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中山裏読み
関東
1R2R
3R4R
10R11R12R
関西
1R2R
3R5R10R11R12R
ローカル
1R2R
4R11R12R
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中山11R

3連単フォーメーション7⇒14⇔8 (2点) 7⇒5⇔8 (2点)

7⇒14⇔13 (2点) 7⇒5⇔13 (2点)

5⇒7⇔8 (2点) 5⇒7⇔13 (2点) 5⇒8⇔3 (2点)

5⇒13⇔3 (2点) 5⇒14⇔3 (2点) 14⇒8、13⇔3 (4点) 

週間予報とまったく違った晴模様。土曜の深夜に大雨が降るとしても、当初重~不良覚悟の馬場が、風が強ければ良馬場まで回復する可能性さえ出てきた。金曜日に馬柱掲載の新聞等は道悪予想のままならば、良馬場にしては人気になり過ぎ、低すぎの馬など人気的な妙味が出てきそう。いずれにしても当初の道悪見解から良馬場に近い馬場の見解へ修正したい。

桜花賞であれだけジンクス重視の予想をしても、終わってみれば1~3着まですべてジンクス打破の衝撃。桜花賞が年明け初戦というローテの馬は30年で1頭しか馬券圏内の実績なしがワンツー。さらに年明けの千六になった09年からフェアリーSのステップは桜花賞1~5着馬まで皆無だったのがいきなり今年3着になっている。
確かにレース前からローテのジンクスは破られることをある程度予測できたが、ここまで一変すると皐月賞でも同じことが起こる可能性があるだろう。すでに皐月賞は2年前から変革の時期に入っている。年明け初戦は19年まで過去40年間で掲示板確保がたった1頭(17年5着レイデオロ)だけだったが、19年サートゥルナーリアが1着、20年サリオスが2着など、いきなり2年連続。桜花賞同様に王道路線が変わりつつあることを如実に示している。

弥生賞がすでに王道路線でなくなったのは周知のとおり。この10年で弥生賞組から勝ち馬が出てないのが現実。
弥生賞からのステップ
91~00年
皐月賞1~3着独占した1回、2頭絡み1回を含んで8回馬券絡みで4勝。
01~10年
1~3着独占1回、2頭絡み2回を含んだ8回馬券絡みで4勝。
11~20年
2頭以上の絡みなしで6回馬券絡みで0勝。しかもここ2年1~4着まで連続なしはこの30年なかったこと。

弥生賞組が馬券に絡まなかったのは過去30年で94、97、06、12、15、19、20年だが、97年以外は代わりにスプリングSか、共同通信杯組が馬券絡みしている。

共同通信杯組の傾向はさらに顕著に浮き出ている。

91~00年
馬券圏内ゼロ
01~10年
1頭ずつ2回でいずれも3着。
11~20年
1頭ずつ6回で4勝3着2回。

しかもこの20年で絡んだ8頭すべてが共同通信杯1着馬か、1番人気馬。

最近の傾向としては関西馬の王道路線として若葉S組の実績も侮れなくなった。
過去30年で馬券絡みの90頭中19頭(弥生賞90頭中30頭)。ほぼ関西馬限定だけに意外な占有率の高さではないか。さらなる傾向を探ると若葉S組は前々走も年明けだった。例外は19頭中1頭で07年ヴィクトリーだけが前々走は年内だった。

昭和的な考えだからか。正直、きさらぎ賞組はまったく眼中にない。休み明けに良績のないレースならば、最低でも輸送を経験したいために前走で関東出走になるのが当然の選択。過去を振り返って皐月賞1~5着まで幅を広げても、きさらぎ賞からのステップは16年3着サトノダイヤモンドだけ。31年前の90年1着ハクタイセイ以来連対実績がない。

スプリングS組は要所で決めてくる印象が強い。馬券絡みの90頭中21頭。
91~00年
2頭絡み1回を含んだ5回絡んで2勝。
01~10年
2頭絡み2回を含んだ6回絡んで4勝。
11~20年
2頭絡み1回を含んだ6回絡んで3勝。

馬券に絡んだ21頭はスプリングS3着以内か、3番人気以内か。例外だったのは07年2着のサンツェッペリン(8着4番人気)だけ。ここ10年は7頭すべてが2着以内だった。

これまでのジンクスどおりならば、弥生賞組も共同通信杯組も1頭だけの馬券絡み。ダノンザキッドか、タイトルホルダーかのどちらかを2、3着固定。エフフォーリアステラヴェローチェの2頭絡みはなく、どちらかは脱落。若葉S組のアドマイヤハダルやきさらぎ賞組のラーゴムヨーホーレイク。スプリングSからはイルーシヴパンサーワールドリバイバルが条件から漏れて弾かれることになる。

