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阪神裏読み関東
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阪神11R

3連単フォーメーション12⇒7、2、1、11、9⇒

7、2、1、11、9、6、4 (30点)

7、2、1⇒12⇒7、2、1、11、9、6 (15点)

3連複フォーメーション12-7、2、1、11-7、2、1、11、9、6、4 (18点)

馬単12⇔7、2、1、11、9  7⇒2、1、11、9

レイデオロの前走は夢を追いかけすぎた結果だったと割り切るしかない。昨年のドバイ挑戦で数々の適性の低さをはっきり示していただけに覚悟の上の挑戦だったか。
完全に引っ掛かる折り合い難は長距離輸送と慣れない環境で、根本は距離が長いということ。二千四以上の勝ち鞍は同世代のレースだけ。道悪とはいえ、京都記念ではクリンチャー程度に競り負けている実績から、二千二でも長い可能性さえある。いずれにしてもベストは二千。上がりを含めても優秀な数字が並ぶ天皇賞秋は見事な勝ちっぷりで、叩き2戦目(200100)という理想的なステップも後押しした。今までにない連続の休養明けとなる今回は休み明け(211011)ほどの信頼度はない。
名誉も金も天皇賞秋より上だった有馬記念でまさかの取りこぼし。スローになりやすいレースとはいえ、例年どおりの瞬発力勝負に持ち込まれた展開負けならひとまず勝負のアヤとして納得できるが、昨年と同じような敗因となった前走は無駄な遠征だったと断罪すべきだろう。乗り慣れている鞍上がスタート直後から苦労。引っ掛かったために無理やり抑えるより行かせることを選択して1角過ぎにハナを切った。終始行きたがって直線入口で馬群に沈む惨敗は昨年のデジャヴーのような内容。いずれにしても日本でもスローとなれば鞍上の神騎乗頼りで、パワーが求められる馬場に確かな裏付けがないのも気がかり。人気では妙味のない5歳馬。

キセキは海外遠征もしてないのに年明け2戦目。しかもここが休み明け。大阪杯がGⅠになって日が浅いために特異なステップでも輝く可能性はあるが、それでもこの変則的なステップには嫌気が出る。最近になかった毎日王冠~有馬記念まで主要なレースをすべて使うという酷使ローテ。すべてのレースで完全燃焼してきたタフネスぶりには称賛だが、その反動はいつ出ても驚かないほど激戦続きだったことは言うまでもない。これまで以上に同型が手薄で今回はハナ確定メンバー。前走のようにある程度人気を背負った同型馬が不在で、少なくても前走よりレースはしやすくなる。
課題は直線坂コース(234022)。2勝は千八と二千、3歳夏から勝ち鞍がないこと。極限の時計勝負でも極悪馬場でもこなすオールラウンダーだが、逃げ馬の宿命か。大きく崩れないが、淡泊に交わされる勝負弱さも見え隠れしている。予想以上の馬場悪化をひたすら待つしかない。58キロで8、3、3着。昨年の宝塚記念惨敗は策に溺れたために度外視。2度の3着はいずれもハイレベルな時計を残している。

暑さの強さは大きなファクターになる夏前のGⅠ。過去10年で7回も牝馬が馬券に絡んでいる実績から紅一点のリスグラシューは十分に勝ち負けを意識できる立場だろう。
デビュー2戦以外はすべて重賞。その中で牡馬混合の重賞経験は東京新聞杯、安田記念、金鯱賞、2つの海外競馬のわずか5戦だけ。それでも徹底した牝馬路線を歩んでいたと思えぬワールドクラスとの接戦で改めてこの馬の能力の高さ、精神面の強さ、レースセンスの良さを感じさせた。
とりわけここ3戦の内容がいい。3走前は結果的に強引な仕掛けが裏目。直線で一旦先頭に立ちながら、最後の最後で勝ち馬に差し返された惜敗。前々走はいくらか行きたがったが、直線で坂を上がってから急追して勝ち馬と同じ最速上がり。前走はレコード決着の0秒1差。いつもより積極策から内々で我慢、展開に恵まれた勝ち馬と違って流れや位置取り的にタフなレースだった。2着馬と直線終始併せて最後差されたが、時計勝負にも瞬発力勝負にも強さを示せたことは大きな自信。稍重(030000)で多少の雨なら我慢できる。

スワーヴリチャードの転落の始まりはやはり突然のマイル挑戦、昨年の安田記念からだろう。それまで完璧に近いレースで、GⅠ勝ちを含む重賞4勝。天皇賞秋はスタートの大ミスで納得の惨敗としても、評価を下方修正しなければならないほど内容の悪かった中山記念はどうにも不可解。前走も直線で勝ち馬に徐々に迫ってきたが、残り100から同じ脚色になって着差以上の完敗にも好調時の勢いにはほど遠い印象を与えている。休み明け(301102)の掲示板外はいずれもGⅠ。距離短縮だけが頼りか。

マカヒキはこれ以上にない入念な追い切り。これだけ追い切ってこれだけの時計を出してここで勝ち負けから遠ざかれば、もう迷いなく引退を選択するだろう。それぐらい後先を考えずに一戦必殺のムードが漂う。
凱旋門賞に挑戦した代償にそれまでの好調期を吹っ飛ばすどころか、別馬のようなスランプに陥った。年齢的に以前の輝きを取り戻せない可能性は強まっているが、時計勝負は期待できず、時計を要する馬場になるなどこの馬向きの条件が整い始めているのも事実。好調期が短く、V字回復が稀なディープ産駒にとって最後の花を咲かせるか。理想は雨降り。