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京都裏読み
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京都11R

3連単BOX8、16、11

3連単フォーメーション8⇒16、11⇒6、12、10 (6点)

馬単8⇒16、11、6、12、10  16、11⇒8  16⇔11

サウジRCは少頭数。さらに雨降って馬場悪化の中、単なる上がり勝負が常識的な見解だったが、逃げ馬の大暴走でまさかの最高レベルの決着へ。過去10年で勝ち時計はNo2タイ。22年より1秒前後遅い馬場差だったが、勝ち時計が0秒4上回ったことで22年サウジRC1~3着馬ドルチェモアグラニットシルヴァーデュークより高いレベルであることが決定づけられた。

そのドルチェモアが朝日杯快勝からもアルテヴェローチェの期待はますます高まっていく。とにかく前走は強かった、いや強すぎた。スタート直後はかなり行きたがっていたが、無理やり控えて折り合い優先が奏功。道中は1人気のアルレッキーノだけを意識したような立ち回りで、この馬より2、3馬身後ろから。4角前も先頭までかなり離れたいたがまったく動じず、この馬のリズムを保ちながら直線へ。じっくり仕掛けを我慢して追い出すと馬場の真ん中を他馬が止まって映るような豪快な瞬発力で完封した。デビュー当初から長距離にこだわるも未勝利に終わった母とはまったく別タイプ。モーリス×ディープインパクトアルナシームジェラルディーナ同様にエリート確定のスピードと瞬発力兼備を証明。同時に世代トップレベルのマイル王者として君臨した。上がり34秒台以下は2頭だけの中、上がりNo3より0秒9も速い最速上がりでさらなる価値を高めている。逃げ馬が千二並みのラップだったことを割り引いても勝ち時計、上がり時計はもちろん、見た目のインパクトもGⅠレベル。前走10キロ増ですっきり映った馬体からもうひと回りの馬体成長があれば、ますます来春までのスケールアップが期待できる。いずれにしても勝ち方を焦点にしていい

アルレッキーノは正直、大幅なトーンダウンが否めない。控えた競馬が裏目なのか、もとより超早熟系なのか。どちらにしても最速上がりより0秒9も劣った上がり時計で好位差しの本格化は望み薄。勝ち馬には今後、逆転不可能な瞬発力であることを突き付けられた一戦でもあるだろう。デビュー戦の勝ち馬がクラシック級とはいえ、完全なる鋭さ負けからすでに逃げでも差しでも致命的な決め手不足で八方ふさがり。平坦替わりが唯一の条件好転でも刺激としてごくわずか。崩れることなくても勝ちきれないことが数字的にはっきり表れている。前走で子供扱いされた相手では数字的にもイメージ的にも逆転は浮かばない。徹底先行で鞍上マジックをひたすら待つしかない。

アルテの地位を唯一脅かすのがタイセイカレントだ。現実に前走でアルテを上回る最速上がり。鞍上が無意味な引っ張り込みをしないでペースを見極めることができれば少なくてももっと際どいレースになったことは言うまでもない。前2走で両極端な位置取りながらも2戦連続の最速上がり。しかも前走はまだまだ絞れる馬体。フィジカル面で良化余地を残す状態でも勝ち馬と同等の数字が並ぶ。ツキのなさを痛感させる大外枠だが、変幻自在で世代トップレベルの数字を残しているレース巧者の高い評価は揺るがない。

3戦すべてで最速上がり。デビュー戦で露呈したスタート難も徐々に解消されて走るたびに好時計連発だったミュージアムマイルは、まさかの千六選択でがっかり感しかない。3戦すべてが異なる距離、しかも一気の距離短縮に何の意図があったのか。ここで結果を残せばいいものの、賞金加算の目論見が外れればすべての歯車が狂い出すという大きなターニングポイントになることは避けられない。クラブの使い分けなら会員が外れくじ。厩舎の都合、判断なら預けた厩舎が悪かったと割り切るしかないほど両極端な結果も覚悟しなければならない悪手。

トータルクラリティに重賞馬という凄みや威厳は感じられない。毎年、新潟2歳Sの上位馬がちやほやされるのも秋までが限界。今も昔も枯れるのが早い早熟馬の単なる賞金加算というイメージが定着している。新潟2歳Sで出走した時点から下り坂の始まりというのが過去の傾向に表れている。過去10年と比べてみても今年は標準的な勝ち時計。同日の新馬より5ハロン通過で1秒3速いラップだったが、終わってみれば勝ち時計はわずか0秒7上回っただけ。2着馬の最速上がりがギリギリの33秒台からもレースレベルで強調材料に乏しい。新潟2歳S出走経験ありでこのレースに挑んだ20年1着ショックアクション、19年2着ペールエール、18年1着ケイデンスコール、17年1着フロンティア。掲示板を1頭も確保できなかった惨敗の連続がすべてを物語っている。

前走千六か、千八からが王道ローテとなっているが、前走でレコード勝ちのニタモノドウシは20年1着グレナディアガーズ(前走千四の未勝利勝ちはレコードタイ)、19年2着タイセイビジョン(前走の京王杯2歳S勝ちはレコード)とイメージがダブる。千四にこだわらず、前走千六のレコード勝ちには20年3着レッドベルオーブ(デイリー杯)、19年1着サリオス(サウジRC)、17年1着ダノンプレミアム(サウジRC)などレコード勝ちは大事なファクターになることは間違いない。確かにニタモノの前走2、3着馬の次走惨敗は気がかりだが、上がり時計の差がつきにくいスローの瞬発力勝負で2着馬より0秒5も上回り、3着馬は着差が0秒7差。上がり差は逆転不可能な0秒9差なら納得の結果ということ。ダート馬がズラリと揃ったパワー血統で前2走は連続最速上がり。突如生まれた突然変異系が芝での未来が明るい現状なら勢い重視が正解。