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小倉11R穴推奨レース

3連単1軸マルチ2⇒8、1、13、5、11、15、7 (126点)

ビッグアーサーの初重賞挑戦は割り引きが必要だ。同日高松宮記念に0秒1差となった3走前で一気に評価を上げたが、前2走はいかにも物足りない。前々走は自信満々の騎乗だったが、追ってから意外なモタつき。前走も残り1ハロンで先頭に立ってからの伸びが今ひとつ。ゴール直後、2着馬に交わされた末脚の勢いからも、さらなるレベルアップとなるここでひとまずクラスの壁に当たっても驚かない。1分7秒前半で上がり33秒台の末脚が使えるとは到底イメージできないのが現実。

マイネルエテルネルのいい脚は長続きしないが、それでも一瞬の脚を使い切る瞬発力と器用に立ち回る自在性は、まさに小回り直線平坦の申し子と言える。3走前の持ち時計更新でさらなるレベルアップ。3戦連続の上がり33秒台で前走は自身の上がり自己ベストを叩き出した。内容的にも十分に納得できる。2着馬より直線入り口で手応えが下回りながら差し返した内容はまだまだ上り詰める感触があった。阪神(002102)、京都(001103)に対して小倉(202001)、福島(210000)という小回りで安定感抜群の数字を並べれば自信度がさらに増す。

バーバラの最近の不振は距離を背伸びして使った悪ローテーションがすべて。千二(611033)で持ち時計は1分6秒台。久しぶりの得意の距離だった前走で1分7秒台を軽くマークすれば、馬の能力的には勝ち負け可能なレベルということ。最大の懸念材料は鞍上だけだろう。いつ引退しても驚かないというぐらいの長い低迷期。積極的に動けば早仕掛けになり、じっくり構えれば仕掛けの遅さで負け続けているという勝負勘の悪さは相当な荒療治が必要になっている。やることすべてが裏目に出ている現状でコンビ復活は馬の足を引っ張るマイナスイメージしか浮かばない。

工夫のない乗り方に終始。サドンストームの小倉替わりにプラスがない。確かに京都内回りで結果を残しているが、本質は他力本願型。自力で動かぬ不器用さで時計勝負にも限界が近い。上がり33秒台の末脚でも届かない展開負けは常に覚悟しなければならない。持ち時計はすでに2年前の記録。千二に限るとここ5戦連続で1分7秒台なしが戦力的に平行線を示している。

ベルルミエールはGⅡ4着ほどの凄みを感じない。千二のキャリアの少なさで一戦ごとの経験が大事だが、前走でこれといった収穫がなかったのが事実。上がり33秒台のない先行粘り込みが必勝パターンのジリ脚にとって、脚をためるレースなど先を見据えれば意味のない乗り方。残り1ハロンで先頭に並びかけて失速した前走は当然の結果だった。3走前のような思い切りの良さが求められる立場が貫けるかどうかだが、今年わずか8勝だけで3年ぶりの重賞制覇のかかっている鞍上にはプレッシャーしかない。