9、2⇒9、2、1、12、10⇒
9、2、1、12、10、3、15、13、7 (56点)
エンジェルフェイスは重賞馬の全姉レディアルバローザ、異父姉キャトルフィーユ同様に活躍が確約された。デビュー戦はアーリントンC3着のロワアブソリューの3着。スプリングS勝ちのアドマイヤダイオウに再三接戦の実績のあるミッキーロケットが2着というレースレベルの高さで、数字的にも胸を張っていい。前々走は無理やり控えて引っ掛かる悪循環となったへぐりで一過性のポカ。3角前でようやくハナに立つような荒っぽい乗り方でも3着馬に1秒1差となった前走こそが本来の姿ということ。ハナ切れば安泰、控える位置取りでは鞍上の腕が問われる。
ラルクは終始、後手後手を嫌った。典型的な子供気性はモマれる形でもがいているだけで、集中力不足という問題ではない。スタートの大ミスで好位差しを試せなかった前々走が無駄な一戦。前走でようやく控える競馬を試したが、不完全燃焼後の初ブリンカーが直線坂コースと関東遠征になるレースという大博打。ハナを切る以外では怖さも意外性もまったく感じない。
名手なら楽に権利取りは可能になるが、ここ2年で1カ月1勝ペースの鞍上配置のままではラブリーアモンに過剰な期待はできない。結局ペースを見極めて位置取りを決めるのではなく、ペースも相手も関係ないという決め打ちの最後方。低調な先行馬でバテる馬を避ける意味でも直線で馬群を捌かず、大外ブン回しならますます馬券圏内から遠ざかる。はまって掲示板。
小柄な馬で中途半端な休養が致命傷か。ペルソナリテは成長どころか、大誤算の馬体減でジュベナイルFの最速上がりという実績が色あせていく。同じ重賞で最速上がりでクイーンCの最速上がりだったルフォールも同じような悩み。数字通りに見た目もギリギリだった馬体では上積みよりも体調維持だけに懸命か。どちらも典型的なマイラーで距離にも確かな裏付けのない弱み。
ゲッカコウも強気になれない。向正大マクりでも楽勝できる相手だった前走だけで評価を上げられないのが現状。未勝利並みのラップにもかかわらず、すべて11秒台が標準になるが、最後の上がりレースラップ12秒台にもレベルの低さがみえてくる。中山千八経験だけが頼り。
牡馬は超ハイレベルでも牝馬は超低レベルの世代。重賞と思えぬ低調な相手が揃えば、フェイズベロシティは重賞初挑戦でも十分に太刀打ちできるだろう。デビュー戦は手探りな乗り方で最速上がりと順調な滑り出しだったが、前々走は直線で前の馬がヨレたこともあったが、何度も何度も手前を替える若さを露呈して取りこぼした。前走でも結果的にいくらかモタれ気味になったが、それでも直線入口から残り250まで前が詰まりながら、坂を上がってから突き抜けた瞬発力は凄み十分。時計不足は瞬発力だけで軽く補える。馬群を苦にしない精神力の強さも強調点。 |