9、1⇒9、1、13、7⇔
9、1、13、7、8、4、12 (48点)
クロスクリーガーは徹底先行で圧勝もある。とにかく豪快そのものでダート界の次世代エースとして一歩ずつ階段を登り始めた。一時、芝に寄り道もしたが、ダートに照準を合わせると一気に本格化。3走前、前々走で子供扱いしたリアファルは芝とはいえ、1600万勝ちを決めてオープン入り。前々走は勝ち馬の凄さだけが目立ったが、3着に1秒差がスピード、レースレベル基準でこの馬自身も本来の勝ち時計並みの数字を叩き出している。ダート千八限定で上がり時計はメンバーNo2。単純な逃げ先行馬ではない。
ダノンリバティがダート参戦で取捨に悩む。確かに芝では完全な二流馬との位置づけが妥当。デビュー戦の強烈なインパクトだけで、いまだ重賞でも人気先行が現実となっている。振り返れば単なる1勝馬。結局末脚に頼りすぎているダイワメジャー産駒はディープ産駒に敵わないことを示している典型的なメジャー産駒の伸び悩みだろう。随所に折り合い難を示している難しさならば、鞍上は必要以上に控えるか。ダート一線級相手にはもう一段階の成長が必要。
ゴールデンバローズの前走は不可解な負け方だった。確かに直線入口アラアラの手応えで追って反応は悪かったが、完全に勝負が決まった頃の直線後半からひと伸び。ごちゃついた位置取りの追い比べに嫌気か、単純に精神面の不安定さか。いずれにしても集中力不足をにおわせる現状はブリンカーか、名手の配置が大前提だ。微妙な乗り替わり。
ライドオンウインドはひとまず地方のパワー馬場が合わなかった。3着に0秒8差としても前々走からはイメージできない前走の大敗で、まずはJRA馬場に戻って素早い軌道修正が求められる。4走前と前々走はスローの前残り。いずれも好位から抜群の手応えで抜け出した内容は時計、着差以上の強さだったことは間違いない。頼もしい鞍上配置に距離短縮。走れる条件が揃っている。
タマノブリュネットの前走は中身が濃い。2、3着馬はいずれもA2を勝ち負けレベル。3歳限定の重賞ならば十分太刀打ちできるレースレベルだ。デビュー2戦連続で最速上がり。3走前は勝負どころからマクり合いのサバイバルで馬群から抜け出してもうひと伸びした瞬発力は圧巻そのものだった。前々走は完全に引っ掛かった不完全燃焼で度外視できるだけに、ダート(310001)は完璧に近い実績。重賞を軽く突破しても驚きはない。
センチュリオンは芝へ寄り道も休養入りもしないで順調にダートで邁進していれば重賞勝ちが時間の問題だったエリート馬。デビュー戦は1秒2差のぶっち切り勝ち。前走もすべて12秒台の上がりレースラップ追えば追うほど伸びる瞬発力で連勝を決めていることが重賞レベルの証そのもの。母はデビュー2連勝を含むJRA通算(33013)の準エリート。大物の可能性大。
ディアドムスは得意の地方パワー馬場で故障のような大惨敗。距離というより海外遠征の反動が出たというのがごく普通の見解になる。いずれにしても絶好の手応えで完全なる鋭さ負けとなった3走前から、軽い馬場ではまだまだ瞬発力が足りない。まずは復活へのきっかけ作り。 |