正直、ダノンザキッドは道悪なら本命だったが、良馬場に近い馬場、時計か、瞬発力が求められるような条件では軽視したい。17、18年で1分46秒台を連発していた東スポ杯が1分47秒台。ホープフルSは中山二千となった過去6回の中、唯一の2分2秒台でワーストの勝ち時計にGⅠ馬としての威厳を感じない。確かに着差以上の勝ちっぷりの良さとはいえ、デビューから誇れる数字がないのは致命傷だろう。それだけに土曜日の大雨が大きなカギを握ることは間違いない。朝イチの馬場状態が重馬場以上に悪いことが走る条件か。
全4戦すべてが最速上がりだが、平凡な持ち時計が並ぶ中でディープ産駒のような瞬間的な切れ、異次元レベルの末脚というイメージを抱けないのが最大のネック。時計か、瞬発力で胸を張れるような数字があれば、乗り方ひとつで太刀打ちできるが、どちらも抜けた数字なしでは良馬場に回復した馬場で頼りなさだけが先行してくる。
いずれにしても1頭単独での最速上がりは3走前だけ。4走前と前走が2頭でタイ、前々走は4頭の最速タイが決定的な証。だからこそ前走の乗り方には不満しかない。
人気になると取りこぼし連発の鞍上の象徴的なへぐりだった。直前の古馬3勝二千二が5ハロン通過64秒0で1~3着の4角の番手が3、1、4番手。古馬2勝千六5F58秒6で勝ち馬は4角3番手で快勝からも明らかに見た目以上の馬場の良さだった。弥生賞5ハロン通過62秒6は未勝利並みの超スローでいかに前々有利だったことがわかるはず。4角の前2頭でワンツー、前6頭で1~6着独占。1~4着までの上がり差はわずか0秒3。1と2着馬、3と4着馬が同じ上がりなど、数字を並べるほど絶対的に前々有利のスローだったことを表せる。
少なくてもダノンは瞬発力に自信がないのに向正面で先頭から4馬身差が致命傷になった。これをいい教訓に本番では4角4、5番手以内。スローに流れれば3角過ぎから仕掛けしかないことがわかっただけでも御の字か。いずれにしてもホープフルSの相手とは別次元。とにかく馬場の回復次第でこの馬の取捨が決まってくる。

タイトルホルダーも同じ道悪なら色気づいていたが、良馬場まで回復するとスピードと瞬発力不足。そもそも追い込みに美学を持ち、逃げ先行にあまり良績のない鞍上をなぜ配置したのかが大きな疑問だ。リーディングを上から順番になぞって頼んだとしか思えない悪手では狙いづらい。
現状は前走から単調な気性とはっきり示されれば、逃げベストの見解に異論はない。ある程度強引に行っても折り合わせる技量と優れた感覚がないと対処できない大一番だけに一気に狙いづらくなった。3走前も前々走も乗り慣れた鞍上で折り合いを欠いていたことから、ハナが切れなかった時点でレース終了の可能性が高まる。鞍上のアドリブ力が試されるが、勝ち鞍は増えてもGⅠ勝ちはけっして増えない鞍上に過度な期待は禁物。馬場の回復が遅れた際だけの大駆け候補。

エフフォーリアの実力もつかみきれてない。新馬としては流れた3走前は論外として、前2走はいかにも直線だけの瞬発力勝負で他馬よりわずかに上回った程度。道中、厳しくモマれることなく、スムーズな立ち回りからの直線ヨーイドンに驚くような経験値の上積みもないだろう。
前走の2着ヴィクティがスプリングS勝ち、3着ボーデンがスプリングS3着。4着シャフリヤールが毎日杯のレコード勝ちで一気にざわつき始めたが、モマれる競馬も右回りも直線坂のある右回りも未経験という事実に変わりない。クリアしなければならない条件はかなりハードルが高く、春のクラシックはほぼ無縁だったケイティーズ一族という強力な呪縛も厄介となる。本来、優秀な血統の底力ではねのけるか、血統どおりの呪縛で沈むか。いずれにしても良馬場が理想。重以上に悪いままなら大幅に割り引く予定。

ヴィクティファルスの最大のハードルは距離だろう。見るからにマイラー寄りの馬体で、本質的にスピードも瞬発力も一線級と格差がうかがえる。瞬発力の凄さを測るのに適しているのが共同通信杯。1、3、6着が最速上がりの33秒4に対してこの馬は5、7着馬と同タイムの33秒6。たかが0秒2差でなく、超スローの上がり勝負にとっては大きな0秒2差だ。直前の古馬3勝で1分51秒1。ラップとさらなる雨を考慮すれば、ほぼ同じか、少し劣るぐらいのレベルとみるが、やはり良馬場に近い馬場になるほど信頼が揺らいでくる。現状は重、不良馬場だけが輝く計算のできる舞台。経験のない二千で時計か、瞬発力を求められた時点で未知なる領域に入る。

グラディアスはキャリア2戦が致命的な減点材料。見据える先はもうひとつ後。ダービーのために使うだけのようなものだろう。ダービーで好走するためにはここを使ってキャリア3戦だけでは足りない計算。ひとまず叩いてダービー前にもうひと叩きで大一番を迎えるなら無理はできない。いずれにしても前日の未勝利より1秒2も遅い勝ち時計となった前走の重賞は展開にも相手にも恵まれたことに尽きる。

意外性ならアサマノイタズラ。確かに頼りない鞍上配置で勝ち負けまでは厳しくても、現実に前走は重賞で同タイム2着。ヴィクティより豊富なキャリア。4戦すべて中山で距離も最速上がりも中山二千も経験済みに不気味さを感じさせる。