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京都裏読み
関東
8R10R
11R12R
関西
8R10R
11R12R
ローカル
11R12R
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京都11R穴推奨レース

3連単フォーメーション13⇒5、8、7、12、14⇒

5、8、7、12、14、2、17、4 (35点)

5、8、7、12⇒13⇒5、8、7、12、14、2、17 (24点)

5、8、7、12⇒5、8、7、12⇒13 (12点)

デアリングタクトの前走は正直、向正面で負けを覚悟した。それでも勝てたのは規格外となる馬自身の能力と先行馬のだらしなさに助けられたものだったと断言できる。とにかく消極策すぎた。ペースを読めなかった可能性が高く、馬の能力を信じるというより過信慢心というレベル。少なくても先頭から5、6馬身差以内の位置取りを選択するのがラップ的に限界だったが、4角で7、8馬身差はペースを見極めきれない鞍上の未熟さを物語るとも言えるだろう。
オークス当時は超高速馬場。レコード確定のコンクリート馬場で2分23秒台が勝ち時計の最低ラインだったにもかかわらず、2分24秒台の決着が低調オークスの象徴的な数字になっている。前2年は2ハロン目からすべて12秒5以下のラップ。今年はさらに馬場が良くて6ハロン目から13秒台を含む12秒6以上を3連発するような超スロー。直線入口で先頭から1馬身以内だった2、3着馬からも前々有利が示されている。
しかもデアリングは直線入口で行き場を失った。鞍上が周りを見れず、外めだけにイメージがなかったために仕掛けが遅れている。残り350で内に切れ込んでようやく前がクリア。残り1ハロンから逆手前になって残り100で再び順手に戻すという子供っぽさを露呈しながら、残り50でようやく差し切れた内容に評価が揺れ始めるのも当然の流れと言える。
超スローの正味直線だけの競馬でラストのラップが11秒8はGⅠとしての平凡さの象徴。強力な先行馬なら間違いなく残っていた。同じような乗り方でも能力だけで勝ち上がりが可能なのは外回りだけ。知恵と工夫とアドリブ力が必要な内回りに死角がみえた。
前走を見る限り、明らかに鞍上はペースを見極めることができず、隊列で位置取りを決める乗り方。ここもどんな流れになってもレース前から決め打ちの中団待機が濃厚で、直線短いコースでは常にポカを覚悟しなければならない。無敗の三冠がかかるプレッシャーを考慮すれば、気楽に乗れない休み明けの今回こそが一番危ういレースだろう。昨年までの鞍上は年間で重賞2勝までだったが、今年はすでに7勝。一過性の勢いか、本物か。超一流騎手に成り上がれるターニングポイントを迎える鞍上にとって過去最大のしびれるレースになることは間違いない。まともに立ち回れば馬なり圧勝があっていい馬の能力を簡単に引き出すか、足を引っ張るか。すべてのカギは流れに応じた位置取りが取れるかどうかだけで決まる。

トライアルのレースレベルは眉唾もの。疑ってかかるべきだ。まずは紫苑Sだが、直前の古馬3勝クラス千二で1分8秒5。大きく見積もっても約1秒ほど時計のかかる馬場状態ならば、2分2秒1の決着はケチをつけたくなる。しかも4角の前5頭中3頭で1~3着を独占。いくら前々で攻めたとはいえ、ジュベナイルFとチューリップ賞でそれぞれ上がりNo4、6だったマルターズディオサが、上がりNo11の平凡な瞬発力には驚きしかない。良馬場に近い馬場で上がり34秒台が不在。35秒台が11頭もいることが低調レースの証として見限るべきか。いずれにしてもこのレースは前よりも後ろから挑んで接戦した馬に価値がある。

もうひとつのトライアルであるローズSも微妙な位置づけでいい。当週の2歳戦でレコード2発の超高速馬場。当週の古馬1勝牝馬クラスで2分0秒7、レースの上がり34秒3。2歳未勝利で2分1秒2、上がり35秒4。ローズS1分59秒9、上がり34秒5が単純比較で古馬1勝クラス以上2勝クラス以下の計算ならば、本番で大きな壁に当たっても何の驚きもない。2歳未勝利よりわずかに速いラップで勝ち馬以外、前々総崩れの不可解さ。ペースを見極めて前々で捌いて楽勝したリアアメリアは当たり前の結果と割り切りたい。余裕十分の楽勝より中身を重視するとなおさら微妙な立場になる。直線の追い比べで残り1ハロンからラチを離れようとして逆手前になり、結局最後はラチ頼りになったことは今後、致命傷になる布石。むしろ後方待機から馬群を割って勝ち馬より0秒4も上がり時計の上回ったムジカに価値を見出せる。

紫苑SもローズSも超スローの前残り。後方から脚を余した馬に妙味。しかも内回りを攻略できる器用さを兼ね備えていれば文句なし。ウインマイティーは2つの条件をクリアする。前走は重賞で人気になると取りこぼしやすいというイップス系鞍上らしい大へぐり。スタートミスが災いしてそのまま着順に直結した。ペースの落ち着いていた向正面までに何とかカバーするチャンスはあったが、超スローを気づいたのが3角過ぎ。そこから慌てて追い出した鞍上の醜いもがき方を露呈しながら4角前にラチから7、8頭分も外を回った大マクりは"一生懸命に追ってますよ"という単なるパフォーマンスでしかなかった。GⅠ3着馬が見せ場もなく、瞬発力も不発に終わらせた大罪を再び繰り返すのがJRA騎手の特徴で素直に実績を受け取れないのが本音だが、5走前も前走も置かれた際の取りこぼしで敗因がはっきり。重に近い稍重で最速上がりの3走前からパワー馬場との相性がいいことから、ただただスタートを決めるだけで変わるイメージが強い。

リアアメリアが上位人気ならば、ムジカの人気の低さには違和感しかない。中身の濃さならこちらが上。3走前に未勝利卒業、初重賞で初距離を克服した前走は、圧倒的に勝ち馬以上の価値を見出せる。上がりNo2、馬群を捌ける勝負根性など、心身ともに充実してスピードはもちろん、瞬発力にも磨きをかけてきた。デビュー戦こそ不発に終わったが、2戦目から上がり時計はNo3、1、1、1、2、2、1、1、2。ブルーメドサイアーにディープインパクトを持つと切れないイメージを払拭させて今後のトレンド配合になる新境地を見出している。もうひと回り以上の馬体成長がほしいフィジカル面を短い期間でどこまで回復、成長するか。馬体に注目。