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阪神裏読み
関東
2R3R
5R6R
10R11R12R
関西
2R4R
5R7R8R10R
11R12R
JRAホームページ

阪神11R

3連単BOX7、12、2

皮肉にも大阪杯がGⅠ昇格後、日本で馬券発売される海外競馬がドル箱レースということが発覚した。これだけ売れることがわかっていれば、間違いなく大阪杯がGⅠになることはなかっただろう。海外流出ストップのためのGⅠ設立だったが結局、流出は止まらず。これまでの流れはほぼ変わらなかった。今年も出走手当目的のロートル馬がゴロゴロ。上位人気馬との格差、落差が開きすぎて馬券的にはまったく妙味がない。海外を選んだクロノジェネシスラヴズオンリーユーのどちらかがここに出走していればもう少し引き締まったレースになっていたが、フルゲートにもならず、前走がGⅠで馬券に絡んだのが人気馬3頭だけに何の高揚感も出てこないのも当然か。
いずれにしても3頭の争い。1頭でも崩れた際は事故だったと割り切るしかない。上がり馬レイパパレの勢いなど霞んでくるほど3頭は歴史的な実績、数字を残している。

三冠馬コントレイルの弱点は鞍上ということが前走ではっきり示した。勝つ気がないような考えられない失態。鞍上がGⅠになると短距離か、牝馬しか勝てないと言われる理由がはっきりわかるはず。
前走で勝つレースをするためにはどう立ち回ればいいのか。単純に考えればまずはアーモンドアイをマンマークで先着すること。これは素人でもわかることだが、それができないのがある意味、衝撃だった。
相手が自分より名手ならばペースを見誤ることはないだけにマンマークか、少なくても前後1馬身以内の位置取りがセオリーだが、残り3ハロンでアーモンドより5馬身も後ろだったことが決定的なへぐりの証となった。絶好調時より瞬発力に陰りが見え始めたアーモンドとはいえ、直近のGⅠで上がりNo1~3を連発してきた事実を知らないのか。位置取りからの単純計算でアーモンドより上がり時計が1秒も上回らなければ勝てない計算。もちろん、近走のGⅠで自慢の瞬発力を武器に結果を残してきたアーモンドより上がり時計が1秒も上回ることは不可能に近い。最速上がりでも交わせなかったのは直線入口ですでにわかっていたこと。わずかなミスで勝ち切れないような相手が揃うとまさに鞍上がイップス発動。今回もそれだけが死角らしい死角となる。3頭の中で一番の距離適性の高さ。本来なら勝ち方が焦点になっていいほど抜けた能力で条件もベストに近い。

サリオスの前走は乗り替わりが裏目に出た。ペースを見極めてきた以前の鞍上の姿は完全に影を潜めて、決め打ちで展開負けの連発が近年の鞍上の典型的な負けパターンとなっている。とにかく前走は5ハロン通過が58秒5。前日の2歳未勝利千八と同レベルならば、直線入口ですでに勝負あり。上がり33秒1~33秒3が6頭も存在することが直線だけの瞬発力勝負だったことの数字的な裏付けでもある。1、2着馬よりわずか0秒1上回っただけの上がり時計では届くはずもない。
一貫性のない距離選択に苦しめられているのもひとつの敗因だったか。距離延長と短縮の繰り返しでこれだけ結果を残していることに賞賛だが、千六~千八で覚醒か、千六~二千で本格化か。年齢的にも時期的にも今回の結果に反映されることは間違いないだろう。中距離型として完成されていればいいが、仮にマイラー色の強い成長になると前走の悪夢がよみがえる。いずれにしてもクラシックで距離を克服したのはあくまで若さと勢い。まだまだ予断の許されない微妙な中距離で極悪馬場ともなれば、素直に実績や時計を評価できないのが本音。

使うレースがないために突然の二千挑戦。グランアレグリアの参戦は驚きだが、底力で圧勝か、血統からの惨敗か。どちらの結果でも素直に受け入れられる。
これまですべて千六以下。安田記念とスプリンターズSをいずれも最速上がりで快勝。前走も直線で前が詰まりながらも余裕の差し切り勝ちで歴史的な女王へと上り詰めた。とにかくマイル以下では牡馬も簡単に蹴散らせるほど無敵状態。今回が先週のようなレコード馬場だったら文句なしの中心馬だったが、未知なる距離に加えてパワーを要する馬場になって取捨が揺らぎ出している。少なくても初のスプリンター挑戦だった4走前よりハードルはかなり高い。まずは折り合い優先。