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東京裏読み
関東
1R2R
3R4R
5R8R
10R11R12R
関西
3R4R
6R9R10R11R12R
ローカル
1R2R
5R10R
11R
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東京11R

3連単フォーメーション5⇒9、18、14、10、6、4、11⇒

9、18、14、10、6、4、11 (42点)

9⇒5⇔18、14、10、6、4、11 (12点)

9⇒6、4⇔6、4、18、14、10、11、12、16、17、1 (34点)

牡馬も牝馬も近年のはやりであるキャリアを極力抑えるという嫌な風潮。以前よりはっきりとアスリート化している近年では時代に逆行した流れとみるべきだろう。
近年だけでもキャリア4戦以内からのローテでオークス惨敗劇が多数存在する。

オークスでキャリア4戦以内(キャリア数)・内枠から

22年アートハウス(3戦)、ルージュエヴァイユ(3戦)、ホウオウバニラ(3戦)、エリカヴィータ(3戦)、ライラック(4戦)、ピンハイ(3戦)、プレサージュリフト(3戦)。

21年スルーセブンシーズ(3戦)、タガノパッション(3戦)、ハギノピリナ(4戦)、ファインルージュ(4戦)、アールドヴィーヴル(3戦)、ニーナドレス(2戦)。

20年デゼル(2戦)、アプレイズ(2戦)、デアリングタクト(3戦)、ホウオウピースフル(4戦)、リアアメリア(4戦)、インターミッション(4戦)、リリーピュアハート(4戦)、ウインマリリン(4戦)、サンクテュエール(4戦)。

19年アクアミラビリス(4戦)、シゲルピンクダイヤ(4戦)、ラヴズオンリーユー(3戦)、フェアリーポルカ(4戦)、フィリアプーラ(4戦)。

明らかに19年ラヴズのオークス制覇で潮目が変わった。経験値も増やさず、完全なる未完成での挑戦だけにラヴズの幻影を追いかけた結果が大きな壁にぶち当たってきた。過去4年だけでもキャリア4戦以内は27頭もいるが、3着以内はわずか4頭だけ。その4頭は桜花賞制覇か、二千以上の距離経験馬に限られていることもまた偶然ではないだろう。今年のキャリア4戦以内は11頭。これだけ存在すればジンクスが覆る可能性も高まるとはいえ、キャリア4戦以内だけの馬で上位独占することは考えにくい。

いまだにオークスで距離云々を言うマスコミが存在することに驚く。マイラーが難なくクリアしてきた過去の歴史を完全無視という暴挙。若干ダービーもこの傾向が見受けられるが、少なくてもオークスはどっぷりマイラーが活躍するレースであることは過去の1~3着馬がオークスだけ二千以上の良績のみからもはっきり示されている。

終わってみれば圧勝劇とはいえ、リバティアイランドの取捨は一旦悩むべき。桜花賞はギリギリの折り合い。あと一歩で暴走も危惧された行きっぷりの良さは休み明けや無理やり控えたことを考慮しても不安が拭えない現状。ごく普通の立ち回りなら再び圧勝可能の力関係だが、鞍上の瞬発力頼りの意識が強いこともどこかもどかしい。

前走は過去10年でNo2の勝ち時計。レースの上がり時計はNo7だが、21年より1秒近くも時計のかかる馬場だけに21年桜花賞レコード1分31秒1とほぼ同等か、それ以下の評価になっていく。21年1~3着ソダシサトノレイナスファインルージュはオークスでそれぞれ8、5、11着からもリバティアイランドの全幅の信頼が危険なことを示している。
そもそもこのローテが気にくわない。桜花賞をぶっつけでオークスが叩き2戦目。近代競馬でローテ云々のいちゃもんは御法度だが、近年のオークスではとりわけ年明け2戦からが王道ローテ。桜花賞馬がダービーを使って不在だった19年1着ラヴズオンリーユーが年明け1戦だけとはいえ、過去40年に広げても1~3着馬120頭中で年明け1戦だけのステップだったのは4頭しかいない。

19年1着ラヴズオンリーユー
10年稍重3着アグネスワルツ
96年1着エアグルーヴ
91年3着ツインヴォイス

エア級の能力の高さ、将来性の可能性はあっても、極めて稀なローテであることは間違いない。ラヴズアグネスエアツインは桜花賞不出走。ラヴズアグネスツインは二千の経験があった。桜花賞に出走して二千の距離経験もないリバティは能力の高さだけで高いハードルを乗り越えられるのか。勝っても惨敗しても驚かないローテであることは頭の隅に入れておく。

一番の懸念は鞍上が遅めの流れでも直線だけで届くと思っている瞬発力頼りなことだろう。前走はあくまでハイペースだったから届いただけ。過去10年で初の5ハロン57秒台、徹底的にハナにこだわる馬は不在で行くしかない先行馬はごく少数。スローの流れが避けられないメンバー構成での徹底待機は危うさしかない。同じく絶対的な人気を集めて同じ鞍上で取りこぼした14年2着のハープスターの悪夢がよみがえる。さらに鞍上不安を付け加えれば、二千二以上のGⅠは案外、良績のないのが現実。

これまで二千二以上のGⅠ勝ちは10年ビッグウィーク(菊花賞)、12年ジェンティルドンナ(オークス・テン乗り)、14年ラキシス(エリ女)、15年ラブリーデイ(宝塚記念・乗り替わり)、16年マカヒキ(ダービー)。過去7年未勝利。持ち馬の場合は前走ですべて負けていたことも見逃せない。ある程度、気楽に乗れてプレッシャーが軽減されていたことが最大の勝因だった可能性が否めない。勝率や連対率が高めの鞍上も意外にGⅠでは取りこぼしが多めなことは無視できない。