
15、8⇒15、8、5、13、2⇒
15、8、5、13、2 (24点)
15⇒5、13、2、12⇒5、13、2、12 (12点)
5、13⇒15⇔5、13、2 (8点)
15、8-5、13、2、12、9、4
今年新設された重賞ではしんがり人気が3着。函館記念では10、14人気がそれぞれ1、3着。直近だけの重賞レースでもひと昔前のオープン特別並みにレベルが落ちている象徴的な結果を連発している。6月の北海道でも驚きの高温で高止まりの現代では期待馬や将来性のある馬ほど6~9月のレース回避は当然の流れということ。暑さ対策でパドック短縮の前に猛暑の間の開催休止を先に行うのが常識的だが、"現物(馬体)"を見せずとも"値段(オッズ)"だけを映せば売り上げは減らぬというJRAの皮算用が透けて見えるだけに夏競馬の開催有無、いくらか涼しい北海道のみにするなど、少なくても売り上げ至上主義からの脱却が必要になっている転換期を迎えていることは間違いない。
すでに重賞レースは馬の需要と供給がアンバランス。完全に重賞が飽和状態になっているため、個々の重賞レベルはかなり低下していることが紛れもない事実。少なくてもGⅡはGⅢ並み、GⅢはオープン特別並みとなるほどひと昔前と比較すると各重賞で一段階以上のレベルは落ちている。GⅠの主流がぶっつけ本番ローテや海外志向が主な要因とはいえ、GⅢの勝ち馬が日替わりのようにコロコロ変わっていく結果には嫌気しかない。
10~5年前の七夕賞で前走が重賞だった馬
15年16頭中15頭
16年16頭中13頭
17年12頭中8頭
18年12頭中8頭
19年16頭中12頭
20年16頭中9頭
今年
25年15頭中6頭
20年ごろから始まったレベルの崩壊。今年の前走重賞経験の少なさだけでも以前のレベル維持ができてないことがはっきり示されている。さらなる追い打ちはその中でも今年6頭中3頭が前走二桁着順ということ。もはやここまで落ちぶれれば、前走の重賞1、2着だった2頭の人気は爆上がりも納得するしかない。
ひと昔前までのレベルならシリウスコルトは完全に見切っていた。前走は各馬の馬場意識が強すぎた結果、スタート直後からの引っ張り合い。シリウス自身もハナを嫌っていたが、鞍上が立ち姿になるほどブレーキをかけても引っ掛かり始めたので仕方なく主導権を握っている。4角前にようやく折り合えるほどスムーズさを欠いたが、直線3、4分どころがヴィクトリーロードの馬場状態にもかかわらず、入口で全馬が横並びになるほど外を選択した馬が多数いたこともこの馬にとって追い風になった。最後は各馬が同じような脚色で流れ込み。位置取りとコース取りがうまくリンクしただけで時計も上がりも決して褒められるレベルに到達してない重賞制覇だったことは間違いない。鞍上も距離も同じで今回はトップハンデ。コスモフリーゲンの出方次第では惨敗覚悟の狙いがセオリー。
ドゥラドーレスはここまで重賞未勝利。エリート路線を歩んでいるようで歩めないのはまさにレースマネジメントの悪さが足を引っ張っているからだろう。結局、じっくり開けたレース間隔が裏目。距離へのスタミナではなく、ローテを守れないスタミナ不足やフィジカル面の弱さがネックとなって今後も劇的な成長が望み薄となっている。これだけ低調な相手ならば本来圧勝可能な計算が成り立つが、前走が走りすぎたために2か月以上の間隔を開けても反動がちらつく頼りなさ。前走も最速上がりほど切れ味を感じなかったのが本音で、年齢的にもここが最後の重賞勝ちのチャンスとなる可能性が高まっている。シリウス同様、ポカがあるとすれば想定以上の折り合い難。
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