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中山裏読み
関東
1R2R
3R8R
10R11R12R
関西
2R3R
9R10R
11R12R
JRAホームページ

中山11R穴推奨レース

3連単2軸マルチ11、6⇒14、8、13、4 (24点)

3連単フォーメーション11⇔14、8、13⇔14、8、13、4、7 (36点)

3連複フォーメーション11-6、14、8、13-

6、14、8、13、4、7、5 (18点)

馬単11⇔6、14、8、13、4、7 14、8、13⇒6

スプリンターズSの前週を物差しにすれば、今年は超高速決着が目に見えて浮かんでくる。前週が良馬場だった24年と比べれば一目瞭然。

勝ち時計((千二は前半3ハロン-)5ハロン通過-レース上がり時計-最速上がり)

今年前週
日曜 2歳未勝利千六で1339(583-356=349)、2歳未勝利千八で1494(617-354=346)、古馬1勝千二で1078(337-559-341=331)、古馬2勝千六で1320(566-354=344)、オールカマーで2102(599-345=340)。
土曜 2歳未勝利二千で2016(620-348=347)、2歳新馬千二で1091(352-581-339=339)、2歳新馬千六で1348(602-346=338)、古馬1勝二千で2005(603-350=342)、2歳オープン千二で1082(339-566-343=341)、古馬2勝二千五で2320(603-341=337)。。

24年前週
日曜 2歳未勝利千二で1088(348-576-340=335)、2歳未勝利千八で1491(624-341=338)、2歳新馬千八で1499(626-348=348)、古馬1勝千六で1326(575-351=337)、古馬2勝千六で1324(585-339=338)、オールカマーで2118(610-347=340)。
土曜 2歳未勝利千六で1330(587-343=342)、古馬1勝千二で1072(340-562-332=327)、2歳新馬千六で1348(612-336=336)、古馬1勝二千で1596(609-343=333)、2歳オープン千二で1072レコード(326-553-346=338)、古馬2勝二千五で2306(590-349=347)。

少なくても24年より今年は同等か、少し速い馬場。週中で時計のかかるような雨がなければ、常識的な流れで確実に24年の勝ち時計1分7秒0より速い時計の決着になる。その24年は持ち時計1分7秒1~2でワンツースリーを上位独占。持ち時計ランキングではNo3~7ならば、今年は少なくても1分7秒半ば以下の持ち時計が必須になるだろう。
さらに24年の特徴は千二限定のベスト上がり時計が1~3着まですべて32秒台。メンバーのランキングでNo2~4だったことから、時計と上がり時計を同時に求められると考えていい。

今年の場合、持ち時計のレベルは高いが、瞬発力も兼ね備えている馬は意外に少ない。1分7秒台前半以下で千二限定の上がり時計がNo1~6となると該当馬はジューンブレアトウシンマカオナムラクレアルガルの4頭だけ。主役はこの中から絞りたい。

ジューン
中京(010000)から中山(300000)。直線坂(310001)
ローテ・叩き2戦目(010001)から叩き3戦目(000000)
直線坂コースで1分7秒2以下の回数・0回

トウシン
阪神(201001)から中山(110000)。直線坂(621215)
ローテ・休み明け(213302)から叩き2戦目(310003)
直線坂コースで1分7秒2以下の回数・2回

ナムラ
函館(100001)から中山(002010)。直線坂(153021)
ローテ・前走と同じ休み明け(441011)
直線坂コースで1分7秒2以下の回数・1回

ルガル
香港(000011)から中山(100000)。直線坂(100002)
ローテ・叩き2戦目(110011)から休み明け(211102)
直線坂コースで1分7秒2以下の回数・1回

全メンバーでは直線坂コースで1分7秒2以下を経験した馬は8頭。さらに過去1年間という新鮮さを条件に加えるとカピリナ○、サトノレーヴ×、トウシンマカオ○、ナムラクレア○、ペアポルックス○、ママコチャ○、ヨシノイースター×、ルガル○の6頭に絞られる。

