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阪神裏読み
1R2R
3R6R
9R10R
11R12R
関西
1R2R
3R5R8R9R10R11R12R
ローカル
1R6R
7R11R
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阪神11R

3連単フォーメーション1⇒13、7、17、15、9、8⇒

13、7、17、15、9、8、11 (36点)

13、7⇒1⇒13、7、17、15、9、8、11、6 (16点)

3連複フォーメーション1-13、7、17-

13、7、17、15、9、8、11、6 (18点)

馬単1⇔13、7、17、15、9、8、11、6

ラッキーライラックは数々のプラスとマイナス要素が組み合わさった独特なヒロインになっている。馬自身の能力比較では歴史に残る異次元的な記録を残してきたが、見た目にはけっして派手さがなく、数字ほどの凄みを感じないのが本音。父オルフェーブルというつかみどころのない新参者だからか、重賞ではとにかくイップスになりやすい頼りない鞍上だからか。決定的なのが馬場改修後の桜花賞でまったく結果の出てない最内枠を引くツキのなさ。圧勝可能な数字を信頼するか、数々のマイナス要因を割り引くかに選択を迫られる。鞍上にとってはこれからのジョッキー人生も左右する可能性のある大一番になることは間違いない。

はっきりした特長をつかみづらいオルフェーブル産駒、クラシックで主役になること自体が驚きの鞍上。いくらかブランド力に欠けるが、ラッキーライラックの戦績そのものは歴史を残した過去の名馬と比べても遜色ない。勝ちっぷりに派手さがない反面、とにかくレース巧者らしい堅実ぶりで安定感抜群。世代トップレベルの絶対スピードはもちろん、ディープ産駒に負けない瞬発力を兼ね備えている。
ジュベナイルFは過去10年でごく標準的な勝ち時計でも、レースの上がり時計はNo1。過去2年より時計は劣るものの、レースの上がり時計は2年前と同タイムのNo1タイにこの馬のポテンシャルの高さが示されている。前々走は上がりレースラップに11秒0、前走は10秒7が含まれた上がりレースラップで連続の最速上がり。とりわけ前走は前々勝負だから恐れ入る。走るたびに時計も上がりも短縮していく成長過程は、もはや同世代の牝馬同士では無敵のイメージさえ浮かんでくる。
勝負弱いイメージが定着している鞍上は数字に表すとがっかりするほどのへぐりを連発していることがうかがえる。
この馬以外とのコンビで鞍上はここ2年半で重賞1番人気4回、結果連対は2着1度だけ。2~4番人気は12回あるが、3番人気2勝、4番人気2着1回以外はすべて馬券圏外。1~4番人気で16回乗って2勝2着2回だけはあまりにも寂しい結果だろう。試練と言われる最内枠を普通に乗ることさえできない姿が浮かぶのも当然の流れ。
その最内枠。馬場改修後の07年以降は傾向が偏り始めてそれまで外枠不利だった桜花賞から一変して外枠有利。鬼門と言われる内枠も調べると単なる巡り合わせと納得できる。

07年から1番枠の人気と結果
4番人気⇒13着
11番人気⇒15着
3番人気⇒8着
5番人気⇒4着
12番人気⇒5着
18番人気⇒18着
18番人気⇒17着
16番人気⇒16着
8番人気⇒3着
11番人気⇒13着
5番人気⇒11着

ちなみに
07年から2番枠の人気と結果
18番人気⇒16着
13番人気⇒17着
10番人気⇒13着
10番人気⇒7着
9番人気⇒11着
6番人気⇒15着
16番人気⇒18着
11番人気⇒12着
10番人気⇒14着
10番人気⇒8着
9番人気⇒8着

結局最近はまったく人気馬が不在だったということ。スローとハイペースになった際の極端な位置取りさえ避ければ脚質的、気性的にむしろ乗りやすくなる枠順になったことは間違いない。

打倒ラッキーに対してディープ産駒が6頭もいる包囲網だが、アーモンドアイは母系でカナロア産駒の足りないところを補ってディープ産駒以上の切れ味に特長がある。使って休んで使って休んでという変則的なローテの減点材料に加えて、初の長距離輸送で時計勝負に裏付けなしは目をつぶりたくなるほど、とにかく前走は時計以上の凄みがあった。直線半ば、先頭に立つ前に鞍上は勝利を確信できた別次元の末脚。他馬が止まって映ったほどで上がりNo2より0秒7も速い数字が凄さを物語っている。2着馬が次走惨敗、牝馬でワンツーなど、レースレベルそのものに疑問は残っても、この馬の完成度の高さは疑う余地はなく、ディープ産駒以上の世代トップレベルの成長ぶりだろう。
慢性的なスタート下手を軽くカバーできる3戦連続の最速上がり。死角があるとすれば走るたびの馬体減か。見た目に細くなった雰囲気はなかったが、これだけ休養を挟みながら現実に数字が減って、今回は連続の長距離輸送で大幅な減点材料になる可能性も否めない。
母は桜花賞2番人気で14着。エリ女勝ちは7番人気、札幌記念勝ちは5番人気。人気薄の大駆けタイプというイメージが強く、母はどこか勝負弱さが見え隠れしていた血統で、まさに1強桜花賞はこの馬向きの図式。奥手の母からはこの時期からもうひと回りの成長があっていいカナロア産駒だが、1分33秒台、上がり33秒台の決着は正直未知数。

ロートル騎手とのコンビを解消すればトーセンブレスを主役として扱っていた。それぐらい魅力ある潜在能力を感じさせている。勝負勘の鈍くなった鞍上配置に嫌気だが、本来この馬自身の戦績なら楽に重賞に届く数字を残してきた。デビュー戦は残り5ハロンから加速するラップで上がりNo2より1秒1も速かった極限の最速上がり。アルテミスSこそスタートミスと出足つかずで取りこぼしたが、ジュベナイルFは勝ち馬と同タイムの最速上がり。直線入口ですでにほぼギブアップの位置取りの悪さ。ペースを読めないのか、勝ち負けを意識しないのか。このラップで直線まで動かない仕掛けの遅さでは策はなかった。世代トップレベルを証明した破壊力でも結局、宝の持ち腐れ。大一番でもペースを見極めて位置取りを決めるというより、隊列で位置取りを決めて仕掛けのタイミングも決め打ちが確定的。ひたすら波乱を待つしかない。

マウレアが逆転する姿はどうにも考えにくい。相手が最内で死角はできたが、こちらも勝負どころで常に外々回るロスを覚悟しなければならない。予想外だった休み明けの馬体減もあって、再度の長距離輸送で450キロ台に戻ることは難しくなったこともイメージを悪くしている。仮想桜花賞としては十分すぎる経験値となった前々からの積極策だった前走がデビュー以来の最速上がりにわずかな光の道筋。