3、6、5⇒3、6、5⇔
3、6、5、16、1、14、15 (54点)
ウインプリメーラに妙味が出た。恵まれたハンデで人気の盲点。千六志向の強かった馬が久しぶりの前走二千、古馬と初重賞で0秒2差なら十分すぎる収穫ということ。チューリップ賞2着は後の桜花賞馬アユサン、ウリウリ、2歳女王ローブティサージュに先着。ローズS5着、福島牝馬S4着はいずれも0秒2の着差。恵まれたGⅢでは条件や相手関係に恵まれれば、常に勝ち負けのチャンスは巡ってくることがここで証明できる。上がり33秒台はこれまで4度の経験済みだが、本質は瞬発力勝負に苦手意識。走り慣れた千六ではズバ抜けた持ち時計がスピード上位を物語っているだけに、パンパンの小回りコース替わりで躍進する計算が成り立つ。
前走は勝ち馬の思わぬ大駆けに屈したが、マローブルーは脚質転換で新たな一面を見出している。以前はディープ産駒特有の徹底待機で展開負けの連続だったが、前4走は積極策から1、1、1、3着。完全に吹っ切れたという近況は素直に本格化という評価がしっくりくる。とにかくスローの強さは特筆もの。逃げ馬不在で差し追い込み馬に偏ったメンバー構成では心強い自在性だ。着差以上に光るパワーとしぶとさに今年2度の2分割れのスピードが加われば、原石から宝石に輝き始めるも時間の問題。
ベルーフの前走は仕上げの失敗として割り切るべき。考えられないほどの行きっぷり悪化は追い切りを突然ポリトラック馬場に変更したことが響いたということ。芝以上の時計を出してこその馬場ならば、あまりにも負荷が足りなすぎた。ハービンジャー産駒は致命的な体質の弱さ、デビュー戦で燃え尽き症候群、ディープ産駒より不器用など数々のマイナス要因が重なっていいイメージがないだけに、産駒稼ぎ頭としては今後のハービンジャー産駒を占うレースにもなるだろう。いずれにしてもテン乗りがどう転ぶか。少なくても置かれすぎるレースぶりからは脱皮したい。
アズマシャトルは素人並みの鞍上配置で割り引くしかない。追い切りで予定より約5秒も速くなる大失態を犯す質の悪さ、レベルの低さとなった鞍上に嫌気。千六~千八ベストのスピード型で、好位から一瞬の脚を使い切るイメージが強いが、最近は必要以上に控えて二千照準という真逆の発想。体内時計が完全に狂っている半素人の"あんちゃん"がこれまでの乗り方をいい意味で裏切るとは考えにくく、陣営の言われたままの乗り方に固執が当然の選択で怖さはまったくない。 |