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阪神裏読み
関東
1R2R
3R10R
11R12R
関西
3R8R
9R10R
11R12R
ローカル
1R2R
12R
JRAホームページ

阪神11R

3連単フォーメーション14、17、5⇒14、17、5⇔

14、17、5、10、16、12 (42点)

過去の実績、将来性などを問う必要はない。過去でも未来でもなく、現状の能力がそのまま結果に出るのが近年の菊花賞とみていい。皐月賞馬、ダービー馬不在とはいえ、重賞馬がズラりと揃ってメンバーレベルは文句なし。実績に加えて展開、ローテ、折り合いなどすべてリンクした馬が上位へ。

15年以降、ダービー4着以内でなおかつ神戸新聞杯3着以内は
15年
2着リアルスティール(ダービー4着、神戸2着)
16年
1着サトノダイヤモンド(ダービー2着、神戸1着)
17年
なし
18年
2着エタリオウ(ダービー4着、神戸2着)
19年
3着ヴェロックス(ダービー3着、神戸2着)
20年
1着コントレイル(ダービー1着、神戸1着)
7着ヴェルトライゼンテ(ダービー3着、神戸2着)

例は少ないが、信頼していい好走率の高さ。20年ヴェルトはキャリアで2回目の1カ月以内ローテだったこと。(1回目は皐月賞で4番人気8着)。使い詰めできないひ弱さがネックになったことを考慮すれば、素直にこの傾向は強調できる。

穴馬の傾向は一見、多彩にみえるが、世代GⅡ以上か、古馬重賞か、どちらかで好走歴があれば問題ない。これまでもある程度の実績を残しながら人気薄になっていただけで単なる人気の盲点だった。
16年
9番人気3着レインボーラインはダービー12番人気8着⇒札幌記念4番人気3着。
17年
10番人気2着クリンチャーは皐月賞13番人気4着(0秒3差)⇒ダービー9番人気13着⇒セントライト記念4番人気9着。
13番人気3着ポポカテペトルは前走1000万勝ちだが、青葉賞(0秒6差)3番人気4着。
18年
10番人気3着ユーキャンスマイルもまた前走1000万勝ちだが、毎日杯0秒6差、京都新聞杯0秒4差。
19年
8番人気2着サトノルークスは3歳オープン特別勝ちやセントライト記念2着。

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この菊花賞だけは近年の競馬で強まっている"テッポー駆け"は通用しない。すべての面で異質なレースだった18年1着フィエールマンが特例なだけで、過去40年で3か月以上の休み明けの好走馬は87年サクラスターオー、18年フィエールマンだけ。
8月以来で2カ月休養は02年2着ファストタテヤマ、14年3着ゴールドアクター、16年2着レインボーライン、17年3着ポポカテペトルに限られている。

15年以降に2カ月以上の休み明けだった馬は

15年なし

16年
2着レインボーライン(8/21)
10着ジュンヴァルカン(6/12)
12着ウムブルフ(8/20)

17年
3着ポポカテペトル(8/20)
12着ブレスジャーニー(11/19)

18年
1着フィエールマン(7/1)
3着ユーキャンスマイル(8/19)
5着グローリーヴェイズ(7/28)
13着グロンディオーズ(8/4)
16着アイトーン(8/19)

19年
4着ディバインフォース(8/17)
8着カウディーリョ(8/11)
10着ヒシゲッコウ(7/27)
11着ホウオウサーベル(8/18)

20年
5着ブラックホール(8/23)

今年はディープモンスターが完全脱落の5月以来。7月以来がヴァイスメテオールエアサージュがギリギリの8月後半以来。アリーヴォは8月前半で例年ならば完全アウトのローテ。

