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中山裏読み
関東
6R9R10R11R12R
関西
9R10R
11R12R
ローカル
10R11R
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中山11R

3連単フォーメーション10⇔11⇒4、3 (4点)

絶対王者リオンディーズが満を持しての東上だ。休み明けでトライアルを二千の選択に正直戸惑うが、それでも衝撃的な勝ちっぷりだった前走から突然無様な競馬になることはないだろう。
前走は無謀とも思えた二千⇒千六、1戦1勝でいきなりGⅠにぶつける最悪なローテーションを軽く一蹴して一躍クラシック候補へ躍り出たが、とにかく過去を振り返ってもインパクト十分な直線一気だった。すでに朝日杯3着以下は低レベルだったことは立証済みとしても、例年なら楽に勝ち時計レベルの数字だった2着エアスピネルを子供扱いしたことで期待がますます膨らんでくる。
同日1600万と比較すると
1600万前半60秒1、上がりレースラップ11秒4-10秒9-11秒7
朝日杯前半60秒0、上がりレースラップ11秒9-10秒8-11秒7
1600万の最速上がりよりリオンが0秒1速いことで1600万と同等か、それ以上のレベルだったことがうかがえる。これで朝日杯がクラシックに直結する可能性の高いことを証明した。
内容的にも文句なし。フロックどころか、エア有利の流れを打ち破っての勝利にさらなる価値を見出せる。スローの瞬発力勝負で仕掛けを我慢して追い始めたエアを一瞬にして置き去りにする横綱相撲。スタートミスと出足つかずの行きっぷりの悪さでもがっちり折り合うというデビュー戦と真逆な内容にも驚いた。スタートを決めて完全に引っ掛かったのはデビュー戦で気負いもあっただけで、決して兄弟同様の悪癖持ちとは違ったタイプなのか。強烈なインパクトを残した距離こそがその馬の適距離という持論は無視。負ける際は折り合い難の自滅だけと納得して狙う。

マカヒキはレース内容より変わり身に驚いた。腹ボテ体型だったデビュー戦から距離の限界近しを感じていたが、見事なシェイプアップでイメージを一新させた。成長分を含めると実質20キロ減。もうひと絞りも可能な馬体はいぜんマイラーよりの馬体でも、前々走のような千八で距離微妙と感じさせるような馬体ではなかった。スプリンター血統だけに近いうちにどこかで距離の壁にぶち当たることは避けられないが、少なくても時計を求められない今回の二千の上がり勝負ではまったく減点する必要がない。
前々走が11秒6-11秒1-11秒2、
前走が11秒4-11秒0-11秒1。
上がりレースラップがデビュー2戦連続で加速ラップだったサトノダイヤモンドより劣る数字でも、 ラスト2ハロンを11秒前半でまとめた瞬発力は世代トップレベルの証。前々走は残り100から流して上がり33秒5、前走もまだ余力を残して上がり32秒6。すでにエアより凄みある瞬発力は間違いないが、リオンにどこまで通用するか。いよいよ今回が初の本気追いの直線勝負は見もの。

すでに勝負付けの終わっているリオンを負かすイメージがまったく浮かばなくなったエアスピネルが弥生賞から始動には疑問が残る。母は千六~二千で4勝、重賞2勝のGⅠ馬エアメサイアだが、この馬自身の体型はマイラーより。前走でリオンより上がり時計が0秒7も遅かった絶対的な能力差が示されれば、ごく普通にスプリングS始動が自然な選択だろう。はっきり距離の適性が示された際は皐月賞よりNHKマイルCへというBプランも頭に入れてのローテーション決定なのか。いずれにしても前走は仕掛けを残り300まで我慢したにもかかわらず、この馬向きの流れで軽く差し切られては同じ瞬発力勝負でリオンを逆転するのは無理な話。ひたすら相手の自滅待ちのみに好走条件が限られた。

唯一3頭の中に割って走れそうなのがタイセイサミット。それでもガチンコ勝負では策がなく、折り合い難やスタミナ切れなど距離適性の低さを露呈した際にわずかな隙を突きたい大波乱要員だろう。残り1ハロンで伸びかけたところで前が狭くなって急ブレーキをかけた前々走は着順、着差以上に中身が濃く、何より中山二千を前走で経験したことは大きな強み。2着馬の勝ちパターンを打ち破って胸を張れる2分0秒台の時計だけが頼り。瞬発力勝負ではあくまで重賞入着級で天井が見えている。