5、11⇔5、11、10、6⇔
5、11、10、6、14、2、16 (68点)
どうやらロゴタイプはゆっくり下り坂。もうV字回復が見込めないほど落ちぶれたか。本質マイラーを背伸びして二千で使うことがそもそもの間違い。結局皐月賞勝ちで陣営が迷いに迷って中途半端なレースマネージメントが成長を妨げている。振り返ればGⅠ馬が皐月賞以来、丸3年も勝ち星なしに陣営の落ち度が見受けられるだろう。得意の中山でバテたラストインパクトも交わせなかった前走が現状の能力差。休み明け(201112)と叩き2戦目(201002)で変わらぬ仕上がり早が前走より1キロ増の斤量で一変する計算ができない。超スローの瞬発力勝負に弱く、逃げ馬不在のメンバーでは策がない。
ロゴとは逆に急上昇中のキャンベルジュニアだが、前日上位人気は明らかな期待過剰。古馬重賞初挑戦、前走が条件戦勝ち、ひとつ以上も足りない時計不足など、ほぼすべての面で経験値不足が現実となっている。決定的なのは本質差し馬が単純な上がり時計比較でメンバーNo16。唯一上がり33秒台以下の経験がなくても、これだけの人気になる理由が見つからない。3走前の時計はほぼ同じ馬場差だった2週後に2歳500万が1分34秒1で数字ほど価値はない。
サトノアラジンはどう扱うか微妙になる。陣営の思い出作り、海外旅行気分の挑戦だったと素直に割り切れない。なぜ二千で海外挑戦なのか、どうにも理解に苦しむ。些細なきっかけでスランプに陥りやすい古馬のディープ産駒を経験値にもならない無謀な挑戦。前走は超縦長の隊列を向正でギブアップ状態になった離れた後方の位置取り。3角からみせかけだけのマクり競馬で、結局回ってきただけの1秒4差に価値を見出せないのは当然だろう。馬群から抜け出すための一瞬の鋭さ不足のディープ産駒。外差しの利かない馬場で4角ブン回しなら賞金加算も危うくなる。いずれにしても重賞未勝利の勝負弱さで、GⅠ4着馬という威厳はまったく感じられない。
古豪と上がり馬に脅威がなくなればダッシングブレイズの独壇場になる。前走は鞍上自ら狭いコースに突っ込んだ落馬。隣馬とラチに接触して馬が転がることなく、鞍上だけが吹っ飛べば、馬のダメージはほぼゼロに等しい。手応えがあったからこそ、一か八かで突っ込んだ結果。スムーズに捌けば、少なくても2着争いに加われた手応えを感じていたということ。前々走まで3戦連続の最速上がりは天井知らず。千六(520101)で3走前が持ち時計ベスト、前々走が自身の上がり時計ベストのフレッシュさは、4歳馬らしい勢いと成長ではっきり器の違いを感じる。
落馬直後、海外帰り、古馬重賞初挑戦など、人気馬に死角が見え隠れしているメンバーになれば、基本牡馬との重賞で出番のない牝馬にもひと筋の光が見えてくる。前走のマジックタイムは一番中身の濃い内容だった。前々有利の道悪競馬で勝ち馬を上回る瞬発力で猛追。古馬重賞初挑戦で不利な流れを跳ね除ける同タイム2着は胸を張っていい。4走前まで4戦連続で33秒台以下の瞬発力は、良馬場で本領の切れ味を誇る。追い込みだけに徹する鞍上から乗り替わった刺激は大きい。 |