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ステラヴェローチェには崩れる要素が見つからない。何よりダービー3着、神戸新聞杯1着は不動の主役になれる免罪符。まともに立ち回ることのできなかったロートル騎手からの乗り替わりが奏功してまさに上昇一途で世代トップまで上り詰めた。3走前は勝ち馬と上がりが同タイムのメンバーNo3。前2走で連続の最速上がりなど、とにかく瞬発力に磨きのかかったバコ産駒はクロノジェネシス同様にとにかく天井知らずの成長力を示す。とりわけ前々走は最悪騎乗と言っていいほど醜かった。勝負どころでラチから7、8頭分も離れた大外ブン回し。1つだけ内枠だった勝ち馬より3、4頭分も外を回ったことが鞍上の未熟さを表しているだろう。4角でほぼブービーに近かった位置取りから直一気は馬の能力の高さがズバ抜けていたことを示している。ロスなく立ち回った前走が本来の姿。同タイムとはいえ、上がりNo3より0秒8も速かった最速上がりは異次元レベルと言っていい。一流になり切れない鞍上でも、馬は超一流で相殺。問題は菊花賞とイメージに合わない馬体だろう。正直、あの馬体で勝ち切る姿が浮かばないのが本音。もっとすっきり感がほしい。

ダービー馬、皐月賞馬が不在とはいえ、強い馬が好走するレースに変わりない。重賞である程度の実績と信頼なるローテを組み合わせば、多数の馬が脱落していく。その中で人気のタイトルホルダーも例外ではない。そもそも姉メロディーレーンとイメージをダブらせること自体が間違っている。血統的にはスタミナ豊富の可能性を示せても気性はマイラーに近いレベル。ここ3戦でも引っ掛かるか、行きたがる仕草を連発している中、三千で突然スムーズな折り合いになるなど奇跡に近い。ハナを切るしか選択はないが、鞍上はどうにも2番手以下で折り合わそうとするならば、怖さなどどこにもない。

オーソクレースはキャリアの少なさがすべて。18年1着フィエールマンはキャリア4戦目の快挙だったが、すべての事例をひっくり返した特異な例だったと割り切るべき。19年1着ワールドプレミアさえ、キャリア6戦目で距離は二千四まで経験があった。キャリア5戦目で二千二までの距離経験。しかも初の長距離輸送で、年明けはわずか1戦だけ。フィエールワールドも年明け4戦目だったならば、オーソの出番はないに等しい。

掛かるか、行きたがるぐらいのタイトルを見限る前にさらに折り合い面に課題を残すアサマノイタヅラが真っ先に脱落する。皐月賞で強烈に掛かって制御不能。"ロデオ乗り"になる姿はまさに鞍上の資質の低さの象徴的な出来事だった。未熟な鞍上に託せば、それだけ犠牲を伴うということ。人が下手に乗れば、それだけ馬の成長は遅れることは言うまでもない。近年稀な醜い乗り方の連発でこれまでも馬の教育にならなかったことは周知のとおりで、新しいコンビになっても不安で一杯になる。掛かる馬との相性は最悪に近い前走同様の鞍上ならば、悲劇が繰り返される確率は高いか。いずれにしても掛かり始めたら終わりという覚悟が必要。スタート直後に想定以上の引っ張り込みは避けられない。

今年のキーはロートル騎手からの乗り替わりか。レッドジェネシスの前々走はまさに"老害"。いまだGⅠに乗れること自体が驚きの騎手に頼んだ陣営が悪かったと断言できた最悪なレースだった。スローにもかかわらず、5ハロン通過時点で集団よりさらに5馬身差も後方の位置取りに何の意図があったのか。キャリア10年未満の若いジョッキーが同じような位置取りを選択すれば、5、6年はGⅠから干されたというレベル。京都新聞杯を連続の最速上がりで2連勝を決めた馬が前走で5番人気はまさに下手に乗った前々走で引っ張られただけ。単純な能力比較なら2、3番人気が妥当だったことが改めて証明されている。菊花賞で母父ストームキャットがどう出るか。最速上がり5回の経験がある瞬発力型はスローになるのをひたすら待つ。

長らく同じ鞍上にこだわってきたモンテディオが乗り替わりの刺激を得て変わる余地が出た。方向性がまったく見えないまま乗り続けられてきた不運な馬。差し⇒追い込み⇒差し⇒先行。とにかく一貫性がなく、その場しのぎの乗り方に終始していた。自身の武器を作り上げられなかったことは教育の悪さだったと納得して、改めて母がイタリアオークス勝ちを含めた15戦9勝の名牝だったことに注目。上がり33秒台以下も最速上がりも経験なしだけに、前走のような先行策を迷いなく選択するのが常識的。この馬にステイヤーの資質があるならば、ロングスパートの流れで大駆け可能。