10、5⇔10、5、13、11、7⇒
10、5、13、11、7、1、2、3 (84点)
兵庫CSで菊花賞3着馬リアファルを1秒5もち切った世代最強ダート馬クロスクリーガー相手にまったく危なげない勝ちっぷりだったノンコノユメの充実ぶりは凄すぎる。前走はまさに瞬殺で子供扱い。いくらか追っ付け気味だったが、エンジンかかると別次元の瞬発力で残り100であっさり交わしている。一気の距離延長、良馬場よりもタフになる特異な不良馬場など、数々の試練を感じさせなかった内容で、同世代無敵を意味する圧勝劇だった。小柄な馬に未知なる58キロがどこまで響くか。相手云々より、自身との勝負になる。
ゴールデンバローズの前走は鞍上配置の悪さがすべて。弟子の汚名を取り戻したい師匠の"親ごころ"か、単なる"親バカ"か。いずれにしても二冠馬ドゥラメンテをこけさせる大へぐりで嫌なレッテルは、ますます前走で裏付けられただろう。デビュー3戦連続で最速上がりだった切れ味自慢の差し馬を突然ハナを切るような奇襲策は、名手が挑戦して勝ってこそ成り立つ紙一重な大博打。直線入口でびっしり並ばれるようなラップの逃げ方では、まったく良さが出ないのも当然だった。最近引退したスピルバーグ同様に海外遠征後のスランプ入りの可能性は高まるが、乗り替わりと距離短縮で変身する可能性も残されている。ここで見せ場もなければ、今後は根深いスランプ中と割り切るしかない。
GⅠならばある程度壁を感じるが、手頃なGⅢで実績馬が斤量を背負う別定戦になると3歳馬が脅威。キャリアわずか4戦でもモーニンに格下感はない。すでにGⅢ通用レベルの内容で勝ち上がっている上がり馬。前々走は3着馬に1秒差、前走は3着馬に0秒7差。それぞれ直線入口で勝利を確信、軽く追っただけなど、条件戦を圧倒的なレベルの違いからの4連勝は、そのまま絶対能力を額面どおりに受け取れる数字でもある。足踏みは考えられない。
逃げ差し自在に構えて本格化したタガノトネールも侮れない。初の千六の前走は直線入口で前4頭が横並びになる熾烈な追い比べ。その中で残り100まで抵抗できたことで、単なる千四までのスピード型のイメージをいい意味で覆した。デビュー勝ちのエリート馬でも4走前が初の重賞挑戦という遅咲き。1年ぶりの東京登場で本格化前の(110200)以上にコース適性は高い。 |