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阪神裏読み関東
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関西
1R2R
3R9R10R11R12R
ローカル
1R7R
11R
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阪神11R

3連単フォーメーション3、10⇒3、10⇒15、4、6、9、13 (10点)

3連複3、10-15、4、6、9、13

どうやら最終的にも1番人気はリアアメリア。スリートップ3頭の中で上回る数字がひとつもないのにこの人気はさすがに違和感がある。今の時代は数字より勝ちっぷりなのか。どれだけ楽して勝ち上がるかで強さが決まっているような風潮だが、GⅠの舞台で最後の踏ん張りは数字に左右されることは間違いない。
何を強調されて売れているのかを探ろうとしても見つからない。まずはデビユー戦。同じ時期に勝ち上がった年度の違う馬と比較してもごく標準的。
ジャミールフエルテの1分35秒9、上がり34秒2(1~4着まで0秒5差)
ケイアイノーテックの1分36秒8、上がり33秒5(1~4着まで0秒6差)
この2頭より馬場差はいくらかかかっていたとはいえ、1分36秒5と上がり34秒4はあまりにも平凡だ。着差が広がったのはこの馬の能力ではなく、相手が弱すぎたことも大きな要因なことは数字が物語っている。
3頭すべてがムチを使わず勝ち上がって脚色はすべて同じと考えていい。結局2勝目にモタついた過去2頭とほぼ同じレベルということは前走で改めて確信できただろう。
牝馬限定だからこそ前走は勝てたレース。午前中のレースで稍重にもかかわらず、未勝利でレコードが出た超高速馬場。稍重だった同日の新馬より勝ち時計で1秒4、最速上がりがわずか0秒2しか上回らなかったことでまずは減点。さらに前週の古馬2勝クラスより勝ち時計が1秒も遅く、レースの上がりは0秒2遅いことで古馬1勝クラス以下の数字と断定。前週の古馬1勝クラスより時計で1秒5も劣ったことで未勝利よりわずかに上回った程度の可能性さえ出てきた。5ハロン通過で古馬1勝クラスがアルテミスSより3秒2も速ければ当然の好時計だが、それだけに上がり32秒台を重賞ラインとして定めるべき。新馬の最速上がりが33秒2でこの馬の33秒0とほぼ変わらない数字ならば、馬なりで勝つべき数字だったということ。前走のあの程度の相手に、あの程度のラップで最後ムチを使うしかなかったことにGⅠで1番人気になるようなディープ産駒でないことが決定づけられた。数字だけなら最大級に高く見積もっても1000万に届かないレベル。ごく標準的に見積もると500万前後のレベルが妥当となる。
前2走の数字を他馬と比べるとさらに信頼度は揺らいでくる。まずは持ち時計No3、単純な上がり時計比較はNo2で時計差は1秒4、上がり差は1秒もある。コースの違いを考慮してもごく普通に逆転が浮かばない数字が並んで、さらに決定的なのが常に折り合い難が不安視される気性の難しさ。鞍上泣かせのレース下手が決定的な弱点。外枠に良績集中のレースでむしろ好枠を引いたが、外に壁を作らず、まともな追走ができるかどうか。掛かる馬は折り合い専念で位置取り悪化する鞍上の負けパターンだけは避けたい。

時計がないこと、着差がないこと、出世馬の少ない新潟2歳Sからのステップなどを嫌ったか。または前走2着馬が次走凡走でレースレベルが微妙と判断されてここで1番人気にならなかったか。それでも完璧なレース運びと異次元レベルの瞬発力で牡馬を一蹴したウーマンズハートの完成度の高さは歴史的にみても太鼓判を押せる。少なくても2歳戦で負けようがないレベルだ。前走は同日の新馬千八と同レベルのラップにもかかわらず、じっくり構える鞍上の乗り方が悪く、直線だけの上がり競馬になったために接戦となっただけ。圧倒的な1番人気ならば本来はもっと好位か、もっと早仕掛けになるのが当然だが、ペースを見極められない鞍上は4角前まで仕掛けを我慢して、自分自身を窮地に追い込むような乗り方をしている。4角の前5頭中4頭で2~5着を独占したことからもいかにこの馬の位置取りが悪かったことがうかがえるはず。
前々走はラスト2ハロンのレースラップがいずれも10秒台。前走は11秒0-11秒0-11秒6という上がりレースラップでいずれも頭ひとつ抜けた最速上がり。確実な鞍上強化で瞬発力にさらなる磨きがかかって連勝を延ばしていく。

クラヴァシュドールリアより確かな数字を残している。いや、乗り役が名手配置ならば中心馬として扱えた。とにかく前走は圧巻。勝ち馬はパンクさえなければGⅠ勝ち確実なハーツ産駒で、本気にさせるどころか、勝ち馬と同じ最速上がりならば十分すぎる収穫だろう。上がりNo3より0秒6も速く、何より3着に0秒6差がこの馬の凄さを表している。例年ならば圧勝可能な時計。2戦連続の上がり33秒1という超ハイレベルな数字は、ウーマンズと互角かそれ以上の爆発力がある可能性も秘めている。唯一、直線坂コースで重賞級の時計と瞬発力に裏付けのある馬だけに自信をもって鞍上が立ち回れるかどうかだけ。

3頭以外で抵抗できそうな馬はレシステンシアぐらいか。4角先頭から手前を何度も替える若さを露呈して残り150では2着馬に一気に迫られたが、二の足を使って完封。着差以上に楽な勝ちっぷりは褒めていい。人気馬同士が後方で牽制し合った際の前残りに賭ける。