9⇒12、2、5、3、10、4、11 (126点)
自在に立ち回れたレース巧者を決まって置かれる癖馬に変えるという最悪な脚質転換。たった1度の成功で落ちぶれかけているエイシンブルズアイが乗り替わりなしには驚いた。前走は鞍上特有のGⅠでのイップス現象。上がりレースラップに10秒台が含まれているにもかかわらず、4角で離れた後方のギブアップの位置取りでは手も足も出なかったのは当然だった。4角で先頭から3馬身以内でワンツーの前残り。気楽に乗れる立場で勝ちにこだわる騎乗方法ができないのが鞍上の勝負勘の鈍さということ。いずれにしても単純な上がり時計比較でメンバーNo8、距離千二に限定してもNo5。それなりの工夫がないと厳しい数字では、重賞で人気馬とのコンビになるとプレッシャー負けの連続の鞍上に高望みはできない。前夜の雨待ちか。
いつ引退しても驚かない鞍上から名手に乗り替わったサドンストームは色気が出る。もとより兄は世界レベルという遅咲きの血統馬。芝千二のスペシャリストが千四やダートに手を出すほど、目先のレースにこだわり続けてリズムが狂いかけていたが、直線坂コースで結果を残した前走ならもうひと花の可能性が高まる。ここ1年で最速の千二の時計、中京(003101)の3着はファルコンS、2度のCBC賞。GⅡは京王杯2着を含む掲示板4回、GⅢは2着2回、3着3回を含む掲示板8回は重賞未勝利以上の重み。スピード、コース適性、重賞実績はズバ抜けている。稍重(100110)。
ベルカントの前走は不完全燃焼に終わった。中途半端に控えて残り300で早くも圏外。わざわざドバイまで行ってまさかの消極策は鞍上らしい負けパターンとして納得するしかない。モロさ同居の牝馬はとにかくラチにこだわる位置取りで立ち回りたい。乗り替わりで好枠を引いて休み明け(200013)、中京と新潟(100020)。仕上がり早の隠れ左回り巧者は気配ひとつ。
ベルルミエールはまだ見限れない。同じ鞍上にこだわりすぎてピークを過ぎた典型的な例。あと1年早く乗り替われば、重賞の1、2つは勝てたぐらい下手乗りが続いていた。前走は数字どおりの太め。10キロ増の誤算があって0秒7差なら、中京(000200)と鞍上2度目で化けても驚かないだろう。昨年のCBC賞は0秒2差の4着。 |