14⇒3、1、8、4、9、16、7、13 (168点)
3-14、1、8-
14、1、8、4、9、16、7、13 (18点)
14⇔3、1、8、4、9、16、7、13、15
完全復活を期待したサトノダイヤモンドが前走で大惨敗。一過性なのか、ディープ産駒特有の終焉なのか。どちらにもとれる戦績になっていることは間違いない。前走は理想的な叩き2戦目、稍重から良馬場へ。前々走まで3戦3勝の走り慣れた阪神だったことからも深刻さがうかがえる。道中はいくらか行きたがり、超スローを最悪な位置取りだったことを割り引いても、上がり時計はメンバーNo6はいいわけできない凡走だったということ。テン乗りが響くほどの下手な乗り方だったわけでもなく、叩き2戦目(111002)と若干苦手意識のあるローテだったが、平凡すぎる上がり時計がどうにも引っ掛かる。曖昧ないいわけ、"二走ボケ"と割り切れないもどかしさ。ここまで落ちぶれたGⅠ馬を一過性のポカと解釈するのは無理があるだろう。
ごく普通の見解ならディープ産駒特有の下り坂が一番しっくりくる。もとよりピークは一瞬で終わるのがディープ産駒牡馬の特徴。長くて1年半、短くて10か月程度で他の産駒では考えれないほどの成長が強みだが、突然に勢いが急停止するのもまたディープ産駒の怖さ。
この馬も振り返れば4歳以降の勝ち鞍はわずか1戦、阪神大賞典だけになっているのが現実。凱旋門賞のダメージ、海外遠征の反動が抜けにくいタイプならなおさら完全復活するには時間が必要だろう。休み明け(302100)のぶっつけ本番がベストのローテとなる完全燃焼型にとって未来を占う大事なレースになる。いずれにしても現時点のイメージは悪い。
キセキも同じようなローテで同じようなスランプ。ダイヤモンドより深刻で、強引すぎる乗り方だった前2走としても、見せ場のない失速はGⅠ馬という威厳などまったく感じなくなっている。
ロンドンブリッジ一族だが、一族の特徴としてはピークの終わりは現役の終わりという傾向が否めない。ロンドンブリッジ自身、2歳時3連勝でクラシックに挑んだが結局、4歳牝馬特別、桜花賞、オークスを3連敗でそのまま引退。ロンドンの直仔ダイワエルシエーロはオークス馬ながら、試行錯誤中にダートを経由するほど1年弱のスランプ。最後の最後でようやく重賞勝ちで引退している。直仔グレーターロンドンは5連勝でオープン入りしてから7戦連対なしが現状。
一気に駆け上るまでが勝負の血統でこの2戦の惨敗は単なる凡走として片づけられないのが本音。理想の道悪という思惑が外れて課題の時計勝負となると、まずはきっかけ作りから。
初GⅠ挑戦のパフォーマプロミスが前日3番人気にレースレベルの低さが垣間見れる。前走の勝ち馬は古馬重賞が初挑戦だった10番人気ウインテンダネス。過去10年の比較で時計は優秀だったとしても、超高速馬場を割り引けばごく標準レベル。2着にこれまでGⅡで入着レベルだったノーブルマーズからも、これら2頭の馬に競り負けた馬がGⅠで人気になるのはどうにも違和感しかない。それぞれの持ち時計は二千二でメンバーNo10、二千四はNo8、二千はNo15の数字に表れる完全なる格下感。上がり時計も33秒台以下はわずか2回だけの経験で、最速上がり4回ほどの切れるイメージもない。ひたすら馬場回復の遅れを願うだけか。
ヴィブロスの人気は道悪前提だったか、パフォーマ以上に違和感がある。ドバイと国内を切り離して考えるべき牝馬で、国内に限れば牡馬相手に勝ったのはデビュー2戦目の未勝利戦だけがすべてを物語っているだろう。徹底した牝馬路線から古馬になって牡馬混合へ。2年連続で挑戦した中山記念2戦がこの馬の能力基準として低い評価で固まっている。GⅠレベルにはほど遠い勝ち馬に2年連続で完敗。上がり時計はそれぞれメンバーNo5、4という微妙なレベルで時計勝負や瞬発力勝負のモロさや弱さを物語っている証にもなっている。休み明け(110012)、阪神(000001)。二千が限界のスピード型がローテもコースも距離も微妙な条件で牡馬相手となれば人気になって妙味はない。
ワーザーの人気は道悪前提に大きな比重を秘めているが、良馬場こそ狙いたい馬だ。日本馬場を苦にしない持ち時計が何よりの強み。千六1分33秒8、二千2分0秒0。前々有利だった昨年暮れの香港カップで日本馬を楽々差し切った瞬発力は、まさに日本馬場がしっくりくるイメージ。二千、二千二、二千四(642000)。58キロ以上を何度も経験、好走して60キロを背負った休み明け(201003)の前走から、斤量2キロ減で叩き2戦目(210002)、千六より走りやすい距離へ。時計が速すぎない馬場になったこともこの馬にとって願ってもない条件だろう。テレビ映りだけだが、寂しく映った馬体だけが唯一の気がかり。
狙いはスマートレイアー。前2走の着順の悪さで盲点になった。着順以外の数字は調子の良さを示している。前々走は持ち時計に0秒5まで迫って、前走はあのメンバーで上がり時計No2の瞬発力を使った。海外を含めてGⅠはこれまで12戦。13年秋華賞2着から始まって14年ヴィクトリアM8着、エリ女10着、15年ヴィクトリアM10着、エリ女5着まで入着ラインが目標だった馬が、東京新聞杯、阪神牝馬Sを連勝したことをきっかけに馬が大きく変わった。16年ヴィクトリアM4着、香港ヴァーズ5着、17年ヴィクトリアM4着、エリ女6着、香港カップ5着。18年大阪杯9着、天皇賞春7着。年を取るごとにじんわり上り詰めている異色のディープ産駒。前2走で古豪健在を示せば、展開ひとつの感触が出てくるのもごく自然なイメージだろう。少なくても前走より組みやすい相手と距離と馬場とローテ。二千四までの経験馬が二千二(010012)。京都(120013)から阪神(610102)。叩き2戦目(210124)から叩き3戦目(120101)。3走前と前々走を教訓に積極策はまるで走らない追い込み馬は、腹をくくって直線勝負に賭けるだけ。稍重(120210)。
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