4⇒6、1、5 4、6-1、5 4⇒6、1
ダイワメジャーの産駒頭数は短い期間で軽く1000頭を超える大種牡馬にもかかわらず、芝の重賞馬はわずか16頭だけ。芝千八以上の重賞に限定するとわずか1頭だけしかいない。カレンブラックヒル(毎日王冠と小倉大賞典)のみという生粋のマイラー血統となるアドマイヤマーズをどう扱うか。すべてのカギを握る。
少し条件を緩和して古馬混合で千六以上の重賞馬になると3頭。
ミスパンテール・・・古馬混合の千八以上は府中牝馬S9着、エリ女12着。
ロジチャリス・・・・古馬混合の千八以上はエプソムC4着、札幌記念15着、函館記念12着。
エクセレントカーヴ・・・中山牝馬S9着。
千六は勝てても千八以上で惨敗の繰り返しは偶然の結果ではなく、必然的な結果であることがはっきり伝わる。これだけの悪条件で、ごく普通のメンバーが揃えばアドマイヤマーズの連勝は確実に止まっていたはず。ただ、40年に1度という少頭数の共同通信杯。重賞馬がマーズ以外にクラージュゲリエ程度であまりにも恵まれすぎた相手になったことは言うまでもない。派手さがない勝ちっぷりで嫌われやすいが、それでも確かな数字を残してきた時計だけを頼りにするしかない。
勝ち時計、ペース、上がりを比較すれば前々走は同日の1000万、前走は同日の1600万レベルに相当している。2歳暮れの時点で1600万は本来春のGⅠレベル。間違った距離を選択しなければNHKマイルCは確勝級だったが、がめつい陣営らしく背伸びした皐月賞参戦でリズムが狂い始めることが避けられなくなったか。いずれにしても千八以上で狙えるのは今回まで。どんな勝ちっぷりでも皐月賞で主役になることはない。
クラージュゲリエにまったく怖さがないからこそ、マーズ中心になった。前走は同日の古馬500万千八で1分46秒2、1000万千六で1分33秒5が出た馬場。2分1秒台はあまりにも平凡すぎる。5ハロン通過62秒3の超スローで最速上がりが33秒8も時計半分足りない。2着馬は重賞で完全に限界を示したブレイキングドーン。クラージュ自身は3戦連続の最速上がりだが、瞬発力に数字ほどの迫力も感じられないことも頼りないイメージを膨らませている。馬場回復が遅れた極悪馬場待ち。
ダノンキングリーの前走は高速馬場を割り引けば、高く見積もっても500万よりわずかに上回る程度。前週の古馬500万より5ハロン通過1秒8も速く、レースの上がり時計は1秒2遅い。勝ち時計は0秒6だけ上回ったが、1分34秒4で走った3~5着馬が次走以降、馬券に絡めないことが決定的な証だろう。相手に合わさず、自身のスタイルに持ち込んで力試し。再び好機のマクりで挑むべき。
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