12、3⇔12、3、13、2⇒
12、3、13、2、8、4、5 (50点)
前走より斤量が軽くなって叩き3戦目という理想的なステップ。ソロルにとって申し分ない条件は揃っているが、どこか頼りない一面も見え隠れしているのが否めない。かつてはともかく現状はジリ脚がネックでワイドラインを行ったり来たり。前走も平凡な時計で約1年ぶりの連対突入がすべてを物語っている。すでに戦力は平行線。あっさり勝てる実力も兼ね備えているが、単純な上がり時計比較ではメンバーNo12。千七限定でもNo8。末脚勝負では本質的に瞬発力不足が数字に如実に表れている。自ら動いて底力が求められるサバイバル戦が理想で、平均~ハイペースだけが本領発揮の条件か。
ハナにこだわらず、番手競馬に固執して本格化したクリノスターオーは個性派の先行型として評価を固めたい。12番人気で平安S制覇が最大の転機。その後も随所に底力と個性をみせてGⅢ3勝、2着1度の中距離エースとしての存在感を示している。前走の大敗で地方馬場の適性の低さを露呈したが、それでもJRA馬場ならまだまだ堂々たるオープン馬。3走前と前々走で良馬場ながら持ち時計更新に5歳馬となってさらなるレベルアップを感じさせている。この馬のマークが甘くなり、逃げ切られた前々走を教訓にして立ち回りたい。
ジュベルムーサには限界が近づいている。矯正不可能なズブさ。前半のロスを挽回するための大マクりは少なくても重賞レベルで通用しない。中山(210000)、函館、福島(201000)など結果を残しているが、東京(211000)がベストコースで本質は直線長いほど成績が安定するタイプだろう。展開と仕掛けのタイミングがすべてのカギを握るだけに新鮮味がない。
ジュベル基準で狙いたいのがカチューシャだ。せっかくつかんだ馬もここで乗り替わりは仕方ない。スタートでミス、1角で狭くなるコース取りの悪さ。そこで鞍ズレをしてレースを捨てるしかなかった致命的な不利を受ければ、鞍上の甘さそのもの。牝馬重賞で2、3着の実績。前々走は同斤量のジュベルに0秒3差。函館(140001)、札幌(200000)の北海道巧者は54キロと乗り替わりの好条件が揃えば簡単に軌道修正できる。
グレープブランデーは年齢的にも一戦必殺だが、ようやく立ち直りかけている状態で一貫性のないローテーション。距離を千六以下に絞って奏功したにもかかわらず、再び千七へ挑戦。中距離で復権のための短距離経験になるかは微妙で、再びリズムが崩れても驚かない。すでに7歳馬。瞬発力に陰りがみえて、約2年半ぶりの連対突入の計算がまったく成り立たない。同型強力なレースで厳しいラップに耐えられるほどの裏付けがないのが現実。 |