14⇒6⇔4 (2点) 14⇔6⇒5 (2点)
6⇒4⇔5 (2点)
ビッグネームはもちろん、GⅠ好走馬の海外流失で完全なる空洞化。外国馬をジャパンCに見向けさせるために賞金増額をした悪手をまたも繰り返したと言っていいだろう。大阪杯をGⅡからGⅠに昇格させても流失阻止どころか、ますます海外志向が強まることを読めなかったJRAの甘さ。さらに海外競馬が馬券売り上げにとってドル箱になることを読めなかったことが最大の読みの甘さ、先見の明のなさだったか。いずれにしてもGⅠ馬とそれ以外の格差が激しいメンバー構成は今年からますます強まりそうだ。GⅠ好走歴か、連戦連勝中の馬だけで上位独占の可能性は極めて高い。
過去6年で6番人気以下だった1~3着のGⅠ戦績は
17年2着ステファノス(3走前の天皇賞秋3着)
18年2着ペルシアンナイト(前々走のマイルCS1着)
19年1着アルアイン(前々走のマイルCS3着)
21年2着モズベッロ(4走前の宝塚記念3着)
世代、牝馬限定ではなく、純粋な古馬GⅠホルダーはエフフォーリアとレイパパレの2頭だけ。これだけ空洞化が進めば、展開に注文がつくレイより自在に立ち回って数々のGⅠを制してきたエフの独壇場になる。
死角なしの視界良好。強調点しか浮かばない現役最強馬はまず距離実績の二千(400000)だけでも不動の中心馬へ。さらに中山を苦にしない自在型は時計勝負にも瞬発力勝負にも裏付けがあり、走るたびに1秒以上も時計短縮を続けている成長力もまた凄みを感じさせる。前6走以内で上がり33秒台以下を4回はメンバーNo1の経験回数。これらをすべてリンクさせると計算上はまさに無敵状態。ジャックドールだけを意識して立ち回れば取りこぼすことはない。休み明け(400000)。
そのジャックドールは課題を解消されないままのGⅠ初挑戦になった。前走は不可解そのものという展開の利。同型のレイパパレが控える競馬を選択したことは理解できても、他の同型までもが消極策。スローに加えて単騎になることは誰も予測できなかった"異常事態"だった。レコード馬場にもかかわらず、前日の古馬2勝より5ハロン通過で1秒だけ上回ったラップにすべてが示されている。流れに恵まれたことはもちろん、この馬自身の成長にも待ったをかける出来事が直線であった。直線は仕掛けを我慢して追い比べに持ち込んだが、残り250で初ムチを入れた際に逆手前になる若さ。残り50で順手に戻ったとはいえ、前走以上の追い比べが避けられないGⅠでモロさが出ても驚かないだろう。若さより絶対能力が上回るか。未熟さで自滅か。両極端な結果を覚悟の狙い。
前走は叩き台としての"試走"に近い内容だったレイパパレこそが狙い目。これまでハナを切るしかない単調な逃げ馬が試行錯誤を繰り返しながら人気を裏切り続けてきたが、前走は最近の中で一番いい最後の伸び、しぶとさだった。上がり時計は勝ち馬と同タイム。4角の位置取りの差がそのまま着差に直結すれば、今度は迷いなくマンマークの2番手が常識的。ジャックは1キロ増、こちらは1キロ減。ジャック基準なら走り慣れた阪神(301001)でごく普通に逆転劇が浮かぶ。
アカイイトの前走は着差以上の完敗だった。4角前から手応えが怪しくなって直線入口で行き場を失ってわずかながらも仕掛けが遅れた事実。予測できたが、改めてコース変更するという鞍上の未熟さを露呈した。スムーズに捌けても勝ち負けにほど遠かったのは、残り7~2ハロンまで11秒台のラップで後方マクりに良績集中の追い込み馬にとってどうにも策がなかったことは間違いない。ここもひたすら混戦を待つだけ。
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