14、5⇒14、5⇔13、3、15、2、10 (20点)
14、5-13、3、15、2、10
オークスはまさに異例中の異例の流れだった。ロートル騎手2人が抑えきれなくなって大暴走。5ハロン通過57秒7は騎手の技量の低さと顕著な騎手の衰えがリンクした典型的な結果だった。ここまで下手に乗れば本来はGⅠで2度と騎乗依頼がなくなるというレベルの黒歴史。3、4番手でも5ハロン通過が約58秒7。はるか後方の一団の先頭が5ハロン通過時に逃げ馬から約14馬身差。時計にして約60秒5だからこそ、1~3着馬まで4角の通過順が二桁になったのも納得だろう。
その中でペースを見極めた勝ち馬チェルヴィニアの鞍上はさすがの手綱捌き。不利に加えて折り合い難の二重苦があった前々走から不死鳥のように蘇った。23年オークスより確実に速い馬場で時計が0秒8も遅いのは超変則ラップを考慮してもかなりの懸念材料だが、加速する上がりレースラップに加えてラストのレースラップ11秒4で最速上がりには価値を見出せる。
母はオークス2着後の長期休養があってキャリア7戦で引退。異父兄ノッキングポイント(父モーリス)も2歳6月デビューや千六の強さから早熟やマイラーを疑われたが、半年の不振から今年新潟記念3着で少なくても二千までならこれからの活躍を期待できるまで価値を高めている。
さらに今やオークス3着以内の馬はぶっつけ本番が王道路線。しかも結果が伴っているだけでなく、むしろひと叩き組の方が取りこぼしている傾向も無視できない。
オークス3着以内のぶっつけ秋華賞出走馬
23年オークス1、2着馬が1、3着
22年オークス1、3着馬が2、3着
21年オークス2着馬が1着
20年オークス1着馬が1着
19年オークス3着馬が1着。オークス2着馬が(関東馬で紫苑S3着ひと叩き)が2着
18年1着馬が1着
{秋華賞で凡走したオークス3着以内の馬}
23年オークス3着ドゥーラ13着(休み明けは古馬相手のクイーンS1着)
21年オークス1着ユーバーレーベン4着(オークスから直行。阪神遠征経験済みの関東馬。手塚厩舎)
20年オークス2着ウインマリリン15着(オークスから直行。乗り替わりの関東馬。手塚厩舎)
オークス3着ウインマイティー9着(休み明けは関西馬なのに紫苑S)
18年オークス3着ラッキーライラック9着(オークスから直行。テン乗りの関西馬)
ドゥーラ、ウインマイティー、ウインマリリンは上がり33秒台以下の経験なし。取りこぼした5頭中3頭が該当すれば偶然でなく必須条件。さらに基本は乗り替わりなしが大前提となる。
今年も乗り替わりがなければオークス3着以内からぶっつけタイプの馬に条件がぴたりと当てはまって絶大なる信頼を置ける。チェルヴィニア、ステレンボッシュのどちらも死角らしい死角はない。
まさに甲乙つけがたい2頭はオークスでいずれも最速上がり。千六、千八、二千四の距離経験。チェルは最速3回で、自身のベスト上がり時計は33秒0。ステレンは最速上がり4回で、自身のベスト上がり時計は33秒4。経験数と数字に若干の差はあるが、内外の立ち回りやわずかな折り合い具合の差で勝負が決まるか。
ここまで互角ならば単純に枠順からの選択も悪くない。
第1回から[良馬場、京都]に限定すると勝ち馬の枠順は
二桁枠順
15頭
一桁枠順
6頭
14番枠より外
9頭
28回中9回がかなりの大外枠なら間違いなく外枠有利。第1回から馬場不問で変わらぬ強い傾向ならば確率からもステレン中心が正解。
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