
11、3、7、4
11-3、7、4、12、15、14
11⇔3、7、4、12、15
前2走以内でGⅠが含まれているのがたった6頭。そのうちGⅠで一桁着順だったのは3頭しかいない。この少なさが天皇賞春の今の立場、位置づけを物語っているだろう。時代錯誤の長距離戦。たとえこのレースを勝っても種牡馬的に劇的な評価が上がることもなく、ただただ伝統を崩すのを嫌って距離変更をしないためにこの時期、日本から数多くのタレントを海外に流出させるという悪循環。それでも負の連鎖を止めようともしないJRAは海外競馬も"ドル箱レース"になりつつあるだけにどんなに天皇賞春が落ちぶれようと現状で満足というのが本音なのか。いずれにしても今や天皇賞春は現役最強戦など昔話。近年の傾向どおりにほぼこのレースだけで燃え尽きるようなフロック勝ちを前提の狙いでも悪くない。
アドマイヤテラの変わり身は凄みさえあった。生粋のステイヤー血統とはいえ、高速馬場を大幅に割り引いてもおつりのくる圧勝劇。がっちりと折り合って初の三千以上と思えぬ何の問題もないスムーズな立ち回り。残り1ハロン先頭からさらなる加速した瞬発力で現役屈指の長距離砲というより、絶対王者としての地位確立を加速させている。最後は流し気味となっても上がりNo2より0秒6も速い最速上がり。ラスト5ハロンは58秒台で叩き出したのだから恐れ入る。
もちろん、死角が全くないわけではない。正直、大物感ない馬体や最終追い切りをポリトラック馬の宿命(反動やパンクで好調期が短い傾向)は常に頭の片隅にあるタイプで、前走のレコードは余計な"勲章"だったことは間違いない。
それでも不安を一掃させるほど頼もしさを感じさせる血統的な底力ということに疑う余地はない。母はオークス3着の引退で明確な距離適性を測れなかったが、母の兄妹に現役実績時が明白な長距離適性の高さ。他馬には追随できないほどの格差があるだろう。走り慣れたコンビではとにかく絶対的な安定感に逞しさがある。阪神(200100)から京都(201200)、休み明け(210200)から叩き2戦目(200101)ならば、再び勝ち方が焦点
クロワデュノールは距離の壁がすべてのカギを握っている。中距離型でも勝ち負け可能なダービーを除けば二千四では散々な内容で疑心暗鬼になるのも当然の流れ。しかも決定的な不安点は鞍上であることを前走で改めて示したことも追い打ちとなっている。
直線では右へ左へフラフラの状態が続いているにもかかわらず、まったくムチを持ち替えないという暴挙。鞍上の焦りなのか、大きくヨレていることに意識がないのか。馬の能力と相手の低調さでギリギリ交わせたが、内容としては展開と相手に恵まれた辛勝。低調な王者が生まれやすい大阪杯の例年どおりの結果として受け取れるだろう。好走条件のひとつに鞍上の手腕が問われるのが天皇賞春の特徴。3歳時以降、上がり33秒台以下が未経験という瞬発力の課題を持っているダービー馬に過度な期待を望めないのが本音。いずれにしても馬場は渋った方がいい。
ヘデントールの評価は揺れに揺れる。前走は確かに9か月の長期休養明けならば0秒9差、上がりNo2は59キロを背負っていれば上々の内容だったと受け取ることもできる。一方で試走に徹したにもかかわらず、再び微妙なプチ休養となるローテにメリットがあるのかという疑問が残ることも事実。過去10年の3着以内で京都記念からのステップは19年パフォーマプロミス(京都記念4着0秒1差)だけ。
過去10年で前走京都記念
25年10着プラダリア(京都記念3人6着)
22年17着タガノディアマンテ(京都記念8人2着)
19年3着パフォーマプロミス(京都記念4人4着)
18年4着ミッキーロケット(京都記念7人7着)
16年10着レーヴミストラル(京都記念1人12着)
18着トーセンレーヴ(京都記念8人9着)
そもそもこのローテは邪道ですべてを合わせても6頭のみ。サンプル数の少なさが陣営が好まないローテであることは言うまでもないだろう。しかも20年以降の3着以内は前走がすべて二千五以上だったのもこの馬にとってかなりマイナスのジンクス。前走が二千二以下で天皇賞春勝ったのは19年フィエールマン。16、15年のキタサンブラックの2頭。いずれも菊花賞馬という共通点があるのは偶然ではないはず。菊花賞2着で天皇賞春勝ちの実績ならばほぼ同等レベルとはいえ、一気の距離延長と微妙なローテが少なからず影響すれば、ここでの完全復活は難しくなる。
上位3頭以外はほぼ横一線。牝馬と8歳以上の苦戦は過去の歴史に示されれば、勢いと若さでタガノデュードか。確かに二千五以上が未経験の中距離型だが、前走は初の古馬GⅠで0秒3差。4角で大回りしすぎた大ロスのぶん回しがあったことを考慮すれば、乗り方ひとつでもっと際どいレースになっていた。1、3着のGⅠ馬より上回った上がり時計が自身のピークを示す象徴的な数字。前走が6回目の最速上がりで走るたびに磨きのかかった瞬発力は今や天井知らずの勢いに怖さがある。長距離GⅠでこのコンビではまともな立ち回りを望めないことは承知の上で狙いたい。どのみち気楽に乗れる立場。ひたすら後方待機で直線勝負に賭けるだけ。
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