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阪神裏読み
関東
1R2R
3R4R
9R11R
関西
1R2R
5R10R
11R12R
ローカル
1R2R
6R9R10R11R
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阪神11R

3連単フォーメーション3⇔9⇔6、12、13、1、18、5、2、11 (24点)

3⇒6、12、13⇔6、12、13、1、18、5 (24点)

22年ジュベナイルはFは過去10年で勝ち時計No2、レースの上がり時計ブービー。この落差からもいかに超ハイペースだったことがうかがえる。それでも勝ち馬リバティアイランドの絶対能力の高さは歴史的と確信。流れがはまったことを割り引いても世代ではワンランクどころか、ツーランク以上の能力差、完成度の違いを感じさせている。

まさに"1強他弱"。

昨年秋以降の牝馬限定の重賞馬の結果を示せばはっきりと示される。
1~3着馬の人気はそれぞれ
ジュベナイルF(1、12、10)
アルテミスS(3、1、6)
ファンタジーS(10、2、5)
フェアリーS(11、7、6)
クイーンC(6、2、3)
チューリップ賞(7、6、2)
フィリーズR(2、7、11)
重賞ではないエルフィンS(6、4、5)。

1番人気馬が3着以内となったのはリバティのみという衝撃。日替わりのような重賞勝ち馬は毎年恒例になりやすいとはいえ、ここまで波乱が続けばお客に見る目がないか、1番人気にふさわしくない馬だったかの二択しかないだろう。いずれにしてもリバティはズバ抜けた能力だが、それ以外の馬はズバ抜けて低調レベルなことも頭に入れなければならない。

リバティアイランドの能力を今更粒立てる必要もないが、前走の勝ち時計はどれだけ優れているかを示したい。

勝ち時計("5F通過"-"レースの上がり時計"-"最速上がり")

今年1331(570-361=350)、2歳未勝利千八で1472(593-352=350)、前日OP特別1336(597-339=332)。

20年1331(587-344=336)、古馬1勝千八で1457(595-343=337)、古馬2勝千六で1335(586-349=333)。

勝ち時計は20年ソダシと同タイムだが、馬場差は明らかに今年の方がかかっている。今年の古馬オープンと20年の古馬2勝はほぼ同じ勝ち時計。千八の比較からも今年は20年より10~15も遅い馬場差の計算。少なくてもソダシより05~10ほど先着していたことになる。

前々走は超スローにもかかわらず、折り合い優先。道中馬群に突っ込んだことが裏目になったという立ち回りのまずさがすべての敗因だった。4角前に前が詰まって仕掛けられず、動けずで勝ち馬と位置取りが前後逆転したことからも下手に乗ったことが示されている。残り2ハロンからのコース変更では遅すぎたということ。
脚を余した2着で負けて強しの内容から前走の巻き返しは当然と言えば当然だった。ドゥラメンテ産駒はなぜか瞬発力型が牝馬に出やすい傾向。逃げ馬どころか、先行馬苦戦の傾向にある桜花賞で不安材料はまったく見当たらない。

ある程度の人気を背負うキャリア2戦の馬が3頭。過去にごく稀な例しかなかったキャリアの少なさだった20年デアリングタクトで陣営も青写真を変えたのか。昔のような殺人ラップは影を潜めたとはいえ、それでも経験不足が致命傷になるようなマイル戦になること間違いない。ダービーを制したフサイチコンコルドのようなキャリア3戦目で制覇する馬が現れないと同じくデアリングと同じくキャリア2戦で制するような馬も何十年に1頭の存在であることを理解した方がいいだろう。いずれにしてもキャリア2戦の馬以外から相手探しがセオリー。

ライトクオンタイムの人気には違和感しかない。ただただ字面だけいい人気先行馬。前走でさらなるスケールアップを見込めるディープ産駒とはいえ、いかにもスポーツ紙に担がれたというイメージ。デビュー戦の2着馬はチューリップ賞惨敗、3着以下は未勝利勝ちにメドを立ててない現状。何よりこの馬の評価を上げられない一番の要因が前走だ。中京だった過去2年との比較で断然のワースト時計。前日の未勝利より5ハロン通過が1秒9も速いのに時計差はわずか0秒3差。未勝利1分34秒0で低レベルを決定づけた。そもそもスプリンターの2着馬をぎりぎり交わせた程度の脚色に何の成長も感じられなかった。キャリア2戦だけで桜花賞挑戦という最悪ローテが追い打ち。

