4⇒3、12、5⇔
4、3、12、5、14、10、6、1(36点)
メジャーエンブレムが前走でまさかの待機策。出負けとはいえ、まったく行く気のない馬なりの好位追走には驚きさえあった。ジュベナイルFは過去10年でワーストNo2だから差し切れた程度の瞬発力。逃げ馬が4角前にズブズブになった展開にも恵まれただけの差し切り勝ちで陣営が惑わされたのだろう。鞍上の単独プレーなのか、陣営と話し合った結果なのか。いずれにしても前々走のように問答無用の逃げから粘り込みで本領発揮の先行型を無理やり控えて策に溺れた敗戦は一過性のポカと断言できる。
GⅠを勝ちまくっているミルコと違って、これだけ重賞を勝ち続けながらGⅠをなかなか勝てない鞍上は案外大舞台で勝負弱い可能性も否めなくなった。スプリンターのシュウジ、シゲルならば、積極的にハナを切っても問題ない同型馬。前走で単純な瞬発力勝負に限界がはっきりして、当然ながらハナか、番手にこだわる必要が出てきたのが現実。鞍上の積極性が問われる一戦になる。前走のように必要以上に控えると悪夢の再現。
レースレベルの低いアーリントンC、毎日杯、ニュージランドTに価値を見出せないならば、不振続きでもロードクエストを見直せる。スプリングSで完全に距離の壁を感じさせながら、さらなる距離延長となる皐月賞を使うこと自体が間違い。掲示板を外すことが確実でもクラブの名を売るためにクラシックに出走させたと納得するしかないぐらい無謀だったということ。無理やり控えて後方で掛かる仕草など、レース内容としても最悪続き。背伸びしすぎてそのままスランプ入りの可能性もあるが、千六に徹底したローテーションを組んでいればただもらいだった元マイル王者。少なくてもこれまで徹底してマイル路線を組んできた馬とはレベルが違っている。必要以上に置かれることは避けたい。
厩舎としては珍しく、背伸びしないローテーションでGⅠ出走までこじつけたティソーナだが、通用する数字はまったくない。時計でひとつ半も足りないのが現実。単純な上がり時計比較でメンバーNo13、千六に限定してもメンバーNo6の瞬発力では主役どころか、脇役でも物足りないことがうかがえる。前走は前日1000万より0秒6差も劣る時計で、上がり時計を加味しても1000万に届かないレベル。重賞未経験にもかかわらず中身と人気が伴ってない。
土曜日のトライアルの結果から改めてうかがえるレースレベルの落差。西では東スポ杯勝ちのスマートオーディンが横綱相撲。東では東スポ杯3着のマイネルラフレシアが穴をあけたことからもきさらぎ賞、スプリングS、アーリントンCでもなく、終わってみれば東スポ杯のレースレベルが際立っただけだった。とにかく今年の世代は2歳重賞、オープンの乱立でレースレベルの低下が顕著。ステップも重要なGⅠでは、格よりも中身を重視。レースレベルを見極めて狙わなければならない。
時計は同日1000万を上回っても上がり時計考慮で微妙になるアーリントンCはもちろん、馬場差が計算できないほど馬場悪化となったが、翌日の500万より1秒9も遅いファルコンSで好走しても重みを感じられないなど、王道路線の雲行きが怪しくなっているのが現状。ニュージーランドTでも減速なしの上がりレースラップとなったとはいえ、すべて11秒台後半では一線級相手に通用するとは思えない。アーリントンC好走馬が通用したニュージーランドTはほぼ同レベルとして評価を低くした。
毎日杯はどうか。同日3歳500万より5ハロン通過の遅いラップで当然の上がり33秒前後の決着。32秒台が2頭、33秒3以下が5頭もいる極限の上がり勝負だったことを考慮すれば、アーバンキッドの数字に凄みが感じられない。結局重賞未経験馬でも大差はない計算が成り立てば、ハクサンルドルフは3戦連続の最速上がりに怖さが出てくる。初勝利の3走前は二段加速で差し切り勝ち、前々走はその後オープン特別で連続2着の勝ち馬より上回る上がり時計に価値を見出せる。前走は唯一の上がり33秒台で、メンバーNo3の上がり時計には0秒8差も速い数字に重賞級を確信させた。稍重で上がり33秒台の爆発力は同じような位置取りになるロードよりも魅力的。 |