過去10年で勝ち馬のほとんどが3走前以内に重賞勝ちの実績があったことを考慮すれば、ルガルが脱落。ジューンはオープンで初の56キロ。好枠だけが頼りだったカピリナが試練と不運の外枠。サトノは単純なベスト上がり時計ランキングNo10、ママコチャはNo9。持ち時計はいずれにもNo6で胸を張れるような数字がなく、スピードと瞬発力不足を位置取り、仕掛けのタイミングでどう補うか。強力な同型馬ウインカーネリアンが大外枠は逆に思いっきりな乗り方を可能にさせる可能性が高まって逃げたいペアポルックスの取捨はますます難しくなった。結論はトウシンナムラの2頭軸。

大一番前だったことを割り引いてもトウシンマカオの前走は負の要素が全面に出た内容だっただけに、少なくてもコンビ続投は誰もが思う意外な決断だろう。4回乗って2勝。いずれも重賞だから前走の嫌な負け方でも許されたとはいえ、若干行きたがって不発に終わった3走前やスタートミスから終始外々の大回りとなった前走など人的な負け方に嫌気が出ている。不利な枠順を考慮しても、勝ち馬にあっさり交わされた前走で千二より千四ベターをにおわせたこともさらなる負の要素というイメージを強めていることも間違いない。しかも休み明けの14キロ減は明らかな調整ミス。馬体回復が大前提となる。数字的にほぼ互角のナムラより前々で立ち回り、なおかつナムラより内々を回ることが勝つための絶対条件。

数字上では遜色つけられないナムラクレアは年齢的にも最後のGⅠ勝ちのチャンス。結局、へぐりを連発しても同じ鞍上にこだわりすぎたことが元凶となっている不遇の馬。少なくても1、2年前をピークにゆっくり下り坂に入っている6歳牝馬は遅すぎた英断。前任騎手の負けパターンだった引っ張りすぎから随所に最速上がりは当然の結果で、むしろ好位差しで最速上がりだったのが9走前まで遡るしかないほど悪癖馬として固めらたことがうかがえる。自身のベスト上がり時計は1年以上も前の記録。数字的にもレースぶりにも以前ほど凄みを感じなくなったのも当然の流れだろう。前走は直線で徐々に窮屈になって結局、最後はブレーキをかけながらの入線。ムチを使えず、まともなら3着争い可能な手応えの良さでも、終わってみれば他力本願型がさらに他力本願型の色合いが濃くなっていたということ。昨年は完璧な流れで理想的な位置取り。さらにロスなし不利なしで最高の競馬でも3着が限界だったことからも、昨年以上の時計で昨年以上の結果を求めるにはあまりにも厳しい。

最近は多くの海外競馬で上がり時計なしがサトノレーヴの評価を狂わせていることは納得している。それでもJRAの勝ち鞍の内容は今ひとつだったことは否めない。キーンランドC2着エイシンスポッターはその後4戦して惨敗続き、3着オオバンブルマイはその後4戦連続で二桁着順。スプリンターズSはスタートミスが敗因というより完全なるスピードと瞬発力不足。高松宮記念はペースが遅かったが、前々総崩れという不可解な結果。勝ち時計も標準に届かないレベルで数字的に価値を見出せないことは明白だった。持ち時計は1年半前でひと昔前の数字。香港帰りはJRAぶっつけ好走が多数存在しても、ヨーロッパ帰りは別物と考えたくなることも評価を上げられない大きな要因だ。テッポー実績のある6歳馬でも理想的なローテでないことを忘れてはならない。

すでにママコチャの限界がみえた。前走は4角で絶好の手応えながらも追い出して案外。申し分ない位置取りと仕掛けのタイミングで終わってみれば上がりNo9、時計は1分7秒5に物足りなさ。少なくてもGⅠ馬としての威厳を失いかけていることは否めないだろう。本来、高速馬場確定では1分7秒前後、上がり時計は33秒台が確実に求められるのが中山GⅠ。さすがにスピードも瞬発力も計算上ワンパンチ足りず、6歳牝馬が大一番でいきなり両方の時計短縮は考えにくい。2年前の覇者とはいえ、雨も降らず、良馬場だったスプリンターズSを1分8秒台で制覇できたのは、あくまでメンバーレベルの低さがすべてだったということ。不発のない中山コース替わりだけが頼り。