2、8、9→2、8、9、6→ 2、8、9、6 (18点) 2、8−9、6、1、12 天皇賞秋をレコード勝ちしたトーセンジョーダンにとって相手云々より、ここをどう勝つかが焦点だろう。前走の有馬記念は歴史に残る超スローの特異な流れ。スピードに加えてパワーが求められて持ち味が出るバランスのいい一流馬にとって最悪な展開になってしまった。レースラップは残り7ハロンから加速し始めて最後まで減速なしという単純な瞬発力勝負で、最後4ハロンはすべて11秒台。反応の良さや単純に切れ味だけが求められる苦手な展開で0秒3差なら十分すぎる結果。前走のような14秒台を刻むラップは古馬重賞であり得ないことで、常識範囲内のスローなら器の違いは示せる。いずれにしても前々の攻めが絶対条件。 フェデラリストはGTレベルの馬相手にどこまで踏ん張れるか。ここで今年の活躍がある程度予測できる。前々走は超スローの上がり競馬を追い比べで制して、前走は逃げ馬の大逃げを1頭だけ別次元の瞬発力で差し切れば、少なくてもGU連勝の破壊力はすでに備わっている。今度は前も後ろも意識しながらの追い比べ。ここ横綱相撲でGTに直結。 GT2勝馬といってもひとつは朝日杯、もうひとつは棚ぼたのジャパンCでは、ローズキングダムに威厳は感じられない。結局、決め手不足がネックとなって鞍上も手探り状態の乗り方。早仕掛けでもじっくり脚をためてもいい脚は一瞬だけで3、4歳時からの成長はほぼ止まっている。GU57キロは恵まれた条件だが、あくまで連穴までのムラ馬。 ナカヤマナイトの前走は完全な力負け。馬場というより、中距離型としては微妙な距離が響いたか。ルーラーシップを物差しにすればトーセンとの能力差は否めないが、距離短縮と極端な時計勝負にならない馬場状態ならば、GUで無様な競馬にならない実績を残している。王道のGT路線か、ローカルのGV巡りか。今後のローテーションを左右する大事な一戦。 流れ、ペース無視の徹底した追い込み馬して完成間近なショウナンマイティだが、あくまで低調なGUまでで通用する大業。連続2着は他馬より瞬発力勝負が強かっただけで、決して底力を求められない単純な上がり勝負の前2走だった。胸を借りて力試しだが、相手はこれまでと雲泥の差。 メイショウカンパクは馬場回復が遅れた際の穴候補。時計勝負ではまだまだ分が悪いが、ここ6戦中4戦で最速上がりの瞬発力はますます磨きがかかってきた。スローで展開がまったく向かなかった前走からひと叩き。動きの良かった追い切りから確実に上昇ムードでショウナンより色気あり。 アーネストリーは年齢的に一戦必殺のはずが、衰えを隠せぬ低調なレースが続いている。前走も逃げ切り当然のラップを刻んで、着差以上の完敗。押し出されてハナ切って目標になったことを割り引いてもグランプリホースとしては物足りない。瞬発力勝負にはっきり限界を示した7歳馬は、次につながるきっかけ作りまで。 コスモファントムの鞍上は馬の特性を理解してない。スローに落とせば落とすほど分の悪い単調な先行馬で、馬場も距離も違うが、前2走の5ハロン通過の差は実に4秒近くもあれば手も足も出ないのは当然だった。ハナを切っても番手でも、鞍上が乗り慣れてない阪神コースでは平均ペースで立ち回ることは不可能に近ければ狙い目なし。
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