2、4、5⇒8⇔2、4、5 (6点)
前走ではっきりみえたエリキングのゆっくりした成長具合。少なくても大幅な変わり身が望めない前走からの短い期間ではごく普通に前走2着馬の逆転が浮かんでくる。前走の勝因はただただ2着馬の消極性が裏目に出ただけ。言い換えれば鞍上の技量や勝負勘の差がそのまま着差に直結したということ。道中はお互いが強い意識。マンマークの形だったが、4角前から動いたのがこの馬。道中、2着馬の真外だったが、4角で2着馬より2馬身前にリードしたことが勝因につながっている。完璧な立ち回りと仕掛けのタイミングでも終わってみれば最速上がりを譲ったことで弱点が見え隠れしてきた。来春に大きな舞台へ野望のある差し馬のエリート馬にとって平凡な勝ち時計で上がりNo2以下は瞬発力勝負が合わないか、距離が長いか、脚質を換えるか。今後どれかを受け入れなければならない。いずれにしても前走と同じく少頭数でスローの上がり勝負の再現は取りこぼし前提の狙いがセオリー。
サラコスティは馬っぷりにまったく凄みを感じなかった前走だったが、1頭だけ別次元で一気にクラシック候補まで上り詰めた。前々走はエリキングを意識しすぎて終始後手後手だったものの、良馬場で本領の前走は上がりNo2より1秒2も速い瞬発力。時計、着差よりも大きな驚きがあった。早熟系の超良血馬が前走で距離も極限勝負も対応可能を証明してエリキングより一段上のレベルを経験済み。胸を張って迎え撃つことができる。
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