5、8⇔5、8、11、4⇔
5、8、11、4、6、1、2 (68点)
頼りない牡馬相手。カフェブリリアントにとって組みやすいレースになる。これがブライアンズタイムの凄さ。一気に本格化して好調期が長く持続する特有の血統をそのまま譲り受けている。前2走で自己ベスト。天井知らずの成長力で徹底待機から好位差しのレース巧者へ脚質転換も固まりつつあるのも大きな強調材料になる。スロー向きの瞬発力はますます磨きがかかってきた。同じ舞台で上がり32秒1は大いに威張れる数字だ。休み明け(201011)の仕上がり早にステップの減点はない。
サトノギャラントは個性派の追いこみ馬というより、悪癖持ちの癖馬として完成されてしまった。どうにもならないレース下手。スタートはまともに決まることはなく、道中は先頭から離れた位置取りが指定席。前走もスタートをミスして、必要以上に置かれる最悪な位置取りから追走では手も足も出ないのも当然だった。前走の2着馬は13番人気。その後連対もできないロートル馬ではレースレベルそのものが懐疑的。単純に着順、上がり時計などの数字を額面どおりに受け取れないもどかしさだけが残る。重賞で裏切り続ける人気先行型で、時計勝負の弱さは以前と変わりない。今開催の新潟とは相反する。
サトノと同じような脚質のアルバタックスは刺激ひとつか。結局ペース不問の徹底待機。鞍上特有の負けパターンとなる超消極策で2戦連続の掲示板外ということ。前走はスローにもかかわらず、離れすぎた位置取り。勝ち馬より1秒も速い最速上がりの末脚を使いながら届かないのが現実で、乗り方を工夫しないとワイドラインも厳しい。同じ鞍上、同じ乗り方では新鮮味のない6歳馬だが、手ごろな頭数で逃げ馬どころか、先行馬さえ見当たらない超スロー確定メンバーに救いの乗り替わり。3走前のような積極策を選択する可能性が出てきた。一気に叩き2戦目(300111)、千六(321302)、新潟(011000)の数字が魅力になってくる。
初の千六挑戦で重賞制覇。上がりレースラップがすべて11秒台が求められるラップで最後12秒2という平凡な数字。各馬が直線入口で外々を意識しすぎる中、勝ち馬は内目をロスなく立ち回れた展開の利も奏功した中京記念にレースレベルの低さが示されれば、スマートオリオンの連勝は計算しづらい。もとより千二ベストのスプリンター色の強いスピード型。時計はもちろん瞬発力が求められるコース替わりに何らプラスがない。前走の上がり時計は千六限定の比較でメンバーNo12の低調さ。
レッドアリオンは重賞で斤量デットラインが56キロまで。57キロ以上の経験はまだ5度だけという経験不足がそのまま悪い結果に直結している。いつ克服しても驚かない実績馬だが、前走の結果はまさに象徴的。2、3着馬とほぼ同じ位置取りからの追い比べで、末脚自慢の重賞馬が重賞未勝利馬に上がり時計で劣る失態に斤量泣きが表れている。克服の兆しがみえてこない現状で主役として扱えないのは当然。
エキストラエンドはどんな相手でも大きく崩れないが、勝ち切れないもどかしさを抱える。GⅠ3度の挑戦を含んで13戦連続で重賞を使い続けているタフなローテにもかかわらず、0秒2差以内が5度、0秒5差以内になると8度の絶対的安定感を含んだ重賞1勝がその証。9戦連続して乗り替わりが決定打に欠くひとつの要因で、久しぶりのコンビ復活と斤量減に刺激を期待したい。 |