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阪神裏読み
関東
1R2R
3R9R10R11R12R
関西
1R2R
9R10R
11R12R
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阪神11R

3連単フォーメーション5⇒3⇔8、4、7 (6点)

サートゥルナーリアの前走敗因は距離と断定。世代重賞で相手に恵まれるからここを使ってきたという結論に達した。前走のスタートミスなど些細なこと。向正面では3着馬の3馬身ほど後方で流れからすれば、位置取りは申し分なかった。わずかな仕掛けで3着馬より1頭分外を回って1馬身後方まで進出。手応え十分に仕掛けを最大限我慢して残り400の時点で早くも3着馬を一旦交わしている。2馬身差ほど差をつけたが、残り100となってピタッと勢いが止まり、3着馬に盛り返された内容はスタミナ切れ以外に敗因はないだろう。結果的にこの馬でもダービーレコード。さらに最速上がりのおまけ付きとなって数字面では水準以上でも見た目には完敗、惨敗がしっくりくる事実。楽勝続きから唯一本気に追った皐月賞からの反動が出た可能性は極めて低いと割り切りたい。もとよりカナロア産駒の二千以上の良績は極めて稀。世代重賞だからこそこの距離で始動を決めたとしても、相手は世代トップレベルだけに評価を下げた。

そのダービーでサートゥルに先着。差し返したヴェロックスにとって少なくても距離適性はサートゥルより上だろう。東スポ杯、皐月賞の同タイムからうかがえるジャスタウェイ産駒の勝負弱さが見え隠れするが、異次元レベルの時計決着となった皐月賞の上位3頭はいずれもGⅠに届くレベルということ。中でもこの馬が一番の長距離適性の高さで、前が止まらず、超高速決着となったダービーは馬というより、鞍上の勝負弱さを露呈した結果だった。サートゥルに意識が強かっただけに仕方のない位置取り。ダービーの上位2頭が4角でそれぞれ2番手、3番手だったことからも先頭から8馬身差は厳しい位置取りだったことは言うまでもない。いずれにしてもサートゥルを差し返してメンバーNo3の上がり時計でサートゥルより中身の濃さを強調。体形的にも経験を積めば千八~二千四に良績が集中するだろう。ここを勝って大一番で不動の主役へ。

2歳オープン特別の"量産"で賞金加算が簡単になったために、10月デビュー馬はひとつ取りこぼせば確実に王道路線から外れていくという典型的な例がワールドプレミアだった。京都2歳Sで賞金加算をできなかった誤算が結局後々響いてクラシックどころか、重賞も使えずようやく馬代金の1割強程度を稼いだだけで春を終えた。GⅠを3勝しないとペイできない高馬の成長はキャリア的にも血統的にもこれからの注目株。勝負どころの行きっぷりの悪さがひと夏を越して解消されるかどうか。現状は上がり33秒台が未経験だけに良馬場よりもレースのしやすい道悪で勝てるチャンスは回ってくる。全兄ワールドエースは中距離ベストのイメージが強く、距離克服もこの馬にとって試練のひとつになる。