ドゥアイズは1勝馬、鬼門のクイーンCからのステップということだけで見限れる。この馬自身にも欠点を抱えているだろう。何度も重賞を挑戦して勝ち切れないのはそれなりの理由がある。少なくても1勝馬だった昨年のスターズオンアースとは特徴がまったく違う。スターズは1勝、重賞2着2回の(131000)でこの馬とまったく同じ戦績でも、一番の相違はスターズは最速上がりを2回経験していたこと。しかも32秒台1回を含めて上がり33秒台以下を3回経験していたことが大きな違い。この馬は最速上がりも上がり33秒台以下も未経験。瞬発力が大きな要素を求められる桜花賞にとって致命傷になることは言うまでもない。
さらにクイーンCからのローテはクイーンCを勝った馬でさえ桜花賞3着以内が無理だった過去の歴史。最近では15年キャットコイン、16年メジャーエンブレム(レースレコード勝ち)、17年アドマイヤミヤビ、19年クロノジェネシス、20年ミヤマザクラ、21年アカイトリノムスメ、22年プレサージュリフト(2戦2勝)。
桜花賞後にGⅠを勝ち上がった名牝も含まれても弾かれている。強固たるジンクスで単なる偶然の重なりとは違うということ。ステップレースの中で一番厳しいレースになりやすく、その反動が出やすいのか、関東馬でも関西馬でも結局前2走のどちらかが長距離輸送になるからか。いずれにしても桜花賞を本気で狙うならば、断じて組んではいけないローテになっていることは間違いない。今年のクイーンCは発表以上に馬場は良く、数字ほど価値もなかったことを付け加えておく。

ペリファーニアは評価が揺れる。前走で歯車が狂ったのはスタートミスからか、引っ掛かったことか、鞍上のGⅠイップスからか。折り合い難露呈はスタートミスからの焦りが濃厚ならば、2年前にGⅠを勝ちまくった神通力が完全に消滅した鞍上の勝負弱さの証ということになる。鞍上は近年一気に勝ち鞍を増やして21年にGⅠ勝ちを勝ちまくったが昨年は未勝利。重賞勝ちそのものも激減中の鞍上にマジックを期待する方が無理があるか。最近のGⅠでうまく乗っていたという印象はなく、むしろ位置取りや仕掛けのタイミングのズレが目立っているのが現実。
この馬にもキャリア2戦だけという負のジンクスを抱えているだけにスタート良化に加えて折り合いも修正しなければならない課題を不運の外枠からクリアすることはとてつもなく大きい負担ということ。前走の上がり33秒台でも上がりNo7が現状の力不足を示しているように感じる。

その鬼門のレースを勝って挑戦するのがハーパーだが、12キロ減がそのまま馬体悪化につながった前走の気配から短い期間で好調期に持っていくのは難しいと感じさせた。名手配置でも何の魅力もないのが本音。
さらに前走の当日は芝レースが6つ。クイーンCの最速上がりは34秒0だが、クイーンC以外の最速上がりはすべて33秒4以下だったことも見逃せない。発表以上の馬場の良さでむしろ高速馬場に近い状態だったことを確定させる数字だろう。これだけ高速馬場を裏付ける数字が並ぶにもかかわらず、クイーンCの過去10年で良馬場9回のうち、8番目の上がり時計だったことが低レベルを確たる証。直線で不利があったとはいえ、上がりNo6からも見た目からも瞬発力にまったく凄みを感じない。

シンリョクカの前走はズバ抜けた能力だったことを否定できないが、それでもすべての面ではまったことが否めない。歴史に残る超ハイペースを道中はラチ沿いでじっくり我慢。隣馬をぶつけながら直線で進路変更しても動じない馬のメンタルの強さには賞賛だが、一番ロスなく立ち回れたことも事実。ジュベナイルFからの参戦は14年2着レッドリヴェール、19年1着グランアレグリア、21年1着ソダシ、2着サトノレイナスなど好走例はあるが、これら3頭すべてがキャリア3戦以上で2勝以上、しかも本番では乗り替わりなしだった。これら4頭並みの将来性はあっても、現時点で肩を並べている裏付けもイメージもまったくない。ひとまず前走はフロック駆けという見解。

相手筆頭にコナコーストを指名する。5回に1回か、10回に1回か。ごく標準的な乗り方でさえ、この低い確率となる鞍上でも馬の秘めた能力はかなり高いことだけを頼りに期待したい。
前走はいかにも"やらかし"。クラシック無縁の鞍上らしく、超スローか、スローの二択しかないトライアルで行く気になればハナを切れた好スタートをすべて無駄にした無意味な引っ張り込み。3角で先頭まで4馬身差まで控えたことがのちのち自らを苦しめる結果につながっている。その証がゴール直後に勝ち馬を交わすような脚色だったこと。鞍上はここ2年で一気に勝ち鞍が増えたが、絶対的にクラシックの経験不足。常識的な立ち回りでまだまだ時計短縮可能な馬と違って、鞍上の成長待ちが最大の焦点になっている。とにかく前2走で上がり33秒台以下を連発しているのは何を隠そうこの馬だけ。