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東京裏読み
関東
1R2R
3R4R
5R6R
10R11R12R
関西
3R4R
5R10R
11R12R
ローカル
3R6R
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東京11R

3連単フォーメーション3⇒17⇔10、2、13、15、16 (10点)

3⇒10、2、13、15、16⇒10、2、13、15、16 (30点)

2、13、15、16⇒17、10⇒17、10 (8点)

17⇔10、2、13、15、16⇒3 (10点)

重賞は海外を含めて4勝だが、勝ったレースはすべて2馬身差以内。しかも古馬のJRA重賞は未勝利。派手さはないが崩れない堅実さと重賞勝ちの多さを重視すべきなのか、地味な勝ち方ゆえに死角の見え隠れしている危うさを強調すべきなのか。アスコリピチェーノの取捨は海外帰りだからこそ、取捨に悩む女王となっている。前走もギリギリの折り合い。ラチに頼れた逃げ馬の直後の位置取りだったから勝てたという内容だった。直線はわずか2ハロン程度にもかかわらず、いい脚は一瞬で終了。最後は3着の猛追を何とか凌いだ程度だっただけにウィークポイントがみえた一戦でもあった。
課題は瞬発力強化だが、大事なレースで鋭さ負けが続いているのが現実。勝った桜花賞でも上がりNo4、NHKマイルCは上がりNo8、京成杯AHは上がりNo2。それぞれ最速上がりより0秒7、0秒4、0秒3差。3走前は直線で不利を受けて割り引きが必要としても、相手がスピードと瞬発力と器用さを兼ね備えていると太刀打ちできなかったのが今までの負けパターンとなっている。
さらに極め付きとなる負のジンクスが父ダイワメジャーだろう。産駒数はトップレベルだが、GⅠ勝ち数は産駒数の割合的にワーストレベルとなっている。2、3歳の世代GⅠを除けば、芝GⅠは高松宮記念のコパノリチャード、香港マイルのアドマイヤマーズ、マイルCSのセリフォスでたった3頭。JRAのマイル以上のGⅠは1頭しかいないにもかかわらず、あれだけの産駒数を稼げたことが驚きだ。いずれにしても過去の歴史が示すとおりに血統的な大一番の弱さを抱えた絶対女王。前走はあくまでGⅡで2着馬がウインマーベル程度だったと踏まえれば、取りこぼし前提の狙いが正解か。

アスコに逆転ならば、距離適性と瞬発力が上回った馬。アルジーヌはまさに該当する1頭だろう。千六のスペシャリストとしての評価が遅れたのは千八とどっちつかずだったため。それでも一足先に千八の驚愕時計となった3走前で心身ともにスケールアップしたことは数字からも示されていた。最近は走るたびに自己ベスト更新で本格化が加速。落差のあった馬体重がようやく安定して前走でキャリア最高体重が今の充実ぶりやピークをにおわせているだろう。しかもマイルベターを示す好時計と自身のベスト上がり時計を叩き出したことが何よりの強みとなった。
なるほど過去の歴史からもいい傾向。最近は直近の時計更新が好走馬の中で主流となっている

24年
1着テンハッピーローズ(前走で千六持ち時計と千六限定上がり時計を更新)
2着フィアスプライド(4走前で千六持ち時計と千六限定上がり時計を更新)
3着マスクトディーヴァ(前走で千六限定の上がり時計更新、前々走で持ち時計更新)

23年
1着ソングライン(3走前で千六持ち時計と千六限定上がり時計を更新)
2着ソダシ(4走前で千六持ち時計と千六限定上がり時計を更新)
3着スターズオンアース(4走前で千六持ち時計と千六限定上がり時計を更新)

22年
1着ソダシ(千六直近の6走前で千六持ち時計と千六限定上がり時計を更新)
3着レシステンシア(千六直近の5走前で千六持ち時計と千六限定上がり時計を更新)

21年
1着グランアレグリア(前走で千六限定上がり時計を更新)
3着マジックキャッスル(前走で千六持ち時計と千六限定上がり時計を更新)

20年
1着アーモンドアイ(千六直近の3走前で千六持ち時計と千六限定上がり時計を更新)
3着ノームコア(3走前で千六限定上がり時計を更新)

もちろん、自身の時計更新は重要だが、何よりメンバー上位の数字でなければならない。アルジーヌは持ち時計No6で千六限定の上がり時計No4。伸びしろ十分な千六(220110)で重賞経験はまだ3戦だけ。道悪上手な母キャトルフィーユからも馬場回復が遅れるほど自信度が増すタイプ。

ボンドガールダイワメジャー産駒らしい取りこぼしの連発。崩れないが勝てない勝負弱さはすでにコンビ間の限界を示している。前走は重賞と思えぬ超スローに泣いたとはいえ、道中はこれまでなかった折り合い難を露呈。前々走で脚質に幅が出ることの期待を再び葬り去って以前の姿と逆戻りではすべての強調点を失ったといっても過言ではないだろう。持ち時計No4、千六限定の上がり時計No3ほど怖さなし。この馬の唯一の勝ち鞍が新馬だけ。重賞未勝利馬が極限勝負の争いとなるGⅠで、勝てる姿などイメージも計算もできないのは過去の歴史からも常識的。馬場回復が遅れるのをひたすら願うしかない。時計も上がりも同時に求められては八方ふさがり。

マイラーでもこなせるのが近年のオークスにもかかわらず、充実期を迎えた古馬になって二千四の挑戦はあまりにも愚策。ステレンボッシュはクラブ馬特有の犠牲者になった。個人馬主なら間違いなく前々走の挑戦はなかった。これまで一番強かったレース、中身の濃いレースが千六だったことをすべて忘れたかのような驚きのマネジメントだろう。海外志向が強すぎるクラブらしいといえばそれまでだが、不可解すぎる前走の惨敗からも現役生活を揺るがす負の連鎖が止まるかどうかを見極める大事なレースとなったことは間違いない。ひと叩きでV字回復のイメージがしにくく、先を見据えて叩き台となる可能性が極めて高いのが本音。そもそも過去10年、前2走以内で二千四以上経験ありのローテで3着以内となったのは20年アーモンドアイと16年ミッキークイーンの2頭だけ。アーモンドは千六(301000)で持ち時計1分30秒9、千六限定の上がり時計32秒4で牝馬三冠。ミッキーは千六(120000)の牝馬二冠馬だから成し得たということ。前走で二千でも稀となっている最凶クラスのジンクスを平凡な千六実績の馬が打破できるかどうかも興味がわいてくる。いずれにしても条件的には相当厳しく、人気になること自体が驚き。

クイーンズウォークは道悪は鬼レベル。とにかく馬場の回復の遅れだけが生命線になる。回復が早まれば無抵抗のままに終わるほど千六適性は低く、1分32秒台以下の決着でなおかつ上がり33秒台以下を求められればお手上げ状態だろう。持ち時計は桜花賞の数字だが、それまで3戦連続で最速上がりだったのが、桜花賞で上がりNo8。その後重賞2勝も時計と上がりを同時に求められなかったからこそ、勝てたレースとみている。1日雨が遅れれば不動の本命馬も近年の急速に回復する馬場の傾向から、少なくても雨が降らない限り、ワイドラインも厳しい。