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東京裏読み
関東
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関西
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11R
ローカル
1R2R
5R10R11R
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東京11R

3連単フォーメーション7、10、14⇒7、10、14、13、17⇒

7、10、14、13、17 (36点)

7、10⇒7、10、14⇒2、12、5 (12点)

過去40年で桜花賞組が掲示板を独占したのは99年(4、5着が前々走桜花賞)、04年、08年、18年、23年。これまで2年連続はなかったが、今年も桜花賞組が掲示板独占する可能性が出てきた。

とにかく桜花賞組とその他のレベル差が大きすぎる。

過去10年比較(勝ち時計ランキング、レースの上がり時計ランキング)

桜花賞(No3、3)
フラワーC(No2、8)
フローラC(No3、8)

時計も瞬発力も水準以上の桜花賞は馬場差からもレベルの高さがうかがえる。馬場差がほぼ同じだった23年より勝ち時計で0秒1劣っただけ。23年1~3着馬(リバティアイランドコナコーストペリファーニア)と同レースレベルならば、休み明け4戦目だったコナ、キャリア3戦だけだったペリより今年の2着馬は大いに期待が高まっていく。

ステレンボッシュの死角は極めて少なく、小さい。桜花賞の勝ち時計、上がり時計からも一番近いオークス馬だろう。それでもアラを探すならば、過去の桜花賞、オークス連勝馬から紐解きたい。

過去10年で連勝した馬は4頭。
18年アーモンドアイ、20年デアリングタクト、22年スターズオンアース、23年リバティアイランド。これら4頭に奇しくも明確な共通点がある。桜花賞のズバ抜けた上がり時計だ。

桜花賞上がり時計(上がりNo2との差)

18年アーモンドは最速33秒2(1秒)、20年デアリングは最速36秒6(0秒5)、22年スターズは上がりNo3で33秒5(最速より0秒2遅)、23年リバティは最速32秒9(0秒7)。

千八を2戦経験済みだったスターズを除けば上がりNo2をはるかに上回る最速上がりで勝ち上がったことに価値を見出せるということ(スターズは多数の馬が千六までの距離経験だっただけにわずかながらの利点があった)。
今年もまさに傾向どおりか。桜花賞馬のステレンは上がりNo3で千八経験済み。最速上がりより0秒6も遅い数字に若干の懸念も、最速上がり2回経験のスターズより多い3回経験ならば問題ないだろう。母ブルークランズは二千2勝、千八1勝。何より母母がディープインパクトの妹という血統的な裏付けでこの馬の底知れぬ魅力が溢れてくる。

桜花賞3着ライトバックはむしろ勝ち馬より中身が濃い。大一番でスタートミス、しかも4角でぶん回しという知恵も工夫もなく、すべて後手後手に鞍上が権威あるGⅠ未勝利の実態が浮き彫りになったか。完全に歯車が狂った内容でそれでも0秒1差まで迫れたことが驚きとなる馬の能力の高さ。本来は乗り替わりという1発レッドがセオリーだが、信頼できる鞍上を確保しなかったというより確保できなかったと納得して改めて見直したい。
前走は残り150から2着馬と同じ脚色になったとはいえ、上がりNo2より0秒2、上がりNo3の勝ち馬より0秒6も速かった32秒台の最速上がりは歴史的にみても胸を張れる数字。3走前の直線を待たずして惨敗確定の折り合い難は長距離輸送の影響か、または鞍上が未熟さすぎたか。どちらにしても折り合いがすべてのカギを握っている。まともならば突き抜けていい。

10月デビューから6戦して2か月以上の休養なしのスウィープフィートにとって致命傷のローテとなる。

過去10年1~3着馬の最長ロングランは22年1着スターズオンアースの叩き6戦目(昨年10月から)、17年2着モズカッチャン(キャリア5戦で叩き6戦目)。続いて23年2着ハーパー、21年3着ハギノピリナ、15年1着ミッキークイーン、3着クルミナルはキャリア4戦で叩き5戦目。
本質が早熟マイラー揃いの血統で、何よりもうワンパンチほしいレースを連発が現実。名手に乗り替わりで掛かることはなくなったが、千六だけをひたすら6戦してからの一気の距離延長で馬の戸惑いは隠しきれなくなることも否めない。不必要な徹底待機と4角大外が指定席の不器用さ。瞬発力だけが頼りという見え見えの乗り方にも嫌気が出ているのが本音。

チェルヴィニアは最少キャリアでクラシックを挑もうとして失敗する典型的な傾向になってきた。経験より体調のフレッシュさ優先(キャリアを極力少なくする)は1度のミスも許されない特権。それが崩れれば、何の強調点も見出せなくなり、修正も難しくなるのは当然の流れ。デビュー当初からあまりにも楽に勝ちすぎて経験不足から招いた結果が前走だ。乗り替わりで掛かったことを割り引いても、距離を延ばして一変する姿は計算もイメージもできない。母はデビューから4戦3勝でオークス2着でもそこから完全に尻すぼみになった歴史を同じように繰り返しそう。

過去40年で桜花賞二桁着順からオークス3着以内だった馬のキャリアは

00年3着オリーブクラウン(3戦)
03年2着チューニー(4戦)
06年2着フサイチパンドラ(7戦)
13年1着メイショウマンボ(6戦)
17年3着アドマイヤミヤビ(5戦)
22年3着ナミュール(5戦)
23年3着ドゥーラ(6戦)

少なくても過去20年でキャリア4戦馬はなし。唯一勝ったメイショウさえ6戦のキャリアがあった。少なすぎるキャリアでは修正よりダメージの方が大きいことがキャリア4、5戦に確実にボーダーラインがあることが示されている。とにかく鞍上マジックだけを頼りにするしかない。

クイーンズウォークにとってまたも最強、最凶のジンクスを越えなければならなくなった。"桜花賞の500キロ越えの大型馬は見限り"同様にオークスでもこのジンクスは消えない。前々走まで最速上がり3連発の瞬発力型が、本来絶好の位置取りだった前走で上がりNo8がすべてを物語っている。

過去40年で前走500キロ越えのオークス3着以内は

14年3着バウンスシャッセ(前走518キロ)のみ。

前走490キロ以上に幅を広げても

18年2着リリーノーブル(前走498キロ)

06年3着アサヒライジング(前走494キロ)

00年2着チアズグレイス(前走490キロ)

さらに計4頭はすべてオークスで馬体減、増減なし。

絶対的に例が少ないとはいえ、単なる偶然と割り切るのは難しい。騎手に厩舎に姉はGⅠ馬グレナディアガーズというハイブランドでも人気になるほど妙味はなくなる。