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中山裏読み
関東
1R2R
3R9R10R11R
関西
1R2R
10R11RJRAホームページ

中山11R穴推奨レース

3連単フォーメーション6、15、5⇒6、15、5、4、9、7⇒

6、15、5、4、9、7 (60点)

3連複フォーメーション6、15-6、15、5、4-5、4、9、7、2 (19点)

馬単BOX6、15、5、4、9

アルアインの取捨がすべてのカギを握っている。結論から言えば良馬場ならば完全無視をしていた馬。どうにも春当時の体型が強烈なイメージでマイラー評価を覆せない。牡馬も牝馬も3歳春はマイラーでも二千~二千四がクリアしてきた過去の歴史。ごまかしの利かなくなる秋以降で如実に血統的な限界が表れてくることが繰り返されている。むろん、ディープ産駒の成長力で体高が伸びて中距離型に変身している可能性も否めないが、千六の強さがそのまま皐月賞レコード勝ちに直結したことは言うまでもない。
15年、16年はハイレベルのメンバーで度外視すれば、1分58秒台以下で決着した09年アンライバルト、13年ロゴタイプ。今年の2着ペルシアンナイト、3着ダンビュライトからもうかがえる上位マイラー色。極限のスピード決着になる皐月賞はマイラー有利を裏付ける結果だろう。いずれにしてもボテッとした体型は休み明けでどう仕上げてくるか。まずはパドックに注目したい。

サーレンブラントは間違いなく、ディープ産駒特有の急な成長期に入っている。デビュー2番人気で14着に大敗でも、ひと息入れて2戦目で9番人気の初勝利。その後は上がり35秒で大きな壁に当たったが、前2走で完全本格化。走るたびに瞬発力に磨きがかかって、前々走はメンバー3頭だけの上がり34秒台の中で最速上がり。前走は上がり33秒台以下が4頭の中でメンバーNo2の上がり時計が成長の証となっている。休み明けにもかかわらず、レコードに0秒5差の決着で試運転以上の手応えをつかんだ。馬体成長はひとつの課題だが、二千と二千四の持ち時計ベスト。単純な上がり時計比較でもこのメンバーNo1ではっきりと重賞リーチがかかった。

ミッキースワローは馬主の懐の深さかというより、未熟な鞍上を買い被り過ぎということ。ダービー出走のかかる大事な前々走は京都外回りでご法度の3角過ぎからの仕掛けという恐ろしさ。完全に引っ掛かってまったくリズムも乗れなかったにもかかわらず、0秒1差に踏ん張れたのは馬の能力が断然抜けていたことが表れている。前走も未勝利並みのラップを見極められず、まさかの必要以上の後方待機。メンバーで2頭だけの上がり33秒台でも届かないのが当然だった。重賞でへぐっても同じ鞍上にこだわれば、ある程度予測できた最悪な結末だったということ。早仕掛けの前々走を除けばすべて最速上がりの瞬発力型。母は重賞や重賞入着経験のあるペールギュントフェリシタルの異父妹という確かな良血が乗り替わりでいよいよ軌道に乗ったか。

意外性のプラチナヴォイスは道悪のままを願う伏兵馬。良馬場の瞬発力勝負や時計勝負に分は悪いが、デビュー稍重4着、発表以上に馬場悪化のきさらぎ賞4着などパワー重視の馬場ではとにかく崩れない。サトノアーサーダンビュライトに0秒2差、サトノアレスには先着している大駆けタイプは待ちに待った休み明けの道悪競馬だろう。休み明け(100100)、千六と千八の持ち時計ベストで二千の持ち時計はメンバーNo4。歯がゆい競馬から抜け出せる条件は揃った。

同日の1000万より5ハロン通過が2秒2も遅いラップ。超スローのダービーを作り上げた理由のひとつがクリンチャーの不可解な待機策だった。もはやスローペース依存症を乗り越えたというある意味、異次元ラップ。気楽に乗れるはずの人気薄にもかかわらず、自らのスタイルを崩してまで無意味に脚をためようとする愚策で自爆した。GⅠ未勝利の鞍上らしい"イップス現象"だったと割り切るしかない。ハナを切った14番人気の逃げ馬が4着からも、鞍上の判断の悪さがそのまま結果に直結しただけに乗り替わりなしでは再びへぐる可能性は高い。コンビ解消なら主役としても信頼できる底力は兼ね備えている。

阪神、中山、福島は取りこぼしというのか、適性の低さか。いずれにしても直線坂コースでは結果が出てないサトノクロニクルにいいイメージがない。増えない馬体と高めなテンションの前走は勝負どころで圏外確定の行きっぷりの悪さ。いかにもパワフルさが足りないハーツクライ産駒で極限の瞬発力勝負にもモロさを露呈している。ひと夏を越してまずは大幅な馬体増が絶対条件。兄同様の早熟評価を一変させるために重要な一戦。