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阪神裏読み
関東
1R2R
3R6R
9R10R
11R12R
関西
1R4R
5R9R10R11R12R
JRAホームページ

阪神11R穴推奨レース

3連単1軸マルチ12⇒10、6、5、7、13、1 (90点)

3連複フォーメーション10-12、6、5-12、6、5、7、13、1、9 (15点)

ダービー馬に菊花賞馬、牝馬二冠馬にジャパンC2着馬。二千で走りそうな計4頭が今年も海外へ流失(ドバイへ遠征)。近年の大阪杯を象徴する微妙なメンバー構成になった。今年もまさに近年と変わらない低調メンバー。海外競馬に対抗してあえて作ったJRAの完全なる"負け戦"となっているのが大阪杯の現状だろう。これだけ平凡なメンバーが例年揃ってもレース日を動かさないことが驚きで、今やGⅠで稼げないレベル馬の賞金稼ぎと名誉を得られるという馬主のためのレースとして割り切りたい。
過去を振り返っても散々なGⅠ馬が並ぶ。24年から遡ってベラジオオペラジャックドールポタジェレイパパレラッキーライラックアルアインスワーヴリチャードキタサンブラックアンビシャスラキシス。20年まで種牡馬成功を確約できた名馬は度々現れていたが、20年からはっきりとこのレースの好走を最後に終わっていく馬が目立っている。各馬主、各厩舎が海外志向の強まりが大阪杯をますます低レベル化を加速させていることは間違いない。
だからこそ、近年はGⅠ実績など関係なし。ただただ近走の勢いがあれば十分に太刀打ちできることが証明されている。とにかく前2走で連対実績、またはGⅠで1秒差以内が取捨の重要なファクターとなっている。このレースを"レベルの高いGⅡ"のイメージで組み立てたい。
今や牝馬主役のレース。特に勢いある牝馬は侮れず、昨年のルージュエヴァイユで自信から確信へ変わっている。

今年はステレンボッシュ。前走が香港とはいえ、ワールドクラス相手に0秒5差。牡馬相手の実績がなかっただけに手薄な日本馬相手のここでは胸を張って挑める。
休み明け(111000)の仕上がり早。阪神(110000)、二千(001000)で距離経験はキャリア1戦ながら1分57秒台の持ち時計からも何の不安要素はない。何より頼りになる鞍上配置に心強さ。前々走まで最速上がり~上がりNo3を連発してきた現役屈指の瞬発力型に牡馬相手のGⅠでは最初で最後のチャンスが回ってきたか。いずれにしても死角らしい死角はない。

"圧倒的な強さの勝利=距離ベスト"が自論。それだけにシックスペンスの距離延長は疑り深くなる。確かにここが千八ならば無敵の存在だった。未勝利並みの流れで単なる直線勝負だった毎日王冠を制して、前走は時計が出やすい馬場だったが、唯一の上がり33秒台のおまけ付きでレコード勝ちに絶大なる価値を見出せる。10キロ増の馬体はほぼ成長分で問題ないが、唯一の死角は重賞で勝負弱くなった鞍上だろう。まるでイップスになったような立ち回りを連発。大胆さが消えて必要以上の消極策で重賞を勝ちまくった2、3年前までの神通力は完全に立ち消えている。折り合い下手の鞍上配置で3走前に露呈した折り合い難の悪夢の再現は可能性としては極めて高まった。

ジャスティンパレスはジャパンCや有馬記念などGⅠ中のGⅠで通用することは今後もないだろう。すでに年齢的にもピークの過ぎているディープ産駒。最速上がりを連発していたことなど過去話になりつつある6歳馬にとって、いかにレベルの低いレースを狙って賞金を拾うかに焦点を充てるしかなくなっている。時計か、瞬発力かのどちらかを求められた時点で馬券圏外が近走の傾向。大きく崩れなくなっているとはいえ、そこから上位を狙うには大きな壁に当たっていることは数字的にも表れている。前4走の上がり時計は尻すぼみのNo10、2、3、4。スローに弱くなり、二千持ち時計No1のスピードに陰りが出始めて、さらなる鞍上弱化が好走する計算もイメージもできなくしている。

シックスの不安は前走メンバーにもある。レコード勝ちとはいえ、2着が重賞未勝利馬。世代レースではほぼ太刀打ちできなかったエコロヴァルツだからこそ、中山記念の価値を高く見出せないのが本音。セントライト記念を勝った菊花賞馬アーバンシックの化けの皮がはがれて古馬相手のGⅡで完敗ならば、世代レースで唯一馬券圏内となったセントライト記念3着のエコロに疑心暗鬼になるのも自然な流れ。上がり33秒台以下がわずか2回だけで経験不足の二千でどう立ち回るのか。時計か、瞬発力かのどちらひとつでも求められた時点でギブアップ。

コスモキュランダは鞍上の技量がすべてのカギを握る。ペース音痴ではまったく太刀打ちできないことが前2走で理解できるはず。前々走は4角でこの馬より後ろの馬が2~5着までを独占。前走も4角でこの馬より後ろの馬が1、2着(4、5着も)。明らかに早仕掛けの失速で鞍上がペースを見極められないことを浮き彫りにさせる特異なタイプでもある。鞍上がペースを見極められないと自身で理解していれば、マーク屋に専念すればいいだけ。重賞を勝っても年1勝の鞍上が今年はすでに3勝。鞍上の勢いだけに頼りたい。他馬よりワンテンポ、ツーツンポ仕掛けを遅らせることができるかどうか。馬場は悪化するほど理想の条件に近づく。

ベラジオオペラはまさに昨年のこのレースでフロック勝ち。同日の古馬2勝よりペースが遅く、典型的な前残り競馬でギリギリ振り切られた程度の辛勝。本来は上がり差のつきにくい超スローの上がり勝負にもかかわらず、最速上がりより0秒9も遅い上がり時計で勝てたことが展開の利の象徴。もとより二千以上で苦戦連発のカナロア産駒。前2走の着差がそれぞれ0秒4、0秒3差だが、上がり時計はNo11、9がこの馬の弱点を示しているだろう。デビューから4走前まで1戦ごとに最速上がりだった馬とは思えぬ変わりよう。少なくても勝ち負けを意識するならば、前々の位置取りより控えて脚をためるような立ち回りを選択するのが常識的。乗り替わりなしの新鮮味のなさでは最近の淡白なイメージのままでいい。

ロードデルレイは裏街道でGⅠ出走までこじつけた上がり馬。持ち時計にズバ抜けた数字がなく、実質現状ではGⅡにも届かないレベルが現実的か。前走は逃げ馬が千六並みのラップで逃げて当然の差し追い込み競馬。本来は最低でも上がり34秒台以下が及第点だがこの馬は35秒6。最速上がりより1秒3も遅い上がり時計で勝ち切れたことにレースレベルの低さが示されている。いずれにしても3走前にオープン特別で完敗となった馬。初GⅠ挑戦でひとます経験レベルか。