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東京裏読み
関東
10R11R12R
関西
9R10R
11R
JRAホームページ

東京11R

3連単フォーメーション17、5⇒17、5、9、12⇒17、5、9、12 (12点)

17、5、9、12⇒17、5、9、12⇒7 (12点)

3連複フォーメーション17-5、9、12、7-5、9、12、7、15、6、2(18点)

以前より格段な"コンクリート馬場"へ変貌しただけに予想外の外国馬参戦。世界に逆行した馬場が嫌われてジャパンCはほぼJRA限定。ビッグネームは日本以外に奪われてきた過去の歴史から、どんな実績馬でも大幅に割り引く必要があるのはこれまでもこれからも同様だろう。

93年から参戦可能になってから3着以内の外国馬は

(安田記念 時計-自身の上がり時計=馬体重)安田記念前までの持ち時計千六、千四

94年3着ドルフィンストリート(1337-362=504)未経験、1218

95年1着ハートレイク(1332-346=512)1364、1223

98年(不良)2着オリエンタルエクスプレス(1379-376=490)1347、1225

00年1着フェアリーキングブローン(1339-343=502)1341、1222
2着ディクタット(1341-345=490)未経験、1210

05年3着サイレントウィットネス(1323-348=550)1337、1218

06年1着ブリッシュラック(1326-338=538)1325、1224
3着ジョイフルウィナー(1330-340=472)1341、1214

08年2着アルマダ(1333-348)1334、1212

94~00、08年は現在の未勝利級の時計と上がり。98年以外はすべて良馬場だけにある意味、時代の古さを感じさせる。とにかくここ14年で3着以内皆無がすべてを物語っている。
今や世界視点からみればJRAは蚊帳の外。見た目だけを重視しすぎた超高速馬場は世界的に嫌われて当然。JRAの馬券を買うお客も求めてない条件をひたすらここ30年で推し進めてきた結果が"JRAのガラパゴス化"につながっている。

JRAの高額賞金は魅力でも"故障"と天秤をかければ一目瞭然。多くの外国馬が日本以外を選択するのは当然の流れで、それでも日本照準にするのは日本人が絡んだオーナーか、または引退が近くてピークを過ぎた馬かの二択しかないのが今の常識になっている。

ロマンチックウォリアーのピークは今なのか、昔なのか。この二択で扱いが大きく変わっていくが、数字的には昨年4月のプログノーシスに競り勝った時がピークとみていい。確勝を期した次のレースで競り負けて、続くレースでキャリア2回目の馬券圏外となったことが決定的。全14勝のうち、1馬身差以上をつけて勝ったレースは8回だが、前4走はすべて同タイムという辛勝にも以前の迫力を失った感が否めなくなっている。
これまでのレース内容からも東京千六で輝く姿をイメージするのが難しい。少なくてもゆったりしたペースを先行して上がり勝負に持ち込んでの粘り腰がこの馬の勝ちパターン。極限の上がり勝負だけなら対応できても、究極の時計勝負、1分31秒台を同時に求められると手も足も出ない可能性は極めて高くなる。日本馬でも大型馬、520キロ以上はひとつの大きな壁。先週のダービーのように超スローをひたすら待つしかない。

日本馬でもこのレースではっきりした傾向がうかがえる。18年を境に前2走以内で千六を経験した馬はいずれかで1分32秒台以下が必須。千六未出走の場合はGⅠで3着以内が条件となっている。18年以降で例外なし。

該当馬は内枠からガイアフォースナミュールパラレルヴィジョンソウルラッシュウインカーネリアンフィアスプライドセリフォスの7頭だが、さらに絞れば18年以降の3着以内は最速上がりを2回以上の経験。18、19年のアエロリットだけが1回という例外。東京4戦して未勝利馬はゼロ、東京4戦以上の経験馬は東京2勝以上の法則を加味すれば、東京4戦未勝利のソウル、東京5戦以上で1勝のみのウインが脱落。前走がダートのガイアが微妙ならば、中心はナミュールパラレルフィアスセリの4頭に絞りたい。

まずはナミュール。前走はスタートの大出遅れがすべて。直線ではガラガラ馬群を縫ってきたが、残り1ハロンの時点で前の馬がフラつくのをみて安全策を取った鞍上が追うのを止めている。それでも上がりNo2。最速上がりに0秒2差まで迫ったことがこの馬のポテンシャルの高さ。2回の1分31秒台というスピードはもちろん、4走前で自己ベストの上がり時計を叩き出していることからも現役最強レベルの瞬発力も健在。休み明け(330001)、叩き2戦目(100113)、叩き3戦目(002000)で前走以上の理想的なローテできっちり変わり身か。

パラレルヴィジョンは余計なダート2戦の寄り道がどう響くかだろう。少なくても芝を使っていればもう1戦は芝の重賞を経験できた。古馬重賞初の挑戦で勝ち上がった前走は過去10年で比較すれば、とにかく価値を見出すのに苦労する。馬場差を考慮すると22年1~3着(タイムトゥヘヴンフォルコメンダーリントンホール)より格下の計算。持ち時計No11、千六限定の上がり時計No15の数字だけではひとまず経験レベルまでか。

同じくフィアスプライドも微妙な立場。前走は過去10年の良馬場限定ではワーストタイになるレースの上がり時計。同日の3歳1勝千八で1分45秒台という超高速馬場では1分31秒8の勝ち時計も平凡さが否めない。やはりここはセリフォスの出番。2年前同様に枠順に恵まれなかったが、当時とは鞍上が違うことが最大の強調材料だ。
1年半も勝ち鞍なしはまさに海外遠征の反動。陣営もここで勝たなければ会員から苦情やクラブ全体の悪いイメージ定着も甘んじて受けなければならないだろう。いずれにしても昨年は内々が若干の馬場悪化、直線では包まれて仕掛けが遅れたことも敗因のひとつだった事実。直線坂(420200)こそが輝く舞台。