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中山裏読み
関東

9R10R
11R
関西
1R10R
11R
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中山11R穴推奨レース

3連単フォーメーション6⇔10、12、8、3⇔

10、12、8、3、4、5、11 (60点)

サトノラーゼンは奇跡に近いダービー2着だった。初勝利に5戦もかかった反エリート馬でけっして順風満帆とは言えなかった。夏デビューにもかかわらず未勝利卒業が年明け。決定的なマイナス材料なのが年末から休みなしでダービーまで6戦続けて使ったこと。最速上がりはもちろん、上がり33秒台はこれまで1度も経験のない瞬発力不足に課題のあった差し馬が、例年の勝ち時計並みの数字で駆ければ驚くほかないだろう。とにかく数字的には過去の歴史と比べても胸を張れる数字が勢揃い。このメンバー相手に二千二、二千四の持ち時計ベストとなっている。異父兄トゥルーモンドはダート短距離馬だが、どうやら真逆な芝のステイヤーとしての資質が高い。仕上がり八分でもダービー2着馬の威厳で勝ち負けの計算ができる。ポカがあれば連戦の疲れが抜けきれなかったと割り切るしかない。

瞬発力勝負になると分が悪く、ディープ産駒に太刀打ちできなくなるハービンジャー産駒ベルーフは距離延びて変わり身がなければ策がなくなる。初戦のインパクトからトーンダウン、体質の弱さ、ディープ産駒に劣る瞬発力など、走るたびに評価を落としている産駒成績とリンクさせると、古馬の重賞2着でも評価を一変させるような内容的ではない。上がり35秒9はメンバーNo4。ハンデに恵まれたことを考慮すれば、同世代相手にもうワンパンチほしいのが本音。時計も上がりも求められた皐月賞惨敗の残像をひとまず消したい。

ブライトエンブレムも同様の悩みを抱える。衝撃的なデビュー2戦から驚くような成長がうかがえなかったのが現実。体質の弱さもあってたび重なる休養も災いした。いずれにしても前3走の内容が今ひとつ。3走前は平凡な時計で凡走。前々走は追っ付けながら4角ブン回しの単純乗り方で最速上がりから0秒2差だが、最内つくか、大外回すかの両極端な鞍上だとはっきりすれば、千六~二千の中山に怖さはなかった。不器用な立ち回りでも通用する長距離で見出せるかどうか。まずはローテーションを維持できる体力強化が大きな課題。

タンタアレグリアは走るたびにレベルアップ。ホープフルS惨敗で良化に時間かかると思えれたが、ダービー7着まで上り詰めたことはいい意味の裏切りだった。距離延びてから本領発揮で、典型的だったのが4走前。良績のない瞬発力勝負で上がり33秒台は今までのイメージを覆した末脚だった。同タイム2着がターニングポイント。3走前は好位で折り合って3度目の最速上がりが前々走の重賞2着につながっている。完全に引っ掛かる折り合い難から直線残り300まで追い出しを我慢。直線半ばまで勝ちを意識できた内容は負けて強しということ。前走はロスなく終始内目を立ち回れたとはいえ、リアルスティールとほぼ同じ脚色。馬体に良化余地を残してこれだけ実績を残せば、秋の飛躍は間違いない。

2戦2勝のロッカフェスタはスローに強い器用な自在型として完成された。上がり33秒台を連発、距離も二千二に何ら不安のない血統的な下地のある期待馬は、流れが落ち着いて単純な瞬発力勝負になると色気が出てくる。キタサンブラックの前走は大一番に10キロ増の大誤算。数字ほど太めに映らなかったが、緩めの馬体だったことは否めない。走れる雰囲気はありつつも未知なる距離で中途半端な仕上げでは納得の直線坂上の終了。同日二千の未勝利より5ハロン通過が遅かった3走前は絶対的な展開の利。重賞ホルダーという威厳は感じられない。