、8、1 (6点)

"牝高牡低"。ここも象徴的なレースになるだろう。確かに牡馬のレベルは相当低いことは間違いないが、歴史的に比べても牝馬のレベルの高さは十分に胸を張れる。

今年の牡馬混合の古馬GⅠで牝馬の結果
フェブラリーS  未出走
高松宮記念   1、2着
大阪杯      1、2着
天皇賞春     1頭出走(ブービー人気11着)
安田記念     1、2着
宝塚記念     1着
スプリンターズS 1、3着。

未出走とまったく人気がなかったフェブラリーSと天皇賞春を除けば、すべて牝馬が勝っている事実。しかもワンツーが3回もあるほど牝馬が好走していることは過去の歴史にも記憶がないぐらいの凄さだろう。天皇賞秋はこの10年で牝馬は2勝、2着2回、3着1回と牝馬の相性は抜群。素直に牝馬中心で組み立てるのが正解だ。

アーモンドアイの前走は衰えか、太めか。ふたつにひとつが敗因とみている。数字以上に太かったことは間違いない。中2週の強行軍だけに慎重に仕上げた結果が裏目。いつもの切れがなかったことも納得できるが、単なる太めであのような不甲斐ない結果まで落ちぶれるのかに疑問を抱く。スタートミスなどまったく関係ない。道中はまったく無理なく折り合いに専念して4角では勝ち馬の直後の位置取り。本来ならば、いくらグランが切れ切れとはいえ、あそこまで引き離される相手ではなかったはず。それが直線の坂でもがいている3着インディチャンプを交わすのに苦労した姿は今までにない平凡な内容だった。
数字的にみても最近はすでに絶好調時からゆっくり下り坂。ジャパンCで破格のレコードを叩き出したのはもう2年も前の話。着順以上の完敗だった前走が衰えのシグナルとして判断するのがごく普通の見解ではないか。
衰えの目安としてまず表れるのが瞬発力。最速上がりを連発していた馬にとって総体的に如実な傾向が表れてくる。イメージを悪くしているのはグランアレグリアに負けたことではない。あの馬も歴史に残る名牝として上り詰めただけに女帝が新女帝に負けただけと割り切れる。それよりも最速上がりを連発していた現役屈指の瞬発力型が上がりNo3となったことが逆の意味で衝撃的だった。勝ち馬の最速上がりは誰もが納得の見た目どおりだが、4着ノームコアにも劣ったことが世代交代の決定的なシグナルの可能性。これまで海外と特異なコース体形だった有馬記念を除けば、上がり時計は完璧に近かった。最速上がりを譲ったレースでも、それは牡馬で後方待機の馬だからこそ納得できた。
デビューから6戦連続の最速上がり⇒ジャパンCは上がりNo2(最速上がりは5着ミッキースワロー)⇒海外⇒最速上がり⇒天皇賞秋上がりNo2(最速は4着ユーキャンスマイル)⇒有馬記念⇒最速上がり⇒前走の上がりNo3(最速は1着グランアレグリア、上がりNo2は4着ノームコア)。あと10、20メートルあったら4着ノームにも差されていた勢いの違いがあった。
4角で壁になったように映るが鞍上としては何の問題もなく感じていただろう。それは仕掛けのタイミングではっきり示されている。直線を向いて前がクリアになっても仕掛けを我慢。セオリーどおりに残り300で初めてムチを使ったことから、これを不利やロスというのはこじつけの敗因とみていい。それより最大限に仕掛けを我慢してもノームコアより劣ったこと。後ろからは絶対に差させない自信のあった絶対的存在の女王が同じ牝馬に上がりNo2を奪われたのは屈辱しかない。
母は4歳で引退、最後の年はダートを含めて9戦したが、馬券絡みは札幌記念勝ち、エリ女とエンプレス杯2着だけ。明らかにピークが3歳時だった早熟系という血統背景がさらに不安を増幅させる。もうすぐ6歳が迫る牝馬に以前のイメージをリンクさせるのは血統的にも難しくしている。2着固定か、3着固定か、思い切って見限るか。いずれにしても1着固定では買いづらい人気馬だ。

