
17⇒5⇔2、15、1、16、10、13 (12点)
17、5、2、15
13-17、5-17、5、2、15、1、16、10 (11点)
17⇒5、2、15、1、16、10、13
春のGⅠ三冠を狙うクロワデュノールは本来、絶対的な立場になるような実績でもどこかポカがよぎる人気馬であることに間違いないだろう。前走も馬の能力の高さで勝ち切れただけ。なぜか3角過ぎから動く早仕掛け。自信満々の乗り方というよりただただペースを読み切れず、決め打ちの仕掛けだったことは残り100で完全に勢いが止まったことからもうかがえる。前々走は直線で右へ左へフラフラしながらも頑なにムチを持ち替えない不可解な騎乗ぶり。プレッシャーからの焦りか、単なる鞍上のポテンシャルの低さか、どちらにしてもこのコンビの限界はみえている。前々走は回復中の良馬場、前走は雨の降る中。とにかく極限の数字を求められる高速馬場でないことが何よりの好条件だったことは言うまでもない。
上がり33秒台以下が2回しかないという差し馬のGⅠ4勝馬。違和感しかないが、この馬向きの条件が転がり込んでくるツキの良さも実力のひとつとして受け取らなければならないだろう。大負けしても驚かない数字しか兼ね備えてないことを納得しての狙い。
ダノンデサイルの近走はまさに通常運転。もとより瞬発力不足を抱えるダービー馬。それでもひたすら瞬発力勝負にこだわり続ければ勝ち負けから遠ざかるのも当然の流れだろう。3走前から上がり時計ランキングはNo5、4、2。完全燃焼型だけに二桁近くまで悪化することはないが、GⅠで最速上がりを叩き出せるような決め手なしもまた現実。同じような位置取りとなるクロワより劣る瞬発力ならば、どんなに展開が向いてもクロワに先着する姿は計算もイメージも難しくなる。前走のプラス体重でもすっきり映っただけに今は520キロ台が理想か。あくまではまってワイドラインまでの人気馬として割り切る。
外厩制度の充実で今やローテ云々で取捨を決めることは御法度だが、それでもミュージアムマイルにとってジンクスを打破するような裏付けはまったくない。とにかく休み明けの馬にまったく良績がないのがこの宝塚記念。宝塚記念3着以内の馬で年明け初戦となる半年前後の休み明けは05年3着のゼンノロブロイ(有馬記念1着)まで遡らないと存在しない。しかも1月2月以来の馬も06年以降でゼロならば決して偶然のジンクスではないことがうかがえる。それが春のグランプリレースらしい厳しいレースになる裏付け。叩き2、3戦目のローテとなる一線級の馬の争いでは状態をピークに持ってこないと太刀打ちできないということ。
ミュージアムにとってさらなる不安点は意外に上がり時計の裏付けがない差し馬であること。極限レベルの瞬発力を求められない中山に良績集中がその証で、中山3勝すべてが上がり34秒半ばでも差し切れたレースだった。メイショウタバルは逃げても逃げなくても早めスパートから4角先行が絶対的な好走パターンならば、残り4、5ハロンで11秒台突入が確実。サバイバルレースになることは願ってもない条件だが、ダービーのように極限の勝ち時計とある程度の瞬発力が求められれば悪夢の再現になる可能性は極めて高くなることも否めない。対クロワ1勝1敗で久しぶり対戦だが、条件的には相当分の悪いレース。
メイショウタバルに2年連続で神様が微笑むとは考えにくい。昨年はあくまで気楽な立場の7人気で渋り目の馬場も味方。各馬が馬場を意識しすぎてハイペースと勘違いしたことも大きな要因だったか。終始2馬身引き離した単騎逃げでごく標準的なラップにもかかわらず、他馬が絡んでこないまま逃げられたことで完全燃焼。残り5ハロンから11秒台突入という特異なラップで他馬を惑わした鞍上の好プレーだったことも後押しした。人気馬が中途半端に慌てて追いかけて3、4、5着馬は二桁人気の追い込み馬揃い。勝ち馬以外の人気馬が如実にだめな立ち回りで展開に恵まれた好走劇と割り切るべき。昨年は同日の芝が重スタートで回復中の馬場、今年は少なくても昨年とまったく違った時計を求められる高速馬場。さらに各馬のマークも意識も厳しくなることは避けられない。二千以上で時計の裏付けなく、上がり時計は絶望レベルの数字しかない逃げ馬に出番なしが常識的。
昨年の凡走は馬場悪化がすべて。メイショウとは真逆でレガレイラにとって高速馬場はひとつの生命線になる瞬発力型。ここ6戦連続で上がり33秒台以下の経験はないものの、現在3戦連続中を含めて6戦中4戦で最速上がり。軽い馬場で完全燃焼する牝馬ということを改めて印象づけている。3走前のオールカマーは残り5ハロンから11秒台突入。特異のラップにもかかわらず、極限レベルの時計とある程度の瞬発力を求められたレースで結果を残していれば、同じ距離の二千二で前走のような取りこぼしは考えにくい。
このコンビ(201130)で古馬重賞は未勝利。"仮想宝塚記念"として最良のレースを経験したことで結果を残せない鞍上にとっても迷いなく同じ位置取りから挑める。二千二(200011)で持ち時計No1、休み明け(201012)で年明け初戦は走らないという最凶ジンクスを打ち破るほど好条件が揃っている。
2戦連続の折り合い難を馬の能力だけでカバーしてきたマイユニバースは同じコンビが続く限り信頼度はいぜん低空飛行。古馬重賞初挑戦で制覇したとはいえ、道中ラチ沿いの折り合いだからこそごまかしが利いただけ。とりわけ前走はハイペースになったために4角ぶん回しでも届いたというある意味展開の利。外枠を引けば確実にスタート直後からペース無視の引っ張り込みで最後方待機。上がり33秒台以下の未経験馬が初の古馬GⅠで直一気が決まることは計算上、あり得ない神業となる。
大穴候補にシェイクユアハートを一考。メンバー最多の最速上がり経験と上がり33秒台以下を経験。GⅠ初挑戦でも瞬発力勝負では上位人気馬よりも確かな経験値が強みだろう。少なくても底辺レベルの人気になるような馬ではない。遅咲きでGⅡ、GⅢをそれぞれ1勝ずつ。前走は同日の古馬1勝よりわずかに遅い超スローを離れた後方から直一気を決めれば、時計や着差以上の価値を見出せることは言うまでもない。この距離では後の日経賞勝ちのマイネルエンペラーに同タイム2着で二千二(120201)、持ち時計No6以上にしっくりくる条件。メイショウの特異なラップに惑わされず、仕掛けの我慢比べができるか。鞍上のGⅠ無縁というレッテルを剥がす最大のチャンス。
|