4、14⇒4、14、2、6⇒
4、14、2、6、15、12、3、5 (36点)
ヌーヴォレコルトが千六のGⅠで前日1番人気には違和感がある。確かに桜花賞2着、千六(211100)は胸を張れるが、あくまで低調な同世代同士だけの戦績。5戦中4戦が牝馬限定戦ならばそれほどの価値はない。時計もたかが1分33秒台。致命的なのが千六自己ベストの上がり時計33秒7はメンバーNo12まで落ち込むということ。すべての上がり時計を含めると自己ベスト33秒6はメンバーNo16。スピードに加えてスタミナと瞬発力が求められる東京マイルでは致命傷になる平凡な数字が並んだ。
前日2番人気のディアデラマドレはどうか。一番の関心ごとはなぜ同じ鞍上にこだわっているのかだろう。スタートを決められないどころか、ますます悪化。これだけスタート下手の悪癖をつけられてもコンビ解消にならない温情が自ら試練に追い込んでいる。前走もスタートで大ミス。数字的には異次元の上がり31秒台だが、内容そのものは勝負が完全に決まった頃の末脚に何ら脅威も感じなかった。後方一気はまず決まらない今の東京の馬場状態。馬群に突っ込めるほど勇気も技量もなく、スローの団子状態で直線入口に向かう馬群の後ろからブン回すだけの単純騎乗確定ならばワイドラインが限界。
前日3番人気のレッドリヴェールはヌーヴォとひと味違う。前走の千四経験が大きな財産。見るからに距離に戸惑って行きっぷりが悪かったものの、最後の最後でひと伸びはここにつながるいい叩き台となった。24キロ増はもっと増えていいが、それでも以前と比べて丸みが出た馬体は好調期をにおわせている気配の良さ。内々を立ち回って前が開くかどうか。輸送で馬体が減らなければさらに存在感を増す。
前日4番人気のカフェブリリアントは前走で地力強化を改めて示した。1000万を2戦、1600万を1戦だけで通過した準エリートが初重賞挑戦でいきなり結果を残した。休み明けや関西遠征を考慮すれば、数字以上の中身の濃さ。正攻法で楽に抜け出してきた内容は、最速上がりを連発してきたイメージと少し違っていたが、それがこの馬の成長力。違った一面を示しながらの初重賞制覇でさらなる強さ、進化が表れているということ。ハナズゴールに次ぐ上がり34秒以下の経験数と千六(310001)がリンクすればGⅠでも遜色ない。
スマートレイアーはすでに下り坂のイメージが植え付けられている。結局仕掛けどころの難しい癖馬が何度も乗り替わりで完全にリズムを崩すという悪循環がすべて。これまで最速上がり6度の瞬発力型が前走で得意の阪神(400101)で追い負ける失態がピークを過ぎたことを示しているだろう。馬群を割ることのできない不器用さは今の馬場では致命的。
ストレイトガールは千六で勝つイメージが浮かばない。昨年このレースで3着も1枠という絶好枠を活かした枠順の利。昨年は年明け3戦目の挑戦だったが、今年は2戦目。勝てば賞賛、負ければまったくの無駄となる海外遠征の反動がしばらく続く可能性も否めない。いずれにしても内々で脚をためるだけためて直線勝負に賭けるだけ。
メイショウマンボの復活は同じコンビが続く限り可能性は低くなってる。とにかく鞍上はスランプというより限界を感じさせるひらめきや成績の悪さ。特にメイショウの冠の馬に刺激を求めてハナを切ったり、一変した待機策など試みるが、いずれも度を超えた振り切り方で例外なくこの馬も不振を極めている。昨年のこのレース2着以降はすべてフタ桁着順。ひと昔前の好調時のイメージで乗っていることが否めず、この馬に関しては進展も刺激もなかった。背伸びし続けて牡馬相手のGⅠを使った収穫は何もない。
距離実績も持ち時計も瞬発力も古馬相手にはレベルの低さが否めないショウナンパンドラが大外枠を引いてギブアップ状態。スイートサルサは前走が追っ付けどおしでゴール直前に急なモタれ癖を露呈すれば狙いづらい。バウンスシャッセは連続好走が稀で、レベルが上がれば上がるほど休み明けに良績のない厩舎ならばひとまず気配優先。 |