3⇔13、2、1⇔13、2、1、10、6、4、8、7(56点)
1-3、13、2-3、13、2、10、6、4、8、7(18点)
ビッグアーサーのGⅠ制覇は恵まれたことが否めない。平凡な勝ち時計が絶対王者として頼りなさを示しているだろう。まずは前走の内容を精査したい。ひと昔前の時計がかかっていた頃の中京とはまったくの異質の馬場。むしろ京都以上の超高速馬場に変身していた。同日の500万で1分7秒3ならば、レコード決着は当然の結果。むしろ1分6秒前半が及第点で、500万よりわずか0秒6だけ上回った数字に物足りなさを感じるのも少数派ではないはず。終わってみれば4角で先頭から3馬身以内でワンツーの前残り。鞍上の資質の低さがあったとはいえ、以前は仕掛けのタイミングの難しさで取りこぼし連発の過去の前歴持ち。初の58キロでポカの再発があっても納得。
ビッグより2キロ減で挑めるダンスディレクターは休み明け初戦から力の入るレースになった。とにかく重賞ロードでも抜群の安定感。京王杯12着は残り300で完全に前が塞がってまったく追うことができなくなった展開のアヤ。それでも上がり33秒6で0秒3の着差が能力の片鱗そのもの。続くCBC賞でも直線スムーズに捌けなかったことでコンビに不信感を抱き始めたが、有力馬が直線内目で行き場を失っている中、ベストのコース取りとなった前々走や特異な流れできっちり重賞勝ちへ導いた前走なら文句なしの相性。京都(530000)に対して物足りない阪神(110101)で結果を残すことがGⅠ制覇への近道。持ち時計不足もここで打破したい。
芝(151005)。わずか1勝だが、そのレースがGⅠという異色の実績を持つスノードラゴンは意外性だけが頼りか。8歳のロートル馬が初の阪神コースに割り引きがあっても、休み明け(321014)の仕上がり早が久しぶりの57キロで挑めるのは心強い。前走は自身3度目の上がり33秒台以下突入でメンバーNo2の上がり時計に古豪健在を示したが、自身の上がり時計ベストを更新には驚いた。もうひと花を確信されたシグナルか。いずれにしても残り少ない現役生活を占う大事なレースとなった。
エイシンブルズアイの前走は重賞イップスになりやすい鞍上らしい負け方として納得するしかない。いきなり自らのスタイルを変える積極策が見事に裏目。残り1ハロンで早くも脱落してメンバーNo12の上がり時計で惨敗は今後のダメージも心配になるほど。走るたびに時計短縮からの凄みに陰りが見え隠れして、何より乗り替わりなしという温情に嫌気。京都(420112)でまずはひと叩き。
勢いを失ったディープ産駒特有の下り坂。ウリウリのV字回復は絶望的になったか。条件ベストの京都千四で5着だった3走前が象徴的なレース。絶好位から切れ味自慢が完全なる鋭さ負け。斤量を背負わされたことを割り引いても、距離に刺激を求めた前2走の不甲斐なさが現状の衰え度を表している。休み明け(122121)でも単純な持ち時計比較はメンバーNo7が現実。 |