クロノジェネシスが走っても走っても人気が集中しないのは頼りない鞍上とのコンビが続いているからに尽きる。以前よりまともになったとはいえ、今でも考えられないようなへぐりを繰り返していることは逃れられない事実。一流外国人騎手とコンビになれば、これだけアーモンドと人気が開くことはなかった。逆を言えばそれだけ妙味がある馬ということ。 とにかく馬の能力はすでにアーモンドを上回っている可能性がある。
結果的に1頭だけパンパン良馬場のような立ち回りで圧倒した前走だが、乗り方としては最悪に近かった。向正面で引っ掛かって我慢できずにハイペースを3角過ぎから多数の馬とマクり合いに参加した早仕掛け。4角前の一気仕掛けで入口先頭。残り1ハロンで後続に3馬身差で勝負を決めたが、普通の馬なら最後たれても驚かない質の低い乗り方だった。能力が断然だったからこそ、不可能を可能にしてグランプリホースとなったことを強く記憶しておくことが大事だろう。
最近は道悪で良績集中だが、もとよりパンパンの良馬場で本領発揮の瞬発力型。デビューからジュベナイルFまで3戦連続の最速上がり。続くクイーンC、桜花賞で連続の上がりNo2。この時点で早くも上がり32秒台2回を含む上がり33秒台以下を4回も叩き出していた。オークスは距離に泣いて上がりNo7だが、秋華賞で上がりNo2、掛かったエリ女で上がりNo3、牡馬相手の京都記念で最速上がり、大阪杯上がりNo2。極め付きは上がりNo2より0秒9も速かった前走の最速上がりだった。とにかく走るたびに磨きかかってきた瞬発力。今がピークと決定づけた。
常にスムーズな折り合いをこの騎手に望むことがもう無理な話。負ける要素は数々、見受けられるが圧勝しても驚かない数字を強調したい。

ダノンプレミアムは大舞台で奥の手を使ってきた。少なくてもエリート路線を歩んできた5歳秋に初ブリンカーには驚きしかない。極度のスランプにはまった厩舎らしく、仕方なしの最終兵器投入だろう。昨年重賞8勝の厩舎が今年はわずか1勝。期待されている2歳馬もことごとく負けが重なり、厩舎全体がうまく回らなくなったのも不振の大きな要因か。
いずれにしても馬の精神面より新鮮味のないコンビこそが元凶の可能性はどうか。この馬も以前はかなり積極的に動いて勝負を決めていたが、最近は大事に乗りすぎて結局苦手な瞬発力勝負に持ち込まれて鋭さ負けを繰り返し。さらにマネージメントの悪さが追い打ち。ほぼ千六と二千を行ったり来たり。これまで同じ距離で挑んだのが、わずか2回だけからも、いかに馬を戸惑わせているのかが伝わる。現状では上がりも34秒半ばが限定の瞬発力で抵抗するには、とにかく積極策が大前提になりそう。
二千以上の古馬GⅠ制覇はわずか1勝だけの鞍上とこれだけ良血、期待馬を抱えながら2歳GⅠしか勝ったことのない厩舎。お互い"大一番で勝負弱い"というレッテルを剥がすには絶好の舞台となる。二千(211000)で持ち時計No2の記録を信じて外枠から強気の競馬ができるかどうか。

フィエールマンプレミアムより怖さがない。スローか、超スローに強いだけのディープ産駒。ある程度、流れてスピードと瞬発力を同時に求められるとモロさを露呈してきた。上がりレースラップに11秒0以下が含まれていた超スローの上がり勝負だった菊花賞、AJCC、天皇賞春で1、2着だが、上がりラップがすべて11秒9以上だった札幌記念は取りこぼしに近い3着。超ハイペースをまさかの大マクりで惨敗した有馬記念は鞍上が下手すぎと納得できても、平凡な上がりと平凡な勝ち時計だった前走を含めて、スピードと瞬発力を求められた際に好走できる数字の裏付けはまったくない。これまで勝ち時計だけでも驚くような数字がないだけに、1分59秒前後が確実となり、瞬発力も求められる条件では掲示板確保で上々。

消去法でキセキがかろうじて残った。前走は案の定、アドリブが利かない鞍上らしく、ただただ前々走をなぞっただけのレースぶり。前走はハイペースだから成立したものの、前走は勝ち馬が4角で先頭から3馬身差の位置取りだったことからも、いかにこの馬が厳しい位置取りだったことがうかがえるはず。
まさにルーキーと遜色ないダメ騎乗ぶり。スタート出遅れから無理やり控えて後方待機にもかかわらず、まさかの2角から徐々に動き出す作戦。4角前には勝ち馬よりさらに3、4頭分も外を回ったブン回しだったために膨れすぎて直線で即内に切れ込んで修正するなど、この大立ち回りにもかかわらず、最速上がりで0秒1差に迫れたことに驚く。それだけに勝ち馬より中身は濃いということ。前走で馬任せから好位の位置取りを経験しなかったことは悔やまれるが、ここ本番でいきなり中団待機で折り合い可能なイメージはできる。とにかく天皇賞男にすべてを託すだけ。