16⇔15、5、7、2⇒
15、5、7、2、1、18、8、10 (56点)
今年はダイワメジャー産駒が好調でディープ産駒が不在。多種多彩な産駒が揃って目移りするが、それでも目に留まるのがステイゴールド産駒のウインミレーユだ。直線平坦としても前走の勝ちっぷりは強烈だった。ダートでJRA5勝の母や異父兄ビートブラックとはまるで違うタイプ。ひとマクりから追えば追うほど伸びる瞬発力はまさに全身バネというフットワークに素質の高さを感じさせている。体型的には千八~二千で距離の壁がありそうな短~マイラーのイメージ。何よりスローに左右されない器用さと瞬発力を兼ね備えていれば崩れることはない。
衝撃さでウインを軽く凌いだのがロードクエストだろう。直線ではじっくり追い出して結局ムチを使わず、残り50から流す圧勝劇。上がりレースラップすべて11秒台前半を後方一気で決めれば納得の前日1番人気ということ。それでも父マツリダゴッホにどこか違和感がある。ウインマーレライ、アルマワイヨリを筆頭にデビュー当初だけの輝きで終わっているタイプの多さ。その後も確かに重賞で入着しているが、レベルが上がるほど血統的な勝負弱さを露呈し続けていることが否めない。前走も勝ち馬以外にわずか2頭だけの勝ち上がりではレースレベルも微妙なところ。
ルグランフリソンの前走は鞍上の好プレー。3角前でハナに立つというデビュー戦では考えられない乗り方だったが、結果スムーズに折り合って3着馬に1秒1差のぶっち切り勝ち。上がりレースラップに10秒台が含まれる極限の瞬発力勝負を単純な待機策ではない乗り方でクリアしたことは大きな財産になる。レースが流れれば簡単に時計は詰まる。
ファドの前走は間隔の開いたローテーションが響いた可能性もある。残り100となって一気に差せる勢いはあったが、残り50となってピタッと勢いの止まる不可解な負け方。8キロ増、距離短縮、外枠など数々の悪条件が重なった0秒1差に巻き返しのチャンスはあるか。前々走は追い出しを我慢して残り1ハロンとなって突き放した横綱相撲。勝った相手が次走大楽勝ならばまだまだ見限れない。
ヒプノティストはまずは外枠克服して、上がり33秒前半に突入、良馬場への対応も求められる。2着馬以外の勝ち上がりがない低調なデビュー戦。最速上がりとしてもメンバーNo2より0秒1上回っただけでは、いかにも強調材料に乏しい人気馬だろう。全兄ハッピーシェフはデビューから5戦すべてダートでいまだ未勝利。血統的な裏付けもないとますます取捨に悩む。
ペルソナリテの前2走はいずれも数字に恵まれた低調な内容。道悪とはいえ、最後のラップが12秒台だから届いたのがデビュー戦。前走は未勝利並みの時計で上がり35秒台でも勝てたこと自体にレベルの低さが示されている。距離延長と上がり33秒台が求められる条件となって一気にハードルが上がった。
トウショウドラフタの勝ちっぷりは悪くなかった。残り1ハロンで早くも勝負を決める着差以上の完勝。ムチ3発だけ、逆手前だったことを考慮すれば、まだまだ上がり目が計算できる。母母サマンサトウショウから受け継がれる近親は重賞馬がずらりと勢揃い。勝ち馬以外に勝ち上がった馬不在のデビュー戦が単なる相手に恵まれた結果か、血統的な底力が充電完了でさらなるレベルアップか。ここで評価がはっきりする。 |