8⇒3、7、11、6、9、4、2 (126点)
3-8、7、11-8、7、11、6、9、4、2、1 (18点)
例年以上に逃げ先行馬が低調。前がやり合うことのないゆったりした流れでは、差し追い込み馬に33秒前半を求められて中山では極限に近い瞬発力勝負になるだろう。最速上がりを5回経験とはいえ、ミスニューヨークの上がり時計は意外にも数字的な凄さがない。自身の上がり時計ベストが33秒4。ここでの上がり時計ランキングNo7に千六の持ち時計No8を加えるとますます時計の求められる開幕週馬場に嫌気が出てくる。道中はまったく動けない不器用さから人気になってまったく妙味がなくなる。
ファルコニアはのらりくらりという表現がしっくりくる。標準的な流れでは上がり34秒が大きな壁となっている落ちこぼれディープ産駒。驚くような持ち時計もないが、標準よりわずかに上の瞬発力とスピードだけでここまで成り上がってきている。前走も若干の斤量差はあったものの、瞬発力勝負に弱い勝ち馬よりわずか0秒3上回っただけでは今後の見通しも暗いということ。前走同様にひたすら混戦を待つ。
同日の3歳未勝利より遅いラップで正味残り3ハロンだけの競馬が重賞とは笑い種。それだけ楽な流れでは逃げ切り勝ちも当然だけにベレヌスの評価は上げようがない。どこを切り取っても強調点など皆無。実質古馬2~3勝レベルの重賞馬はとにかく展開の利を求めるだけ。
オープン特別2勝とはいえ、重賞では二桁着順の連続で前走初の連対を果たしたシュリがまさかのトップハンデ。しかも前走はかなりレースレベルが低かったことは言うまでもい。同日の3歳未勝利二千より遅いラップで直前の古馬2勝千八よりわずかに上回った程度のラップでは逃げ残りも当然。稍重発表に首をかしげたくなるほど馬場はかなり良く、4角の前5頭中4頭で1、2、4、5着がすべてを物語っているだろう。もとよりスタート難を抱える悪癖馬で直線坂コース(300024)。勝つか、惨敗かの二択でいい。
狙いはダーリントンホール。マイル路線に固めればもうひと花が計算できるようになった。2~4走前は距離経験不足が結果を左右しただけ。初距離だった5走前は3着に0秒1差、4走前は掛かり気味で3着に0秒4差、3走前は抜群スタートをあえて控えて正攻法の好位差しで同タイム2着。前々走は1~6着まで枠順が4枠より内で唯一、この馬だけが5枠。内々有利の馬場と流れだったことに価値を見出せる。まさに1戦ごとに確かな収穫を得てV字回復してきた5歳馬。休み明け(112012)で重賞馬の意地をみせる。
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