2⇒12、15、18、7、3、4⇒
12、15、18、7、3、4、11、6、17 (48点)
ダービーのメンバーレベルは日を追うごとに疑念が深まる。
7着ブラックホークは札幌記念4番人気で9着。
8着ワーケアは新潟記念1番人気で10着。
6着ガロアクリークはセントライト記念2番人気3着。
11着サトノフラッグはセントライト記念1番人気2着。
14着ヴァルコスはセントライト記念5番人気5着。
ダービー出走馬の多くが休養中とはいえ、本質マイラーのサリオスが2着からも1、2着馬以外のレベルは例年と比べて低い可能性がますます高まっている。いずれにしても焦点はコントレイルの成長ぶり。ここは無事通過が大前提。三冠達成を現実と感じられるかどうかに興味がわく。
コントレイルに何の注文もない。もうすでにディープ産駒の最高傑作ということに異論はない。5戦すべてが最速上がり。実質残り150を軽く追っただけで大楽勝だったデビュー戦を皮切りに続く重賞で今後20年は破られないであろう脅威的なレコード勝ち。初のGⅠでイメージ一新の積極策の横綱相撲。皐月賞では御法度な休み明けのローテも難なくクリアした。
数字以上にギリギリの馬体だったダービーは若干、体調に不安もあったが、終わってみれば数字どおり、今までどおりの圧勝劇。レコード確実な馬場にもかかわらず、過去10年で良馬場9回中で2番目に遅い5ハロン通過が超スローで瞬発力勝負になったことも奏功した。圧倒的な瞬発力を兼ね備える1番人気の馬がハナも切れる好スタートから正攻法の位置取り。他馬が手も足も出なかったのは当然だった。残り1ハロンで迫ってきた2着サリオスをここで初めてムチを使って突き放して残り50からさらなる加速に歴史的な強さを感じさせた。とにかくスローになった瞬発力勝負ではすでに敵なし。本番はともかく、スローになりやすいトライアルでは何の弱点も見当たらない。負けパターンは陣営が油断して7、8分の仕上げで挑んだ際だけ。成長分を含んで12~16キロ増が理想か。
相手はダービー未出走組。春当時の馬体は二千以上で好走を続けていること自体が驚きのヴェルトライゼンデは正直、千八以下がベストのイメージが消えない。グランデマーレの前走はレコード当然の馬場状態で、実質古馬1勝クラス程度の数字ならキャリア3戦目の参戦は常識外。マイラプソディは結局、"裏街道"で重賞勝ち。厩舎のほとんどの同世代の馬がオープン入り後に勢いが止まったようにこの馬も例外なく成長は止まっていた。ファルコニアはディープ産駒の劣化型という表現がしっくりくる。切れ切れの瞬発力不足でこれまで上がり33秒台以下が未経験が決定的な証拠なら怖さなし。パンパンの良馬場ではないパワーが求められる馬場状態でメイショウボサツと条件がピタリ合う。弥生賞は3角で完全ギブアップの消極策、青葉賞は引っ掛かったことがすべての敗因として割り切れば、3走前と前走の最速上がりで無様な競馬になることはないだろう。とりわけ前走は1~3着馬より0秒6も速い上がり時計。馬体増がそのままスケールアップにつながった勢いは評価できる。
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