11⇒8、10、1、5、7、3⇒
8、10、1、5、7、3、14 (36点)
アヌラーダプラの前2走はGⅠを見据えた教育的な乗り方で横綱相撲。春のGⅠを目標に内容的にもローテ的にも一貫して大事に使われている。前々走は直線入口で先頭集団に並びかけて持ったまま先頭。懸命に追い続ける2着馬を尻目に終わってみれば、まったく追わずにラスト2ハロンが11秒3-11秒3を楽勝した。前走はスタート直後にいくらか出しに行ったために少し行きたがったが、ギリギリ折り合う行きっぷりの良さで着差以上の完勝。差しの利きにくい馬場でも自信の騎乗で残り300まで仕掛けを我慢。残り100からのムチ2発だけで振り切ったことを考慮すれば大一番でも期待が高まってくる。目先の2勝目を取りに行ったのが千四だったことを除けば、完璧な内容とローテ。気性の難しさを抱える3歳馬が一流の馬体と名手が噛み合ってさらなるパフォーマンスを披露か。まだまだ余裕残しで連続の最速上がり。天井知らずの瞬発力は牡馬を含めても世代トップレベルをここで証明したい。本番前の千六テストレースで完璧な足固めか。
同じ2戦2勝でもシャインガーネットに怖さはない。同日の千八未勝利より遅いラップになった前走は好位差しでメンバーNo3の上がり時計。最速上がりより0秒3も遅い数字にこの馬が本質、瞬発力型ではないことをにおわせている。レースセンスの良さと立ち回りだけの2連勝。内々の位置取りで行きっぷりが微妙だった前々走より、終始外々で結果の出た前走のような外から被されない位置取りがベターか。いずれにしてもアヌラーより前々勝負。
ノヴェリスト産駒にいいイメージはない。ダイワクンナナは母がダイワスカーレットという超良血馬とはいえ、GⅠを脅かすような存在になるとは到底思えない。前走は同日の未勝利より1秒5も遅い勝ち時計。同週の芝13レース中、ラストラップが11秒8以上だったレースはわずか3レースだけ。それに該当するのが前走ならば超低調レベルであることは間違いない。リフレッシュ後の成長だけが頼り。
唯一のディープ産駒が好位差しに早くも限界をみせていスマイルカナ。逃げ切り当然のラップを刻んでギリギリ凌いだ程度のスピードと瞬発力では相手強化でごく普通に大きな壁に当たるのが常識的。
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